50代で再挑戦★英検®1級合格しました【二次試験】

皆さん、こんにちは。いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
先日受験した英検®1級の結果が届きました。

二次試験も無事合格しておりました!

私、過去に二度合格した実績がありまして、今回で三度目。せっかくなので、合格証を3枚並べて記念写真を撮りました。感慨深し。

以前の合格時はまだCSEスコアが導入される前で、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)もありませんでした。今回は四技能それぞれにCEFRレベルが表示されています。

二次試験ではスピーキングがかなり悪く、B2になってしまいました。B2は中上級レベル。あまりうまく話せなかったので納得の結果。さすが英検。きっちり評価してくれています。

今回の記事では、スコアと二次試験の様子についてまとめたいと思います。

英検®1級 総合結果

写真にも写っていますが、今回の私の総合結果をあらためてご紹介します。

総合結果
技能別結果

英検®の合否判定はCSEスコアの結果で決まります。1級の合格ラインは、一次試験の3技能(RLW)合計が2028で、二次試験(S)が602点の合計2630点。今回の私のスコアは2657点なので、本当にわずかの差での合格となりました。

英検CSEスコアと合格点については、公式サイトの以下のページに詳しくありますのでご覧ください。

英検CSEスコアとは

二次試験の結果

合格証と共に二次試験のスピーキングの評価得点ももらいましたのでご紹介します。以下、受験結果詳細からの抜粋。

分野別得点と評価ポイント

評価得点に対する個人的な感想

評価得点を見てみると、納得の点数です。

スピーチに関しては、1分でトピックを選び、2分間のスピーチをしなければなりません。トピックは5つから選びますが、今回、自信を持って話せるトピックはありませんでした。

仕方なく、一番マシそうなのを選択。「先進国は発展途上国に技術的な支援をするのをやめるべきか?」というようなトピックでスピーチを開始。

私は「やめるべきではない」という立場で話し始めましたが、根拠となる理由2つが似通ってしまい、しかも時間内にスピーチが終わらず、途中で切られてしまいました。

面接官との質問の中で、講師という私の職業的立場から発展途上国を支援することは世界全体の経済や政治の安定につながる、という流れにもっていってなんとか挽回しようと努力しましたが、自分でもつじつまがちょっと合っていないなあという印象。逆の立場で情報セキュリティ問題や、産業スパイ問題などを話した方がよかったかもしれません。

でも、一度もかたまったり沈黙したりすることなく、とにかく話し続けた点はよかったかもしれません。内容が悪い上に、しどろもどろで沈黙してしまったりすれば撃沈だったと思います

言い訳のように聞こえるかもしれませんが、スピーチは運も大切。自分の得意分野のトピックがあれば断然話しやすくなるので、うまくいかなくても落ちこむ必要はないと思います。一次免除システムもあるので、うまくいかなかった時は次回にがんばればよいのです。

まとめ

合格しましたという個人的な報告になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。

50代の私でも合格できるので、ぜひ年齢関係なく、いろいろな方に1級受験に挑戦していただきたいと思っています。

今回、二次試験で若い方から私と同じくらいの年齢の方まで、幅広い年齢層の方々が1級に挑戦しているのを見ました。語学でキャリアを積みたいと考えている方にとって、英検1級は心強い資格です。キャリアの入り口と言える書類審査をパスするために、英検®1級が必要条件であることは珍しくないです。ですので、1級合格をめざしている皆さん、諦めなければ必ず合格するので、不合格が続いてもくさらず受験し続けてください。

2024年度の試験から一部形式が変わるので、それについても後日記事にまとめたいと考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

英検®1級 の試験中に書いた英作文を再現してみた 合格する英作文

みなさん、こんにちは。いつもサイトを見てくださり、ありがとうございます。

2024年1月21日、英検1級を再受験いたしました。
無事一次試験をパスしたので、その時の体験を記事にまとめています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【準備編】
50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【当日編】
50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【スコア編】

さて、その時のライティングの成績は32点満点中26点。80%以上の得点率で、一次合格に非常に貢献してくれました。

ちなみに26点というのは合格者平均点と同じ。つまり、この程度書ければOKということ。

そこで、皆さんに合格英作文の例をお見せするため、試験中に書いた英作文を思い出して再現してみようと思います。

かっこわるい英作文でもだいじょうぶ

皆さんは英検®の過去問や解答速報の英作文例を見て、「こんなの無理!書けるわけがない!」と絶望的な気持ちになったことはありませんか?

私はいつもそう感じていました。こんなすごい英作文を書かなきゃならないなら、永遠に合格なんてムリだと。

実は、合格するためにそんなかっこいい英作文なんか要らないです。

模範解答例はあくまで満点英作文の例。合格するのに満点なんか必要ないので、ムリして真似する必要などないのです。

私のは簡単な単語や表現を駆使して、なんとか体裁を整えた非ネイティブらしい英作文。それでも8割以上のスコアをもらうことができました。

この程度の英作文でも1級に合格できる。そのような例をお見せするために、試験中に書いた英作文を思い出して再現してみようと思います。

模範英作文とは違うリアルな英作文、参考にしていただければ幸いです。

再現 英検®1級ライティング

トピック

まずはトピックからご紹介します。私が受験した2023年度第3回検定のトピックは以下の通り。

TOPIC
Should science be relied on to solve humankind’s problems?

(人類の問題を解決するために科学に頼るべきか?)

「人類の問題」と「科学」との関係が問われているトピックです。「科学」も「人類の問題」も範囲が広く、解釈の仕方によってどうとでもなるので、けっこう書きやすいトピックです。

書き方

英検®1級の英作文は意見と3つの理由を述べる5パラグラフ形式の英作文。

このトピックだと、理由として人類が直面している問題を3つ取り上げ、科学がその問題解決にとって不可欠である、というようにもっていけばなんとかなりそうです。

そこで、以下の3つの問題について書くことにしました。

  • food crises 食料危機
  • energy problems エネルギー問題
  • healthcare problems 医療問題

この3つはどんなトピックでも使える汎用的なネタで、トピックに関わらずなんとかこじつけて使おうと用意していたものです。今回のトピックにはぴったりだったので書きやすかったです。

では、実際に書いた英作文を思い出して再現してみます。

再現英作文

実際のスコア

いかがでしょうか。

今回の英作文は、試験中に実際に書いたものを思い出して再現してみたものなので、ネイティブによるチェックなどはしておりません。語いの間違い、文法間違い、不自然な表現などが含まれています。

スコアは以下の通りです。上の英作文と照らし合わせてみると、採点者の採点基準が大まかに分かるのではないでしょうか。

まとめ 英検®1級ライティング

上の英作文を読まれた皆さんは、「準1級の英作文とそれほど変わらない」という印象を持たれたのではないでしょうか。

実際その通りで、1級の英作文は準1級の長いバージョンと考えていいでしょう。

語いや表現のバリエーションはもちろん工夫しなければなりませんが、基本的な書き方は同じで、かっこつけず、分かりやすく、簡潔に、具体的に書けばよいのです。

1級のライティングならではのコツとしては、1級ではトピック以外に何のヒントも与えられないので、いかにトピックから逸脱しないように書くかがポイントになります。

私の英作文例では、人工肉の開発とか再生エネルギーの開発を挙げていますが、かならず「科学が基礎である」という一言を入れています。そのように、こじつけでもトピックとの関連を強調する一言を絶対に忘れないことが大切。

他には「人類の未来」とか「人類の繁栄」など、やや大げさなキーワードを入れてまとめると1級らしさが出るのではないでしょうか(ちょっとわざとらしいですが)。

いかがだったでしょうか。

これから1級を受験される皆さんの参考になれば幸いです。
これからも1級のみならず、英検®や英語学習情報をお届けできればと思っています。
では、また。

ネイティブに添削してもらいました 【英検®1級ライティング】 個人のプライバシーは守れる?

こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。

今回も、演習として私が書いたものを英国人ネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。

日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。

添削の手順

やり方は以下の通りです。

①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する

学習者として完成と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。


(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇

英検®1級ライティングパート概要

これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。

語数・形式

ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。

今回のトピック

今回のトピックは以下の通りです。

Can individual privacy be protected in the modern society?
(現代社会では、個人のプライバシーは守られるか?)

「理由」の作り方

英作文は、書きだす前にかならず理由部分を考えておきましょう。

さて、今回のトピックは現代社会と個人のプライバシーについてですが、どう考えても「守れない」とネガティブで書く方が書きやすそうですね。

では、守れない理由3つを考えた時、プライバシーに関してはどの理由もインターネットなどのIT技術の発達によるものしか考えられません。そこで、今回の英作文はIT技術の発達にフォーカスし、その中から3つの特徴をそれぞれの理由にして書くことにしました。

いつもならまったく違う理由を3つ持ってくるので、ちょっと新しいパターンですね。3つの面にブレークダウンするという感じです。以下の3つを取り上げます。

  • スマホ
  • SNS
  • セキュリティカメラ

スマホやSNSは分かりやすいですね。常時ネットに接続されていることで、知らず知らずのうちに個人のプライバシーが危険にさらされています。3つ目のセキュリティカメラは少しこじつけなのですが、実際にオンラインにつながったセキュリティカメラから個人情報がリークしていると主張する人もいますので、そのあたりを英作文にしてみました。

ビフォアエッセイ(添削前)

No one can deny that individual privacy is a fundamental human right. However, it is getting harder to protect individual privacy in the modern society due to an advancement of technology.
 
First of all, an advancement of mobile technology makes it harder to protect individual privacy. As people are always using mobile gadgets, their lives are always online. This makes it possible to track down on their actions and behaviors, ending up to the violation of personal privacy. Such data, so-called ‘big data’ is so attractive to businesses, the companies tend to prioritize collecting personal data over protecting individual privacy.
 
Also, the popularity of social media is making it harder for people to protect their privacy. Social media posts usually contain a lot of personal information, and it can cause a leak of their privacy. This issue is complicated because social media is so addictive that people cannot stop using it.
 
Lastly, some people point out that the surveillance cameras installed throughout the countries are helping the violation of privacy. Those cameras are originally protecting people from crimes. However, some specialists point out that some cameras are hacked illegally, stealing personal data. These data might be used for crimes or cracking down on people.
 
In conclusion, it is really hard to protect individual privacy in the modern society due to the development of mobile technology, the popularity of social media, and the surveillance cameras hacked illegally. (249 words)
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アフターエッセイ(添削結果)

添削結果は以下の通りです。今回も、直されたところをハイライトしています。

No one can deny that individual privacy is a fundamental human right. However, it is getting harder to protect individual privacy in the modern society due to the an advancement of technology.
 
First of all, an the advancement of mobile phone technology makes it harder to protect individual privacy. As people are always constantly using mobile gadgets, their lives are always often online. This makes it possible to track down on their actions and behaviors, ending up to the violation of violating personal privacy. Such data, so-called ‘big data’, is so attractive to businesses, the companies tend to prioritize collecting personal data over protecting individual privacy.
 
Also, the popularity of social media is making it harder for people to protect their privacy. Social media posts usually contain a lot of personal information, and it can cause a leak of their privacy leak. This issue is complicated because social media is so addictive that people cannot stop using it.
 
Lastly, some people point out that the surveillance cameras which is installed throughout the countries all over the world are helping the, contribute to violation of privacy violation. Those cameras are were originally just meant to protecting people from crimes. However, some specialists point out that some cameras are hacked illegally, and therefore, stealing personal data. These data might be used for crimes or cracking down on to repress people.
 
In conclusion, it is really hard to protect individual privacy in the modern society due to the development of mobile phone technology, the popularity of social media, and the surveillance cameras being hacked illegally. 
 

日本語訳

訳:個人のプライバシーが基本的人権であることは誰も否定することができません。しかし、技術の発達により、現代社会において個人のプライバシーを守ることはますます難しくなりつつあります。

まず、携帯電話の発達により、個人のプライバシーを守ることは困難になりました。人々は携帯危機を常に使用するため、人々の生活の大部分はオンラインにつながっています。そのことで、彼らの行動や振る舞いを追跡することが可能になり、個人のプライバシー侵害につながっています。そのようなデータ、いわゆる「ビッグデータ」は企業にとって非常に魅力的であるため、企業は個人のプライバシーを守ることよりも個人データを集めることを優先しがちです。

また、ソーシャルメディアの人気も個人プライバシーの保護を難しくしています。ソーシャルメディアの投稿には通常多くの個人情報を含まれており、個人プライバシーの漏洩を起こす可能性があります。この問題が非常に複雑なのは、ソーシャルメディアは中毒性が高いため、人々はそれを使うのを止められないことです。

最後に、世界中に設置された監視カメラがプライバシー漏洩に寄与していると指摘する人もいます。本来、監視カメラは人々を犯罪から守るために設置されます。しかし、違法にハッキングされ、個人データを盗んでいるカメラもあると専門家は指摘しています。これらのデータは犯罪に使われたり、人々を抑圧するために使われているかもしれません。

まとめると、現代社会では人々のプライバシーを守ることは非常に困難です。携帯電話の発達、ソーシャルメディアの人気、そして、違法にハッキングされた監視カメラがその原因です。

ネイティブに直された箇所

今回は語彙の選び方を中心に直されました。非ネイティブらしい間違いだと思いますので、きっと皆さんの参考になると思います。では、見ていきましょう。

アカデミックライティングで避けたほうがよい語

2パラグラフ目で、alwaysをconstantlyとoftenに直されました。

頻度を表す副詞のうち、always, neverな「極端すぎる」ためアカデミックライティングでは避けた方がよい語だそうです。

同じ理由で、really, perfectなども避けた方がよい語だそうです。

冗長な表現

violation of ~や、leak of ~も直されました。簡潔に書くほうがよいということです。

まとめ

いかがでしたか。

ネイティブからの修正は入りませんでしたが、 to protect individual privacy の表現も使いすぎだなあと感じています。
ライティングは難しいですが、何度も書いて練習していくしかないので、ぜひ皆さんもいろいろなトピックで練習してみてください。

これからも英検®1級のライティングについてアップしていく予定なので、もし書いてみて欲しいトピックなどありましたら、お問い合わせなどからリクエストいただけたら幸いです。

eye catch picture: UnsplashPetter Lagsonが撮影した写真

ネイティブに添削してもらいました 【英検®1級ライティング】 テクノロジーへの投資を政府は最優先させるべき?

こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。

今回も、演習として私が書いたものを英国人ネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。

日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。

添削の手順

やり方は以下の通りです。

①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する

学習者として完成と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。


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英検®1級ライティングパート概要

これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。

語数・形式

ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。

今回のトピック

今回のトピックは以下の通りです。

Agree or disagree; Investment in technology should be a bigger priority for governments.

書きだす前に理由を考えましょう。

トピックは「テクノロジーへの投資を政府は最優先させるべき?」です。 bigger priority と比較級にしてあるので、他の投資と比較して考えるのもいいかもしれません。

投資対象としては、人的資源、環境、防衛、教育、などいろいろとあります。私が最初に考えたのは「インフラへの投資」でした。以前なら都市整備や交通網など、ハード面への投資が優先されていたかもしれません。

しかし、今は何をするにもテクノロジーへの投資を抜きには考えられません。ということで、答えはAgree以外ありえないということになります。

では、テクノロジーに投資するとどんなメリットがあるのか、それを詳しく書いていくのが1級のライティングです。ここでは、テクノロジーへの投資を優先すると得られるメリットを以下の3つに絞り、それぞれをパラグラフ化していきましょう。

ちなみに、トピックは for governmentsと複数形になっているので、ひとつの国の問題ではなく、世界規模の問題と捉えた方が書きやすそうです。ということで、世界規模の問題をピックアップしてみました。

  • 気候変動を抑制できる
  • 食料危機を回避できる
  • 世界的な伝染病のまん延(新しいパンデミック)を抑制できる

それではまず、ビフォアのエッセイを見てみましょう。

ビフォアエッセイ(添削前)

In the previous century, investment in infrastructure used to be the biggest priority for governments. Today however, governments should put the bigger priority on investment in technology to address global issues such as climate change, food crisis, and an eradication of epidemic diseases.
 
As climate change is accelerating and having a negative impact on many aspects of our lives, governments are taking measures to mitigate its effects. As decarbonization is crucial, governments are providing financial support to the companies with sustainable development, and this trend should have to continue.
 
Food crisis is another urgent issue for us as the world population is expanding. Food technology such as developing artificial meat is expected to be the answer to this issue. As governments are responsible for the well-beings for their nationals, such food technology is worth investing.
 
Last but not least, to eradicate epidemic diseases, investment on technology in medical fields is inevitable for humanity. As shown in the pandemic of Covid-19, the issue of epidemic diseases can be a threat to the survival of the human race. We need to tackle this issue as a team and governments should take the lead.

Taking these reasons into consideration, the development of technology would be the priority. Governments should invest on the development of technology for our future. (232 words)
 
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アフターエッセイ(添削結果)

添削結果は以下の通りです。直されたところをハイライトしています。

In the previous century, investment in infrastructure used to was the biggest priority for governments. Today however, governments should put the bigger priority on investment in technology to address global issues such as climate change, food crisis crises, and an eradication of epidemics diseases.

As climate change is accelerating and having a negative impact on many aspects of our lives, governments are taking measures to mitigate its effects. As decarbonization is crucial, governments are providing financial support to the companies with sustainable development, and this trend should has to continue.
 
Food crisis is crises are another urgent issue for us as the world population is expanding. Food technology such as developing artificial meat is expected to be the answer to this issue. As governments are responsible for the well-being for of their nationals citizens, such food technology is worth investing in.
 
Last but not least, to eradicate epidemics diseases, investment on in technology in medical fields is inevitable essential for humanity. As shown in with the Covid-19 pandemic, the issue of epidemics diseases can be a threat to the survival of the human race. We need to tackle this issue as a team together and governments should take the lead.

Taking these reasons into consideration, the development of technology would should be the priority. Governments should must invest on in the development of technology for our future.
 

前回の添削結果

日本語訳

訳:前世紀では、インフラへの投資が各国政府にとって最優先事項でした。しかし、今日、気候変動、食料危機、感染症のまん延といった世界的な問題に取り組むため、各国政府はテクノロジーへの投資を最優先させるべきです。

まず、気候変動が加速化し、我々の生活のあらゆる側面に負の影響を与えるようになっているため、各国政府はその影響を和らげるための対策をとりつつあります。脱炭素化が必須のため、各国政府は持続可能な開発に取り組む企業に財政支援を行っており、この流れは継続すべきです。

世界人口の拡大に伴い、食料危機も問題です。人口肉の開発のような食品テクノロジーは、この問題のひとつの解答と期待されています。各国政府は国民の健康を守ることが義務なので、このような技術には投資する価値があります。

最後になりますが、感染症のまん延を根絶するために、医療分野への投資をすることは人類にとって必須です。コロナウイルスによるパンデミックが示したように、感染症のまん延は人類存亡への危機になりえます。我々はこの問題に協力して取り組み、各国政府は主導権をとるべきです。

このようなことを考えると、技術の発展は最優先事項です。各国政府は人類の未来のために、テクノロジーの発展へ投資しなければなりません。

ネイティブに直された箇所

今回は語の意味を取り違えている部分を中心に直されました。けっこう重要なポイントなので、詳しく見ていただきましょう。

epidemics

今回、ことごとく直されているのがepidemicsの部分です。私としては「感染症」という意味でepidemic diseasesと書いていたのですが、完全にepidemicの意味を間違ええ覚えていたと分かりました。

epidemic とは、病気がまん延している状態のことで、epidemic diseaseとするのは不自然とのことです。

an epidemic is typically defined as the spread of a disease and therefore adding disease is unnatural

ネイティブ講師の説明

ちなみに、epidemicsは感染症だけでなくobesity(肥満)のように、社会的要因によってまん延している健康被害も含まれるようです。

investment in

これは凡ミスなのですが、最初 investment inと書いていたのに、途中からinvestment onになってしまっています。

自分の中ではっきり覚えていないから、途中で無意識に間違えてしまったのでしょう。本番でやりそうな凡ミスですね。気をつけたいと思います。

まとめ

いかがでしたか。

今回の英作文は、思い込みや覚え間違いがあると、自分では書けているつもりでもネイティブから見れば残念な英作文になってしまうという例でした。

これからも英検®1級のライティングについてアップしていく予定なので、もし書いてみて欲しいトピックなどありましたら、お問い合わせなどからリクエストいただけたら幸いです。

eye catch picture: UnsplashDonald Giannattiが撮影した写真

ネイティブに添削してもらいました 【英検®1級ライティング】 人間社会はいつも環境に悪影響を与えるか

こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。

前回に引き続き、演習として私が書いたものを英国人ネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。

日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。

添削の手順

やり方は以下の通りです。

①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する

学習者として完成と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。


(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇

英検®1級ライティングパート概要

これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。

語数・形式

ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。

今回のトピック

今回のトピックは以下の通りです。

Agree or disagree; human societies will always have a negative effect on the environment?

