50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【スコア編】

みなさん、こんにちは。いつもサイトを見てくださり、ありがとうございます。

2024年1月21日、英検®1級を再受験いたしました。

十年以上前に合格しているのですが、なにせ50代だし、久しぶりの受験で不安でいっぱい。でも、なんとかぎりぎり?一次試験をパスすることができました。

もういちど英検を受験しようなんて考えたのはこのサイトのおかげです。これから1級を受験される方に少しでも参考になればと思い、記事にまとめることにしました。

50代の私が仕事をしながらどうやって準備したのか、また、当日はどのような時間配分で試験に臨んだのか以下の記事にまとめましたのでよかったらご覧ください。

50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【準備編】
50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【当日編】

この記事では、一次試験の結果スコアがどうだったか、素点とCSEスコアの関係はどうなっているのかなどについてご紹介します。

英検®1級再受験 一次試験結果発表

一次試験結果 合格

いや~、むちゃくちゃ嬉しいです。

50代になるとなかなかチャレンジすることが難しくなってくるので、小さな成功でも大きな励みになります。

家族には「なんか知らんけど受かってたわ~」とさりげない風を装ってドヤってみました(笑)

サイトであらかじめ結果が確認できますが、書面で送られてくる結果にはより詳細なスコアが書いてあります。今回は郵送されてきた一次試験個人成績表を元に試験を振り返ります。

何度も書いているように、合格ラインをわずかに超える合格だったので、これから1級を受験される方に参考になるのではと思います。

全体結果 素点とCSEスコア

具体的なスコアをご紹介しましょう。

一次試験受験結果詳細

英検バンドは +2 で合格基準スコアの2028をわずかに上回ったところ。

ライティングが81%で最も高く、やはり得点源になってくれました。リーディングに関しては、自分としては満足の結果。

リスニングの59%は、ひどいとしか言いようがない…。でも、一部のパートが悪くても、全体として基準をクリアできていればパスできるんだということが分かりました。

では、各パートについて詳しく見てみましょう。

Reading結果

Reading 結果

問1の語彙セクションが20問以上取れました。嬉しい!

【準備編】でも書きましたが、知っている熟語が立て続けに3つも出てラッキーでした。直前に詰込みをしてよかったです。

苦手意識のあった問2の空所補充が意外にできていて、がんばった問3の内容一致がいまいちな結果に。

問3の内容一致は短めの方で間違いが多く、長い方は4問とも正解。やはり短い方が内容が濃く、難しいようです。

Listening結果

Listening 結果

リスニングに関してはひどすぎて自分で呆れます。
先読みしたのにこの結果(涙)

【当日編】でも書いたように、もともとリスニングが苦手な上に、パート2の文の内容一致で答えを迷って、戻って書きなおししてしまい、次の問題も聴き逃して撃沈するという失態をしてしまいました。

ただ、言い訳がましいのですが、素点が悪かった割にはCSEスコア自体は意外にそこまで悪くないです。もういちど、全体の素点とCSEスコアを見てください。

一次試験受験結果詳細

素点ではリーディングとライティングに20%ほど正答率に差があるのに、CSEスコア自体は40ポイントくらいしか差がありません。もしかすると、リスニングが苦手な受験者が多いのでしょうか。逆に言うと、リスニングが得意だったら強力な得点源になってくれるのかもしれません。

悔しいことには変わりないので、機会があればリベンジしたいです。

Writing結果

ライティングは合格者平均とちょうと同じスコア。合格する英作文は26点ということですね。各要素の点数は以下の通りでした。

Writing 結果

速報で模範解答を見た時、だいたい自分の英作文と同じような内容だったので、内容的には自信がありました。語い、文法については自分としても課題があると感じているので、6/8は良かった方だと思います。

今回の収穫は、これまで自分のサイトで紹介してきた英作文が合格ラインが取れることがはっきりわかったこと。これからも皆さんに自信を持って紹介していきますね。

自己採点で70%あれば一次パスの可能性大

ネットで、ライティングを除いて素点で70%以上あれば一次合格の可能性が高いと言われています。今回、その通りになりました。

速報を元に英作文以外を計算した結果、48/68でちょうど70%。英作文の結果次第だな~という印象でした。

おそらくこのブログを見てくださっている方は英作文を頑張られると思うので、リーディングとリスニングの素点結果を合わせて70%を超えていればぜひ二次試験の準備を始めてください(私まだやってないけど…)

まとめ

私の結果をつぶさにご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

私のリスニングのように、やってしまった状態になっても合格の可能性はあるので、諦めないでください。

英検は何度でも受験できます。合格するまで諦めなければ必ず合格します。

余談ですが、英検®1級の受験地が減っているのかも、と今回感じました。以前はもっとたくさん会場が選べたような気がするのですが。

受験会場がない県にお住まいの方は、宿泊が必要になったりで、気軽に受験できなくなっているのかもしれません。

CBTは今のところ準1級までですが、いずれオンラインで受験できるようになると思いますので、より多くの方が1級に挑戦していただけるようになれば嬉しいですね。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。

ネイティブに添削してもらいました 【英検®1級ライティング】 遺伝子工学は将来、社会に良い影響を与えると思うか?

