50代で再挑戦★英検®1級合格しました【二次試験】

皆さん、こんにちは。いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
先日受験した英検®1級の結果が届きました。

二次試験も無事合格しておりました!

私、過去に二度合格した実績がありまして、今回で三度目。せっかくなので、合格証を3枚並べて記念写真を撮りました。感慨深し。

以前の合格時はまだCSEスコアが導入される前で、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)もありませんでした。今回は四技能それぞれにCEFRレベルが表示されています。

二次試験ではスピーキングがかなり悪く、B2になってしまいました。B2は中上級レベル。あまりうまく話せなかったので納得の結果。さすが英検。きっちり評価してくれています。

今回の記事では、スコアと二次試験の様子についてまとめたいと思います。

英検®1級 総合結果

写真にも写っていますが、今回の私の総合結果をあらためてご紹介します。

総合結果
技能別結果

英検®の合否判定はCSEスコアの結果で決まります。1級の合格ラインは、一次試験の3技能(RLW)合計が2028で、二次試験(S)が602点の合計2630点。今回の私のスコアは2657点なので、本当にわずかの差での合格となりました。

英検CSEスコアと合格点については、公式サイトの以下のページに詳しくありますのでご覧ください。

英検CSEスコアとは

二次試験の結果

合格証と共に二次試験のスピーキングの評価得点ももらいましたのでご紹介します。以下、受験結果詳細からの抜粋。

分野別得点と評価ポイント

評価得点に対する個人的な感想

評価得点を見てみると、納得の点数です。

スピーチに関しては、1分でトピックを選び、2分間のスピーチをしなければなりません。トピックは5つから選びますが、今回、自信を持って話せるトピックはありませんでした。

仕方なく、一番マシそうなのを選択。「先進国は発展途上国に技術的な支援をするのをやめるべきか?」というようなトピックでスピーチを開始。

私は「やめるべきではない」という立場で話し始めましたが、根拠となる理由2つが似通ってしまい、しかも時間内にスピーチが終わらず、途中で切られてしまいました。

面接官との質問の中で、講師という私の職業的立場から発展途上国を支援することは世界全体の経済や政治の安定につながる、という流れにもっていってなんとか挽回しようと努力しましたが、自分でもつじつまがちょっと合っていないなあという印象。逆の立場で情報セキュリティ問題や、産業スパイ問題などを話した方がよかったかもしれません。

でも、一度もかたまったり沈黙したりすることなく、とにかく話し続けた点はよかったかもしれません。内容が悪い上に、しどろもどろで沈黙してしまったりすれば撃沈だったと思います

言い訳のように聞こえるかもしれませんが、スピーチは運も大切。自分の得意分野のトピックがあれば断然話しやすくなるので、うまくいかなくても落ちこむ必要はないと思います。一次免除システムもあるので、うまくいかなかった時は次回にがんばればよいのです。

まとめ

合格しましたという個人的な報告になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。

50代の私でも合格できるので、ぜひ年齢関係なく、いろいろな方に1級受験に挑戦していただきたいと思っています。

今回、二次試験で若い方から私と同じくらいの年齢の方まで、幅広い年齢層の方々が1級に挑戦しているのを見ました。語学でキャリアを積みたいと考えている方にとって、英検1級は心強い資格です。キャリアの入り口と言える書類審査をパスするために、英検®1級が必要条件であることは珍しくないです。ですので、1級合格をめざしている皆さん、諦めなければ必ず合格するので、不合格が続いてもくさらず受験し続けてください。

2024年度の試験から一部形式が変わるので、それについても後日記事にまとめたいと考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

英検®1級 の試験中に書いた英作文を再現してみた 合格する英作文

みなさん、こんにちは。いつもサイトを見てくださり、ありがとうございます。

2024年1月21日、英検1級を再受験いたしました。
無事一次試験をパスしたので、その時の体験を記事にまとめています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【準備編】
50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【当日編】
50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【スコア編】

さて、その時のライティングの成績は32点満点中26点。80%以上の得点率で、一次合格に非常に貢献してくれました。

ちなみに26点というのは合格者平均点と同じ。つまり、この程度書ければOKということ。

そこで、皆さんに合格英作文の例をお見せするため、試験中に書いた英作文を思い出して再現してみようと思います。

かっこわるい英作文でもだいじょうぶ

皆さんは英検®の過去問や解答速報の英作文例を見て、「こんなの無理!書けるわけがない!」と絶望的な気持ちになったことはありませんか?