使用予定の理由3つ

書きだす前に理由を考えておきましょう。トピックは「人間社会はいつも環境に悪影響を与えるか」です。人間が環境悪化の原因かどうか、についてなので、agreeの方が実情に則しているのかもしれませんが、明るい未来にかけてdisagreeの方で書いてみましょう。今回使用する理由は以下の3つです。

  • 人類は持続的な開発に常に努力している
  • 多くの企業は環境に優しい製品を作り始めている
  • 政府や大企業が植林によって、環境を良くしようと努力している。

それではまず、ビフォアのエッセイを見てみましょう。

ビフォアエッセイ(添削前)

Some people warn that human race is always a menace to the environment. I don’t think so however because human race is making at most efforts to save the environment.

First, human race is trying hard for sustainable development. In the past, it is true that human activities lead to the depletion of natural resources, but today, thanks to the developments in technology, it is possible to optimize the amount of natural resources to use. As a result, more natural resources can be saved.

Second, more companies start to make environmentally-friendly products. For example, many clothing companies are developing their products by using recycled materials, and they are popular among consumers. In addition, more companies start to use eco-friendly materials instead of plastic. For instance, sneakers made from plant-origin fiber decompose in the soil, less harmful to the environment.

Last, governments and large companies are doing more to protect their forests. Planting trees campaigns are taking places in many countries. Saving forests has significant effects on the environment. It can contribute to the preservation of diversity in plants and animals, and also solving global warming by decreasing greenhouse emissions.

Taking these things into consideration, human societies will not always have negative effect on the environment. As a member of the planet Earth, human race will continue to make great efforts to protect the environment. (224 words)
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アフターエッセイ(添削結果)

添削結果は以下の通りです。直されたところをハイライトしています。

Some people warn that the human race is always a menace to the environment. However, I don’t think so, however because thehuman race is making at most a lot of efforts to save the environment.

Firstly, the human race is trying hard for to achieve sustainable development. In the past, it is true that human activities lead to the depletion of natural resources, but today, thanks to the developments in technology, it is possible to optimize the amount of natural resources to use. As a result, more natural resources can be saved.

Secondly, more companies start to make environmentally-friendly products. For example, many clothing companies are developing their products by using recycled materials, and they are popular among consumers. In addition, more companies start to use eco-friendly materials instead of plastic. For instance, sneakers made from plant-origin fiber can decompose in the soil after being discarded, making them less harmful to the environment.

Lastly, governments and large companies are doing more to protect their forests. Planting trees Tree planting campaigns are taking places in many countries. Saving forests has a significant effects on the environment. It can contribute to the preservation of diversity in plants and animals, and also solving help reduce the effect of global warming by decreasing greenhouse emissions.

Taking these things into consideration, human societies humanity will not always have a negative effect on the environment. As a member of the planet Earth, thehuman race will continue to make great efforts to protect the environment.

日本語訳

訳:人類は常に環境への脅威だと警告する人もいます。しかし、私はそうは思いません。なぜなら、人類は環境を守るために最大の努力をしているからです。

まず、人類は持続的な開発のために努力しています。過去に、人間の活動が天然資源の枯渇を引き起こしたことは事実です。しかし今日、技術の発展により、天然資源の量を最適化することが可能になりました。その結果、より多くの天然資源を節約することが可能になったのです。

また、より多くの企業がより環境に配慮した製品を作り始めています。例えば、多くの衣料品メーカーがリサイクル素材を使った製品を開発しており、それらの製品は消費者に人気です。また、多くの企業がプラスチックではなく自然に優しい使い始めています。例えば、植物由来の素材でできたスニーカーは土で分解し、環境に悪影響が少ないのです。

最後に政府や大企業は森林を守るためにもっと多くのことをしています。植林キャンペーンは各国で行われています。森林を守ることは環境に多大な影響があります。森林の動植物の多様性を守ったり、温室効果ガスを減らすことで温暖化の影響を減らす手助けになるでしょう。

このようなことを考えると、人間の活動は必ずしも常に環境を悪影響を与えているわけではないでしょう。地球のメンバーの一員として、人類は今後も環境を守るために努力し続けていくでしょう。

ネイティブに直された箇所

今回も冠詞を中心にチェックが入りました。見て行きましょう。

  • human raceにはtheがつく
  • have + effect, impact, influence には aを忘れてはいけない

the human race は前回も直されていました!ひとつしかないものにはtheがつくのが基本なので、人類はひとつですから忘れてはいけません。

また、have a significant effect onのように「効果、影響」を表す語は可算でaをつけなければいけませんね。間に形容詞が入れる時わすれがちなので、注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか。非ネイティブにはなかなか気が付かない点について参考にしていただければ幸いです。

これからも英検®1級のライティングについてアップしていく予定なので、もし書いてみて欲しいトピックなどありましたら、お問い合わせなどからリクエストいただけたら幸いです。

ネイティブに添削してもらいました 【英検®1級ライティング】 遺伝子工学は将来、社会に良い影響を与えると思うか?

UnsplashThisisEngineering RAEngが撮影した写真

こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。

今回は、演習として私が書いたものを英国人のネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。

日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。

添削の手順

やり方は以下の通りです。

①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する

学習者としてはできる限り最善と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。


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英検®1級ライティングパート概要

これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。

語数・形式

ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。

今回のトピック

今回のトピックは以下の通りです。

Agree or disagree: Genetic engineering will have a positive influence on society in the future

使用予定の理由3つ

書きだす前に理由を考えておきましょう。トピックは「遺伝子工学は将来、社会に良い影響を与えると思うか?」です。社会への影響なので、ポジティブでもネガティブでもどちらでも書けますね。今回はAgree側を選んで以下の3つの理由で書いてみました。

  • 医療への良い影響
  • 食料危機問題の解決
  • 絶滅危惧種の保護

それではまず、ビフォアのエッセイを見てみましょう。

ビフォアエッセイ(添削前)

Some people argue that genetic engineering has unforeseeable risks and can endanger the future of human race. However, I believe that genetic engineering benefits our society due to the contribution to our healthcare, solving food shortages and protecting endangered species.
 
First of all, genetic engineering will lead to improvement in healthcare. For example, we would be able to detect the causes of illnesses and develop more effective medicine with this technology. Also, we may be able to treat illnesses without operation by manipulating patients’ genes directly. It will reduce patients’ pains and improve the quality of treatments.
 
Secondly, genetic engineering could be the solution to the food shortages. As the world population expanding, our food demand will presumably exceed its supply in decades. Genetic engineering would help increase produce by developing vegetables and food animals growing fast, and strong to diseases.
 
Lastly, genetic engineering would contribute to the preservation of endangered species. With this technology, cloning would be possible to revive the animals that became extinct. Also, we will be able to increase the population of endangered species by changing their genes to adjust to the current environment, which will help them increase the possibility of survival.
 
In conclusion, genetic engineering has surely positive influence on our society, helping our society develop and prosper for the future. (217 words)
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アフターエッセイ(添削結果)

添削結果は以下の通りです。直されたところをハイライトしています。

Some people argue that genetic engineering has unforeseeable risks and can endanger the future of thehuman race. However, I believe that genetic engineering benefits our society due to the its contribution to our healthcare, by solving food shortages and as well as protecting endangered species.
 
First of all, genetic engineering will lead to improvements in healthcare. For example, we would be able to detect the causes of illnesses and develop more effective medicine with this technology. Also, we may be able to treat illnesses without operations by manipulating patients’ genes directly. It will would also reduce patients’ pains symptoms and improve the quality of treatments.
 