UnsplashThisisEngineering RAEngが撮影した写真

こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。

今回は、演習として私が書いたものを英国人のネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。

日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。

添削の手順

やり方は以下の通りです。

①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する

学習者としてはできる限り最善と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。


(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇

英検®1級ライティングパート概要

これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。

語数・形式

ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。

今回のトピック

今回のトピックは以下の通りです。

Agree or disagree: Genetic engineering will have a positive influence on society in the future

使用予定の理由3つ

書きだす前に理由を考えておきましょう。トピックは「遺伝子工学は将来、社会に良い影響を与えると思うか?」です。社会への影響なので、ポジティブでもネガティブでもどちらでも書けますね。今回はAgree側を選んで以下の3つの理由で書いてみました。

  • 医療への良い影響
  • 食料危機問題の解決
  • 絶滅危惧種の保護

それではまず、ビフォアのエッセイを見てみましょう。

ビフォアエッセイ(添削前)

Some people argue that genetic engineering has unforeseeable risks and can endanger the future of human race. However, I believe that genetic engineering benefits our society due to the contribution to our healthcare, solving food shortages and protecting endangered species.
 
First of all, genetic engineering will lead to improvement in healthcare. For example, we would be able to detect the causes of illnesses and develop more effective medicine with this technology. Also, we may be able to treat illnesses without operation by manipulating patients’ genes directly. It will reduce patients’ pains and improve the quality of treatments.
 
Secondly, genetic engineering could be the solution to the food shortages. As the world population expanding, our food demand will presumably exceed its supply in decades. Genetic engineering would help increase produce by developing vegetables and food animals growing fast, and strong to diseases.
 
Lastly, genetic engineering would contribute to the preservation of endangered species. With this technology, cloning would be possible to revive the animals that became extinct. Also, we will be able to increase the population of endangered species by changing their genes to adjust to the current environment, which will help them increase the possibility of survival.
 
In conclusion, genetic engineering has surely positive influence on our society, helping our society develop and prosper for the future. (217 words)
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アフターエッセイ(添削結果)

添削結果は以下の通りです。直されたところをハイライトしています。

Some people argue that genetic engineering has unforeseeable risks and can endanger the future of thehuman race. However, I believe that genetic engineering benefits our society due to the its contribution to our healthcare, by solving food shortages and as well as protecting endangered species.
 
First of all, genetic engineering will lead to improvements in healthcare. For example, we would be able to detect the causes of illnesses and develop more effective medicine with this technology. Also, we may be able to treat illnesses without operations by manipulating patients’ genes directly. It will would also reduce patients’ pains symptoms and improve the quality of treatments.
 
Secondly, genetic engineering could be the a solution to the food shortages. As the world population is expanding, our food demand will presumably exceed its supply within decades. Genetic engineering would help increase produce by developing vegetables and food animals for human consumption to growing fast, and strong to be resistant to diseases.
 
Lastly, genetic engineering would contribute to the preservation of endangered species. With this technology, cloning would be make it possible to revive the animals that became extinct. Also, we will would be able to increase the population of endangered species by changing their genes to adjust to the current environment, which will would help them increase the their possibility of survival.
 
In conclusion, genetic engineering has a surely positive influence on our society, by helping our society develop and prosper for in the future.

日本語訳

訳:遺伝子工学は予見できないリスクがあり、人類の未来を脅かすという人もいるが、私は遺伝子工学は社会に利益を与えると考えている。それは、ヘルスケアへの貢献、食料危機の解決、また、絶滅危惧種の保護という点から。

まず、遺伝子工学はヘルスケアの改善につながるだろう。例えば、この技術を使って病気の原因をつきとめたり、より効果的な薬を開発したりできるだろう。また、人間の遺伝子を直接操作することによって、手術なしに病気を治療できるようになるかもしれない。患者の痛みを減らしたり、治療の質を高めたりすることができるだろう。

次に遺伝子工学は食物危機を解決するだろう。世界人口がどんどん拡大しており、あと数十年で食物の需要が供給を上回るだろう。遺伝子工学は、早く成長し、病気に強い野菜や動物を開発することによって、農作物の生産を増やすことを助けるだろう。

最後に、遺伝子工学は絶滅危惧種の保護に貢献するだろう。この技術を使えば、クローンが可能になり、すでに絶滅した動物をよみがえらせることができるかもしれない。また、遺伝子工学で絶滅危惧種の遺伝子をより現在の環境に合わせるように改良することで、個体数を増やすことができるだろう。そのことによって、彼らが生き残る可能性が高まるだろう。

結論として、遺伝子工学は社会に良い影響を与え、社会が発展し、我々が未来に備えるのを助けるだろう。

ネイティブに直された箇所

大きくは修正されませんでしたが、直された箇所は次の3つの箇所が多かったです。

  • 冠詞(the/a/所有格)
  • 前置詞
  • willをwould

特に目立ったのは、willをwouldに修正されているところです。あくまで仮定の話なので、willよりもwouldを使う方が自然ということでしょう。

あと、3パラグラフ目の最後の方は言いたいことが良く分からない、と言われてしまったのですが、それは strong to diseases のせいのようです。「病気に強い」は resistant to diseasesですね。

まとめ

いかがでしたか。英検®1級のライティングは難しいと思われがちですが、基本的には準1級のライティングにもう1パラグラフ追加するだけ、と思えば気が楽になりますね。

今回添削で直された、冠詞、前置詞、助動詞などに気をつけて書いてみてくださいね。