私はいつもそう感じていました。こんなすごい英作文を書かなきゃならないなら、永遠に合格なんてムリだと。

実は、合格するためにそんなかっこいい英作文なんか要らないです。

模範解答例はあくまで満点英作文の例。合格するのに満点なんか必要ないので、ムリして真似する必要などないのです。

私のは簡単な単語や表現を駆使して、なんとか体裁を整えた非ネイティブらしい英作文。それでも8割以上のスコアをもらうことができました。

この程度の英作文でも1級に合格できる。そのような例をお見せするために、試験中に書いた英作文を思い出して再現してみようと思います。

模範英作文とは違うリアルな英作文、参考にしていただければ幸いです。

再現 英検®1級ライティング

トピック

まずはトピックからご紹介します。私が受験した2023年度第3回検定のトピックは以下の通り。

TOPIC
Should science be relied on to solve humankind’s problems?

(人類の問題を解決するために科学に頼るべきか?)

「人類の問題」と「科学」との関係が問われているトピックです。「科学」も「人類の問題」も範囲が広く、解釈の仕方によってどうとでもなるので、けっこう書きやすいトピックです。

書き方

英検®1級の英作文は意見と3つの理由を述べる5パラグラフ形式の英作文。

このトピックだと、理由として人類が直面している問題を3つ取り上げ、科学がその問題解決にとって不可欠である、というようにもっていけばなんとかなりそうです。

そこで、以下の3つの問題について書くことにしました。

  • food crises 食料危機
  • energy problems エネルギー問題
  • healthcare problems 医療問題

この3つはどんなトピックでも使える汎用的なネタで、トピックに関わらずなんとかこじつけて使おうと用意していたものです。今回のトピックにはぴったりだったので書きやすかったです。

では、実際に書いた英作文を思い出して再現してみます。

再現英作文

実際のスコア

いかがでしょうか。

今回の英作文は、試験中に実際に書いたものを思い出して再現してみたものなので、ネイティブによるチェックなどはしておりません。語いの間違い、文法間違い、不自然な表現などが含まれています。

スコアは以下の通りです。上の英作文と照らし合わせてみると、採点者の採点基準が大まかに分かるのではないでしょうか。

まとめ 英検®1級ライティング

上の英作文を読まれた皆さんは、「準1級の英作文とそれほど変わらない」という印象を持たれたのではないでしょうか。

実際その通りで、1級の英作文は準1級の長いバージョンと考えていいでしょう。

語いや表現のバリエーションはもちろん工夫しなければなりませんが、基本的な書き方は同じで、かっこつけず、分かりやすく、簡潔に、具体的に書けばよいのです。

1級のライティングならではのコツとしては、1級ではトピック以外に何のヒントも与えられないので、いかにトピックから逸脱しないように書くかがポイントになります。

私の英作文例では、人工肉の開発とか再生エネルギーの開発を挙げていますが、かならず「科学が基礎である」という一言を入れています。そのように、こじつけでもトピックとの関連を強調する一言を絶対に忘れないことが大切。

他には「人類の未来」とか「人類の繁栄」など、やや大げさなキーワードを入れてまとめると1級らしさが出るのではないでしょうか(ちょっとわざとらしいですが)。

いかがだったでしょうか。

これから1級を受験される皆さんの参考になれば幸いです。
これからも1級のみならず、英検®や英語学習情報をお届けできればと思っています。
では、また。

50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【スコア編】

みなさん、こんにちは。いつもサイトを見てくださり、ありがとうございます。

2024年1月21日、英検®1級を再受験いたしました。

十年以上前に合格しているのですが、なにせ50代だし、久しぶりの受験で不安でいっぱい。でも、なんとかぎりぎり?一次試験をパスすることができました。

もういちど英検を受験しようなんて考えたのはこのサイトのおかげです。これから1級を受験される方に少しでも参考になればと思い、記事にまとめることにしました。

50代の私が仕事をしながらどうやって準備したのか、また、当日はどのような時間配分で試験に臨んだのか以下の記事にまとめましたのでよかったらご覧ください。

50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【準備編】
50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【当日編】

この記事では、一次試験の結果スコアがどうだったか、素点とCSEスコアの関係はどうなっているのかなどについてご紹介します。

英検®1級再受験 一次試験結果発表

一次試験結果 合格

いや~、むちゃくちゃ嬉しいです。

50代になるとなかなかチャレンジすることが難しくなってくるので、小さな成功でも大きな励みになります。

家族には「なんか知らんけど受かってたわ~」とさりげない風を装ってドヤってみました(笑)