Secondly, genetic engineering could be the a solution to the food shortages. As the world population is expanding, our food demand will presumably exceed its supply within decades. Genetic engineering would help increase produce by developing vegetables and food animals for human consumption to growing fast, and strong to be resistant to diseases.
 
Lastly, genetic engineering would contribute to the preservation of endangered species. With this technology, cloning would be make it possible to revive the animals that became extinct. Also, we will would be able to increase the population of endangered species by changing their genes to adjust to the current environment, which will would help them increase the their possibility of survival.
 
In conclusion, genetic engineering has a surely positive influence on our society, by helping our society develop and prosper for in the future.

日本語訳

訳:遺伝子工学は予見できないリスクがあり、人類の未来を脅かすという人もいるが、私は遺伝子工学は社会に利益を与えると考えている。それは、ヘルスケアへの貢献、食料危機の解決、また、絶滅危惧種の保護という点から。

まず、遺伝子工学はヘルスケアの改善につながるだろう。例えば、この技術を使って病気の原因をつきとめたり、より効果的な薬を開発したりできるだろう。また、人間の遺伝子を直接操作することによって、手術なしに病気を治療できるようになるかもしれない。患者の痛みを減らしたり、治療の質を高めたりすることができるだろう。

次に遺伝子工学は食物危機を解決するだろう。世界人口がどんどん拡大しており、あと数十年で食物の需要が供給を上回るだろう。遺伝子工学は、早く成長し、病気に強い野菜や動物を開発することによって、農作物の生産を増やすことを助けるだろう。

最後に、遺伝子工学は絶滅危惧種の保護に貢献するだろう。この技術を使えば、クローンが可能になり、すでに絶滅した動物をよみがえらせることができるかもしれない。また、遺伝子工学で絶滅危惧種の遺伝子をより現在の環境に合わせるように改良することで、個体数を増やすことができるだろう。そのことによって、彼らが生き残る可能性が高まるだろう。

結論として、遺伝子工学は社会に良い影響を与え、社会が発展し、我々が未来に備えるのを助けるだろう。

ネイティブに直された箇所

大きくは修正されませんでしたが、直された箇所は次の3つの箇所が多かったです。

  • 冠詞(the/a/所有格)
  • 前置詞
  • willをwould

特に目立ったのは、willをwouldに修正されているところです。あくまで仮定の話なので、willよりもwouldを使う方が自然ということでしょう。

あと、3パラグラフ目の最後の方は言いたいことが良く分からない、と言われてしまったのですが、それは strong to diseases のせいのようです。「病気に強い」は resistant to diseasesですね。

まとめ

いかがでしたか。英検®1級のライティングは難しいと思われがちですが、基本的には準1級のライティングにもう1パラグラフ追加するだけ、と思えば気が楽になりますね。

今回添削で直された、冠詞、前置詞、助動詞などに気をつけて書いてみてくださいね。

【英検®1級】感染拡大予防と経済活動 どちらを優先すべき? 英作文例

cheetahさんによる写真ACからの写真

こんにちは。

今日は長めの英作文をご紹介します。

トピックは、感染拡大予防と経済活動 どちらを優先すべき?

という、今まさに世界が直面している課題です。
 
このトピックは先日受講した日向清人先生のレッスンでの課題でした。

私が事前に脳をしぼって書いた英作文を、当日先生に手直してしていただいたものをシェアします。

試験向けに書いたものではないのでやや長めですが、レベル的には英検®1級程度かと思います。参考になれば幸いです。

感染症予防 vs 経済活動

今回のエッセイは現実世界の流れに沿って「感染症予防優先」という立場で書きました。
 
感染症予防を優先する理由は次の3つにしぼりました。
 
・都市部の人口密度が高いから
・グローバリゼーションと移動手段の発達で人間の移動性が高まっているから
・医療崩壊のリスクがあるから

Introduction: 感染症予防と経済活動は trade-off

イントロでは、フックとして感染症予防と経済活動が両立できない問題(a trade-off)であることを述べました。
 
フックとは「前振り」みたいなところで、そのテーマに興味を持ってもらうための大切な部分です。両立できないと述べておいて、以下の3つの理由から感染予防を優先すべきと結びます。
 
Some say that preventing the spread of viruses should be a priority, but others say that economic activities should never be sacrificed. At the heart of this issue is a trade-off: which of the two should take priority over the other? We need to strike a balance between the two factors. I believe that prevention of the spread of coronavirus should take priority for the three reasons explained below.

Body1 都市部の高い人口密度による感染爆発

イントロに続く最初のBodyパラグラフでは、都市部の高い人口密度により感染が一気に拡大するリスクがあることを述べます。
 
トピックセンテンスはこの一文です。
 
the high density of urban population tends to advance the spread of coronavirus.
 
ここで使っている advance は「促進する、早める」などの意味。こんな使い方知らんかった~。
 
トピックセンテンスに続けて、
 
And once this happens, there is no way to slow or stop the infection rate, resulting in a paralysis of every aspect of society.
 
一旦ひろまったら、感染を止めることができなくなり、結果、社会のあらゆる面が麻痺してしまう。
 
・there is no way to slow(~する方法がない)
・result in ~ (結果、~なってしまう)
 
何かと使えそうですね。
 

Body2 人の高い移動性が前提となった経済活動のリスク

ふたつめのトピックセンテンスは、人々の高い移動性が前提となった現在の経済では、感染症拡大を悪化させるのは仕方がない、ということです。
 
つまり、コロナ以前は海外に行くなんて当たり前のことでした。それによってビジネスはどんどん拡大する一方でした。でも人が動けばウイルスも動く。そのようにしてウイルスが全世界へ移動していったわけです。そうなると人の動きを止めるしかない、ことになります。
それを high mobility で表現しています。
 
Second, it is all very well that globalization has enhanced the development of transportation and endowed people with greater mobility, but, unfortunately, due to this phenomenon, infectious diseases like COVID-19 have also become more transmittable than before. Given that economic activities always come along with such mobility, business activities, especially activities in the eating-out sector, should be restricted to stop causing another pandemic.

パラグラフ最初の it is all very well…but は「~は多いに結構だがしかし…」という決まり文句。譲歩のかっこいいバージョンでしょうか。

endow 人 with (人に~を与える)

become transmittable (伝染する可能性がある)

Given that も英作文では if の代わりによく使われます。

eating-out sector (外食セクター)foodservice industryなんかも使えそうです。

Body3 医療崩壊のリスク

3つめのトピックセンテンスは前半がすごく長いのですが、一番言いたいところは
give rise to the risk of overwhelming our medical services です。
 
Last but not least, the absence of restrictions on economic activities tends to accelerate the spread of the virus and increase the number of people who get infected at one time, and would give rise to the risk of overwhelming our medical services. In fact, a number of European countries failed to take prevention measures at the early stage of the spread of the coronavirus and the resulting rapid increase in the number of patients overwhelmed the capacity of medical institutions.

the absence of restrictions や accelerateはエッセイでヘビロテしそうなワードですね!