サイトであらかじめ結果が確認できますが、書面で送られてくる結果にはより詳細なスコアが書いてあります。今回は郵送されてきた一次試験個人成績表を元に試験を振り返ります。

何度も書いているように、合格ラインをわずかに超える合格だったので、これから1級を受験される方に参考になるのではと思います。

全体結果 素点とCSEスコア

具体的なスコアをご紹介しましょう。

一次試験受験結果詳細

英検バンドは +2 で合格基準スコアの2028をわずかに上回ったところ。

ライティングが81%で最も高く、やはり得点源になってくれました。リーディングに関しては、自分としては満足の結果。

リスニングの59%は、ひどいとしか言いようがない…。でも、一部のパートが悪くても、全体として基準をクリアできていればパスできるんだということが分かりました。

では、各パートについて詳しく見てみましょう。

Reading結果

Reading 結果

問1の語彙セクションが20問以上取れました。嬉しい!

【準備編】でも書きましたが、知っている熟語が立て続けに3つも出てラッキーでした。直前に詰込みをしてよかったです。

苦手意識のあった問2の空所補充が意外にできていて、がんばった問3の内容一致がいまいちな結果に。

問3の内容一致は短めの方で間違いが多く、長い方は4問とも正解。やはり短い方が内容が濃く、難しいようです。

Listening結果

Listening 結果

リスニングに関してはひどすぎて自分で呆れます。
先読みしたのにこの結果(涙)

【当日編】でも書いたように、もともとリスニングが苦手な上に、パート2の文の内容一致で答えを迷って、戻って書きなおししてしまい、次の問題も聴き逃して撃沈するという失態をしてしまいました。

ただ、言い訳がましいのですが、素点が悪かった割にはCSEスコア自体は意外にそこまで悪くないです。もういちど、全体の素点とCSEスコアを見てください。

一次試験受験結果詳細

素点ではリーディングとライティングに20%ほど正答率に差があるのに、CSEスコア自体は40ポイントくらいしか差がありません。もしかすると、リスニングが苦手な受験者が多いのでしょうか。逆に言うと、リスニングが得意だったら強力な得点源になってくれるのかもしれません。

悔しいことには変わりないので、機会があればリベンジしたいです。

Writing結果

ライティングは合格者平均とちょうと同じスコア。合格する英作文は26点ということですね。各要素の点数は以下の通りでした。

Writing 結果

速報で模範解答を見た時、だいたい自分の英作文と同じような内容だったので、内容的には自信がありました。語い、文法については自分としても課題があると感じているので、6/8は良かった方だと思います。

今回の収穫は、これまで自分のサイトで紹介してきた英作文が合格ラインが取れることがはっきりわかったこと。これからも皆さんに自信を持って紹介していきますね。

自己採点で70%あれば一次パスの可能性大

ネットで、ライティングを除いて素点で70%以上あれば一次合格の可能性が高いと言われています。今回、その通りになりました。

速報を元に英作文以外を計算した結果、48/68でちょうど70%。英作文の結果次第だな~という印象でした。

おそらくこのブログを見てくださっている方は英作文を頑張られると思うので、リーディングとリスニングの素点結果を合わせて70%を超えていればぜひ二次試験の準備を始めてください(私まだやってないけど…)

まとめ

私の結果をつぶさにご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

私のリスニングのように、やってしまった状態になっても合格の可能性はあるので、諦めないでください。

英検は何度でも受験できます。合格するまで諦めなければ必ず合格します。

余談ですが、英検®1級の受験地が減っているのかも、と今回感じました。以前はもっとたくさん会場が選べたような気がするのですが。

受験会場がない県にお住まいの方は、宿泊が必要になったりで、気軽に受験できなくなっているのかもしれません。

CBTは今のところ準1級までですが、いずれオンラインで受験できるようになると思いますので、より多くの方が1級に挑戦していただけるようになれば嬉しいですね。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。