このパラグラフではエビデンスとしてヨーロッパでの医療崩壊の例を持ってきました。事実の提示なので In factを使っています。

Conclusion: 同じ形式で3つの理由をリステイト

最後のconclusionではBodyで述べた3つの理由をもう一度述べますが、この時形式をそろえることが大切と教わりました。

ここでは because of の後ろをすべて同じ形式の名詞句にしてリステイトしています。

To sum up, prevention of a rapid spread of coronaviruses should be a priority because of high population density in modern cities, high mobility of people, and the risk of overwhelming our medical services.

全部つなげてもう一度読んでみましょう

全体

Some say that preventing the spread of viruses should be a priority, but others say that economic activities should never be sacrificed. At the heart of this issue is a trade-off: which of the two should take priority over the other? We need to strike a balance between the two factors. I believe that prevention of the spread of coronavirus should take priority for the three reasons explained below.

 

First, the high density of urban population tends to advance the spread of coronavirus. And once this happens, there is no way to slow or stop the infection rate, resulting in a paralysis of every aspect of society, economic or otherwise.

Second, it is all very well that globalization has enhanced the development of transportation and endowed people with greater mobility, but, unfortunately, due to this phenomenon, infectious diseases like COVID-19 have also become more transmittable than before. Given that economic activities always come along with such mobility, business activities, especially activities in the eating-out sector, should be restricted to stop causing another pandemic.

Last but not least, the absence of restrictions on economic activities tends to accelerate the spread of the virus and increase the number of people who get infected at one time, and would give rise to the risk of overwhelming our medical services. In fact, a number of European countries failed to take prevention measures at the early stage of the spread of the coronavirus and the resulting rapid increase in the number of patients overwhelmed the capacity of medical institutions.

To sum up, prevention of a rapid spread of coronaviruses should be a priority because of high population density in modern cities, high mobility of people, and the risk of overwhelming our medical services. (288 words)

このレベルを楽に書けるようになりたいです♪

 

【英検®準1・1級】日本もホームスクーリング制度を採用すべき?英作文例

皆さん、こんにちは。

私は現在自宅でself-isolation中です。そして、こんな時だからこそ以前からずっと思っていたことについて英作文を書いてみました。それはホームスクーリング制度についてです。

学校に行かず家庭で学習する。そんなホームスクーリングを日本でも可能なれば、もっと笑顔になれる子どもや親が増え、様々な問題が解決するのでは?そうずっと思っているのです。

そこで、今回はホームスクーリングの是非について英作文にしてみましょう。

ホームスクーリング制度について

コロナウイルス拡大抑制のために多くの国で学校がクローズされ、世界中の子どもたちが家庭で学習せざるをえない状況になっています。もちろんこれは異常事態ではあるのですが、実はこれまでも学校へ行かず家庭で学習する子どもたちがいました。

日本ではいじめなどの理由で学校へ行かない子どもたちがずっと社会問題化していますが、海外では積極的な理由で家庭での教育を選ぶ人たちが少数ですが存在します。こういった家庭での教育はホームスクーリングとかホームエデュケーションと呼ばれています。

教材から知った世界のホームスクーリング事情

私が初めてホームスクーリングの存在を知ったのはちょうど2000年頃でした。

その頃わたしは2人の幼子をかかえる若い母親で、英語育児にはまっていました。

「我が子をバイリンガルにしたい!」そんな情熱を持つママ友と一緒に、どうすれば我が子を英語が得意な子どもに育てられるか日夜研究していたのです。

ちょうどAmazonが日本に上陸してきた頃でした。それまでは超高価で、丸善にでも行かなければ手にいれられなかった洋書やアメリカのキッズ向け教材やおもちゃが低価格で簡単に買えるようになりました。

Amazon以外にも、ブッククラブなどを通じてアメリカの子ども向け教材なども購入できるようになりました。すると、そんな教材の中に親向けのホームスクーリング教材が豊富にあることに気づいたのです

それらの教材は家庭学習用の補助的なドリルのようなものではなく、決まったカリキュラムに沿って作られた教科書のようなシステマティックなものでした。聞くところによると、トレーニングを受けた親がそれを使って、家庭で我が子に指導するためのものでした。

アメリカでは学校に行かなくても、親が家庭で教育することが合法的に認められている

これは大きな驚きでした。

ホームスクーリングが合法の国

Wikipediaによると、2020年現在、ホームスクーリングが合法または、ほぼ合法になっている国はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなどです。

これらの国では、親がネグレクトで子どもの教育を放置しないよう、ホームスクーリングを登録制にしていたり、試験や学習記録の提出が義務付けられているところが多いです。そうすることで教育の質や子どもの権利を守っているのです。

ホームスクーリングが選ばれる理由

親がホームスクーリングを選ぶ理由は何でしょう?

当時私が聞いたのは「宗教的な理由」でした。公教育では伝えられない価値観を持つ人々がホームスクーリングを選んでいるのでした。

もうひとつよく聞いたのが「地理的な理由」です。国土が大きいアメリカでは学校に通うことが物理的に困難な人々がおり、家庭での教育を選ばざるを得ない事情があったのだと思います。

現在、ホームスクリーングが選ばれる理由は増えています。

以下はWikipediaからの引用です。

宗教的理由35%
学校環境への懸念21%
公教育への不信、不満17%
今までにない教育への関心7%
子ども自身の特別のニーズ4%
子どもの健康問題2%
その他14%

理由2位になっている「学校環境への懸念」は、多発している銃乱射事件などが影響しているようです。銃社会ならではの納得の理由です。

「子ども自身の特別のニーズ(Child has other special needs)」というのは、いわゆるギフテド(gifted=天賦の才のある)のケースなどでしょう。才能にフォーカスした教育が与えられるのはホームスクーリングのメリットのひとつです。

もしホームスクーリングが選べたら…

我が家でも、ホームスクーリングを選べたらなあ、と思ったことが何度かありました。

うちの子は、学校にぴったりマッチする子ではなかったんです。集団からはみ出してしまうことが何度かあり…。

もちろん本人は学校に行きたいのですが、辛さの方が勝ってしまうと行けなくなってしまうことも何度かありました。

学校でなくてもいいんじゃないか。家で教育ができたらいいんじゃないか。

そんな風に思ってホームスクーリングについて調べてみたことがあります。しかし、日本では合法的に学校に行かないという選択肢が今もないのです。

いろんな理由で学校へ行っていない子どもたちは実際に存在します。

病気やケガで行けない子どもがたくさんいます。親御さんや学校の先生が大変な努力をされていることはもちろんのことですし、内部に学校機能を持つ病院もあるでしょう。しかし、教育の質がきちんと確保されているのかどうか。

不登校になってしまった子どもは、法律上は学校へ行っていることになっていて、教育の機会がただ失われているだけではないのか?そんな疑問をずっと持っています。

もし「学校以外で学ぶ子もいる」という前提で法律や教育指導要領が作られるのであれば、学校以外でそれに沿った学習を行うことは可能です。

アメリカのように指導要領準拠の家庭用学習プリントなどがあって、それをこなして、正式に卒業することが可能になれば、子どもも自信を持って世の中に出ていけます。学校に行かない罪悪感なんて、子どもの将来にイチミリも必要ないのですから。

パンデミック、自然災害、少子高齢化、学校教育にノーと言う子どもたち

で、今回のパンデミックを見て、またひとつ理由が増えたと思いました。

実はこれ以前にも、ここ数年頻発している自然災害を見ても、ホームスクーリングの必要性を強く感じていたのです。

終わらない台風被害、地震など、学校に通えなくなる出来事が最近頻発しています。

また、どんどん加速する少子高齢化によって、学校運営がなりたたない地域が増えています。今後地方では、この傾向がもっと加速化していくことが考えられます。

また、新しい価値観を持ち、学校教育自体を否定しはじめた子どもたちも登場しています。

多様化する価値観と公教育の落としどころとしてのホームスクーリングは、アリではないでしょうか。

ライティング例 Should Japan introduce homeschooling?

以上踏まえ、日本もホームスクーリング制度を採用すべきかというトピックで英作文を書いてみました。英検に出そうにないけど、もし出るとしたら準1か1級あたりかな。

Homeschooling means children study at home instead of going to school. In many countries, homeschooling is legal, but not in Japan. I strongly suggest Japan to introduce homeschooling for several reasons.

First and foremost, homeschooling can be a solution to the issue of school refusal from children. Those children stopped going to school for many reasons such as school bullying or mental illnesses. According to researchers, every year more than a hundred thousand students are choosing not to go to school. The loss of education will cast a shadow on their future career. If homeschooling was authorized, they would be able to get a high quality education without going to school.

The second reason would be that education at home can be positive as a method of taking preventative measures in the case of contingencies. For instance, natural disasters such as hurricanes and earthquakes, which happen frequency these days. In the affected areas, people have difficulties going to work and school. To prevent a cessation of school education, we should take advantage of technology. The authority should show guidelines for teachers and parents to secure the quality of education. Right now we are in a state of total social isolation due to the outbreak of covid-19. To protect children’s rights to learn, we should find a way to give them learning opportunities outside the classrooms.

The third reason would be that we could learn how to respect different values and beliefs by introducing homeschooling. In the era of the paradigm shift, some parents believe that standardized school education can hamper the growth of talent and personalities of their children. Those parents hope to give their children a special education at home. I believe the governments should respect their decisions and give them support because those who have new perspectives may become a trailblazer for our future.

To summarize, the introduction of homeschooling would help solve the issue of school refusal, secure children’s learning opportunities, and respect various values and beliefs of children and parents.
・school bullying いじめ ・cast a shadow on 暗い影を落とす ・authorize 認可する、正式に許可する ・preventative measures 予防策 ・contingency 万が一、不測の事態 ・cessation 休止 ・the authority=the government 政府 ・secure 確保する ・social isolation 社会的孤立 ・covid-19 新型コロナウイルス ・the paradigm shift パラダイムシフト(価値観が大きく変化すること) ・hamper 邪魔する、防げる ・trailblazer 先駆者
対訳:ホームスクーリングとは、子供たちが学校に行かずに家庭で勉強することを意味します。多くの国でホームスクーリングは合法ですが、日本ではそうではありません。私は日本がホームスクーリングを導入することを強く勧めます。

何よりもまず、ホームスクーリングは不登校児問題の解決策となります。子どもたちは学校のいじめやメンタルの問題などで不登校になっています。研究者によると、毎年10万人以上の生徒が学校に行かないことを選んでいます。教育の喪失は彼らの将来のキャリアに影を落とすでしょう。ホームスクーリングが許されれば、他の子供たちと同じように、彼らは質の高い教育を受けることができるかもしれません。

第二の理由は、ホームスクーリングは不測の事態の予防策として効果的なことです。たとえば、最近頻繁に発生する台風や地震などの自然災害。被災地では、人々は仕事や学校に行くことが困難です。学校教育の停止を防ぐには、テクノロジーを活用するべきです。政府は、教育の質を確保するために教師と保護者のためのガイドラインを示すべきである。現在、covid-19の発生により、私たちは完全に社会的に孤立した状態にあります。子どもたちの学ぶ権利を守るために、教室外で子どもたちに学ぶ機会を与える手段を見つける必要があります。

第三の理由は、ホームスクーリングを導入することで、さまざまな価値観や信念を尊重する方法を学ぶことができることです。価値観が大きく変化していく時代の中で、親によっては標準化された学校教育が子供たちの才能と個性の成長を妨げる可能性があると感じでいます。そういった親たちは家庭で子供に特別な教育を与えたいと思っています。政府はそんな親の考えを尊重し、彼らにサポートを与えるべきだと私は思います。なぜなら、新しい視点を持つ彼らのような人々は、私たちの未来の先駆けになるかもしれないからです。

もう一度まとめると、ホームスクーリングの導入は不登校の問題を解決し、子供たちの学習機会を確保し、子供と親のさまざまな価値観と信念を尊重するのに役立ちます。

いかがだったでしょうか。

選択肢のひとつとして、ホームスクーリングはありではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【英検®1級】ヒトクローンを禁止すべき?英作文例

こんにちは。

今回は英検1級レベルの英作文に挑戦してみましょう。

わたくしは1級ホルダーですが、私が合格した頃の1級のライティング問題は、現在の準1級レベルだったと思います。トピックも易しかったし、語数ももっと少なくてよかったんです。ですから、現在の私自身、1級の英作文は大変だなあと感じてしまいますが、やってみたいと思います。よろしくおつきあいください。

ではまず英検®1級ライティングパートの特徴について見ていきましょう。

英検®1級 ライティングパートの特徴

まず、英検1級ライティング問題の形式を確認しましょう。

問題形式

次のような形式で英作文を書きます

トピックに対して理由3つで意見を書く
構成は Introduction-Main-Conclusion
語数は200-240語
POINTSは与えられない

2級や準1級のようなPOINTSがありません。自由に書いてください、ということは、裏返すとノーヒント。トピックを読み違えないように注意しましょう。

理由が3つになるので、IntroductionとConclusionを合わせて、全部で5段落の構成になります。

5段落で構成されるエッセイは five-paragraph essayと呼ばれ、アメリカの中高生の宿題によくある形式です。1級でやっと欧米の中高生レベルということですね。

トピックの傾向

他の級との大きな違いは、トピックの難易度の高さ。社会的な内容がぐっと増えるので、いわゆる時事問題について詳しくないとなかなか書けません。

たまに「え?」と思うほどカジュアルなトピックの時があり、落差が激しいです。

下が最近出題されたトピック例です。

感染症は数十年間の間により深刻な問題になると思うか
全世界での大量破壊兵器の禁止は到達可能か
日本はオリンピック開催で恩恵があるか
日米関係を見直すべきか

書き方

基本的には、2級~1級は同じ構成です。

Introductionでトピックについて言及し、自分の意見を表明する
2~4パラグラフで、理由をひとつずつ説明し、その理由をサポートするための具体例を示す
Conclusionでトピックを振り返り、理由をまとめてエッセイを締める

ですので、少し稚拙ではありますが以前作った準級のテンプレートにあてはめていただけると思います。理由が2つ→3つになりますので、Body部分を1パラグラフ多く書いてください。

英検の模範解答を見ると、1級ではFirst, Second, Therefore のようないかにもな単語はほとんど使われていません。また、Introductionの中に理由3つをあらかじめ入れてしまい、第2パラグラフ以降でひとつづつ説明していく書き方が一般的なようです。

では、予想トピックを使って実際の英作文例を作ってみたいと思います。

英作文例 ヒトクローンを禁止すべきか

Agree or disagree: Human cloning should be banned

クローン技術はかなり進んでおり、某国ではペットのクローンビジネスが人気という噂がありますね。

技術的には人間のクローンも実現可能段階にあるのでしょうが、今のところ人クローンを禁止している国がほとんどのようです。日本も法律で禁止しています。

安楽死やデザイナーベイビーと同様に、人間の生命を人間が操作することは今のところ「禁止」が一般的です。しかしながら、医療との線引きの難しさがありますね。

現在の動物実験では、受精した細胞の核を入れ替えて母体に戻して普通に出産させるという過程を踏むので、生まれるのも成長するのも普通の個体と同じです。でも、もっと技術が進めば、短期間で同じ遺伝子を持った個体を大量生産できるのかもしれません。

自分の遺伝子でクローンが作れるのであれば、自分のクローンを作って子どもとして育てることも理論上可能。でも、それってまるでアメーバが分裂するような不気味さがあります。

ということで、ヒューマンクローンを禁止すべき理由を3つまとめてみました。

ヒトクローンを禁止すべき理由

  • 技術が不完全なので、病気などのリスクが高い
  • 家族のシステムが脅かされ、社会が混乱するかもしれない
  • 軍事利用や臓器移植利用など、倫理上問題のある使い方をされる可能性がある

以上の理由で書いてみました。

英作文例

Some people think that human cloning should be legal. However, human cloning should not be allowed because it has risks, social and ethical issues.  

Human cloning technology is still in an experimental stage. This means that mothers and babies have a high risk of disease and death. According to scientists, cloned animals are more likely to have a short life span and some kind of defects. If they were born with such abnormality, who would be responsible for them?

Cloning technology can also collapse the traditional family system. For example, technology makes it possible for an individual to create their own clone and raise it as their own child. If it really happens, are they a parent and a child, or identical twins? This kind of practice will surely confuse our current social system.

Furthermore, human clones might be abused if they were allowed to be produced for the benefit of humans. For instance, they might be treated like a slave or livestock. Also, they might be mass-produced to give their organs to humans for organ transplants. Like in sci-fi movies, clone troops or human-shaped biological weapons might become a reality.

For these reasons mentioned above, human cloning technology is quite dangerous for our society. That is why I think human cloning should be banned.
(215 words)

対訳

人クローンに賛成の人もいるが、禁止すべきである。リスクが高い、社会的、倫理的問題が多いから。

人クローンはまだ実験段階である。つまり、母子は病気が死のリスクが高い。また、科学者によると、クローンは寿命が短かったり、欠陥があることがある。もしそのような異常を持って生まれた場合、誰が責任を取るのか。

クローン技術は従来の家族システムを崩壊させる危険もある。例えば、個人が自分のクローンを作り、子として育てることも可能だ。もしそれが現実となれば、彼らは親子なのか、一卵性双生児なのか。このようなことが普通になれば、従来の家族システムを混乱させる。

さらに、クローンが人間の利益のために作られるようになれば、クローン(の権利が)侵される危険がある。例えば、奴隷や家畜のように扱われたり、臓器移植のために大量生産されたり、SF映画のようにクローン軍やヒト型生物兵器が現実になるかもしれない。

このような理由から、クローン技術が我々の社会にとって極めて危険であることが分かる。だから、私は人クローンは禁止されるべきだと考える。

単語・表現

ethical 倫理的な still in an experimental stage まだ実験段階 life span 寿命 defect 欠陥 identical twins 一卵性双生児 livestock 家畜 organ transplant 臓器移植

いかがでしょうか。参考になれば幸いです。

英検ライティング予想トピック18個(教育・社会・テクノロジー・環境・健康)

英検3級から1級は、ライティング問題(自由英作文)があります。それぞれの級で出題される問題は傾向があります。以下にまとめました。

準2級~1級の出題傾向

準2級 学校・家庭・教育など、自分の周りの身近な作文
英検2級 教科、部活動、学校生活にまつわるものから、少し社会的なトピック
英検準1級 新聞やニュースでとりあげられるような社会的なトピック
英検1級 国際政治・国際経済・医療倫理などにまつわる、論争になるような社会的なトピック

この中からよく出題される頻出6カテゴリーについて、出題されそうな予想トピックをご紹介します。

頻出カテゴリ

準2級~1級は難易度が違うものの、トピック自体は共通点があります。よく出題されるトピックは以下の6カテゴリです。

Education 教育
Society 社会
Technology テクノロジー
Environment 環境
Health 健康
Economy 経済
英検ライティング頻出カテゴリー

上記の各カテゴリについて、どのような問題がよく扱われるか解説し、出題されそうなトピック3本を過去4年間の記事から選んでご紹介します。

Education 教育

外国語教育、制服、校則、オンライン授業、部活動、留学、宿題、入試、子どもはスマホやゲームをしてもよいかなど、教育に関わる問題が幅広く出題されています。準会場では教育トピックが出題される確率がかなり高いです。

校則は必要?Do you think school rules are necessary?
テレビゲームは子どもに悪影響?Do you think video games have a bad effect on children?
英語以外の外国語も学ぶべき?Should we learn multiple foreign languages?

Society 社会

家族、親子、高齢化社会、ストレス、幸福感、動物福祉、年金制度、ひとびとの考え方の変化など。準1級、1級での出題が多いです。

公共マナーは悪化している?Is people’s manners in public places getting worse?
夫婦別姓は認められるべき?Separate family names should be allowed?
休日が増えると幸福度アップ?Do you think more holidays will increase people’s happiness?

Technology テクノロジー

インターネットやスマホなどに関するトピックで、教育や環境、健康など他のカテゴリとミックスしたトピックが最近頻出です。リモートワーク、オンラインレッスン、スマホ依存症、ネット犯罪、キャッシュレスなど。身近な問題なので意外に書きやすいです。

ロボットはもっと使われるようになる?Do you think more robots will be used in the future?
在宅勤務は増える?Will remote work increase in the future?
人間クローンは禁止すべき?Should human cloning banned?

Environment 環境

ゴミ問題、地球温暖化、環境破壊、森林破壊、自然災害、リサイクルなど、環境に関わるトピック。教育、社会とのミックスして出題されることが多いです。

マイカーをやめて公共交通機関利用すべき?Should we use public transportation instead of driving our own cars?
使い捨てプラ容器はやめるべき?Do you think the use of disposable plastic cups and plates should be banned?
食品廃棄物をもっと減らすべき?Should we try to reduce food waste?

Health 健康

食事、運動、睡眠、病気の予防など。食べ物系が頻出。

朝食は食べるべき?Should we eat breakfast?
肉を食べる人は減る?Do you think more people will stop eating meat in the future?
定期的に運動すべき?Do you think people should exercise regularly?

Economy 経済

お金、税金、働き方、貿易など。女性や高齢者の社会活動についてもよく取り上げられます。

現金はなくなる?(キャッシュレス社会)Do you think cash payments will disappear in the near future?
消費税増税に賛成?Should consumption tax be raised? 
労働時間を減らすべき?Should we reduce working hours?

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最後までお読みいただきありがとうございました。

Good luck!


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