50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【当日編】

みなさん、こんにちは。いつもサイトを見てくださり、ありがとうございます。

2024年1月21日、英検®1級を再受験いたしました。

十年以上前に合格しているのですが、なにせ50代だし、久しぶりの受験で不安でいっぱい。でも、なんとかぎりぎり?一次試験をパスすることができました。

もういちど英検を受験しようなんて考えたのはこのサイトのおかげです。これから1級を受験される方に少しでも参考になればと思い、記事にまとめることにしました。

50代の私が仕事をしながらどうやって準備したのか、以下の記事にまとめましたのでよかったらご覧ください。

50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【準備編】

この記事では、試験当日の会場までの様子や試験中の時間配分などについてご紹介します。

英検®1級再受験 家から会場まで

早めの行動が基本

英検®1級の試験は午後。12:40入場開始、13:20までに着席ということでした。

私が利用する電車はよくダイヤが乱れるので、少し早めの11時ごろ出発。12時ちょっと前に会場最寄り駅に到着。駅にカフェがあったので軽く食事を取りました。

来るのがちょっと早すぎたかと思っていましたが、周りには英検受験者と思われる人が何人か食事をされていました。やはり早めの行動が正解のようです。

皆さん、緊張した面持ちでサンドイッチなどを食べながら参考書などを見ています。それを見ていると私もドキドキしてきました~。

いい席は早いもの勝ち

12:40ごろカフェを出発。10分ほど歩いて会場到着。席は既にけっこう埋まっていて、やや前の方の右手に着席。

英検は席が自由なので、いい席は早いもの勝ち。以前は一番に着くように行ってCDプレーヤーのすぐ前の席を陣とっていました。

今回、後ろの方に座っていた方がリスニングの音声が聞こえにくいと手を挙げてらっしゃったので、前の方の席のほうがやはりいいかもしれません。

待ち時間活用法

席を確保すると、試験開始までけっこう長い待ち時間が始まります。説明を聞く時間を除いても40分くらいあります。その間何をする?

たいていの受験者はパス単や参考書を見ています。私が何をしていたかと言うと、英作文を書いていました。

ルーズリーフを数枚持っていっており、そこにトピックを想像して英作文を書きました。どんなトピックが来ても使えそうなネタを決めていたので、それをつらつらと書く練習。実際のテストでそのネタが使えたのでラッキーでした。

書いていると緊張がほぐれたので、ウォームアップにも。とにかく何かしている方が精神衛生上良さそうですね。

英検®1級 当日の時間配分

次に試験の時間配分についてです。
英検®1級の試験時間は以下の通りです。

英検®1級の時間配分

重要になってくるのは、筆記試験100分間をどう使うかです。

リスニングの先読みもぜひしたいので、実質的には90分間で筆記を終わらせるのが理想。当日はだいたい以下のような時間配分で取り組みました。

問1~3を1時間以内が目安

問1~問3までを1時間でやる!を目安にやりました。(実際には64分で完了)

語彙問題はとにかく猛ダッシュで。語彙に時間をかけると読解に時間が割けず命取りになるので、あまり考えず、ばんばん答えを選んでいきます。

たいてい第一印象が正しいので、迷って戻るのはおすすめできません。一問30秒くらいで一気に駆け抜けます。

時間がかかるのが問3の内容一致問題。ここは焦らず、使える時間ギリギリまで粘ってよく考えて選んだ方がいいです。

私は何度も読み返して少し時間をオーバーしてしまいましたが、なんとか集中力を途切れさせずがんばりました。

英作文は30~40分が目安

問1~3までを1時間くらいで終わらせられれば英作文に30~40分使うことができます。

書く前にアイデアをまとめる

英作文はいきなり書き始めず、まずアイデアをまとめることから始めます。

英検は問題用紙に書き込みをしてもいいので、余白に英作文の流れを書き出します。
賛成、反対のどちらでいくか決めたら理由3つをメモ。

今回のトピックは以下のようでした。
Should science be relied on to solve humankind’s problems?

私は賛成サイドで行くことに決め、練習で用意してきたことをそのまま使用することに。メモには以下のような走り書きが残っています。
・food shortage
・disease, health care
・energy sources

以上の3つの理由をなんとかscienceにこじつけて英作文を完成させました。

英作文はどのタイミングで書くべきか

さて、英作文は試験のどのタイミングで書くべきなのか、議論が分かれるところかもしれません。

以前、ブログの読者さんにアンケートしたところ、試験スタート後すぐ最初に書いてしまう派と筆記の最後に書く派に別れました。

今回、私は最後に書きましたが、私の隣に座っていた受験者は最初に書いていたようでした。その方は40分くらいかかっていたので、内容一致問題などで時間が足らなくなったかもしれません。

さっと20分くらいで書ける自信があるのであれば先に書くのもアリだと思います。でも、点数的には英作文は比較的スコアが取りやすく、語彙や読解は取りにくいので、体力があるうちに語彙と読解を終わらせた方がよいかもしれません。

リスニングの先読み

8分ほど時間が余ったので、リスニングの先読みをすることができました。リスニングはPart2が特に苦手なので、Part2中心に問題文と選択肢をチェックしました。

リスニングの反省点

リスニングパートは時間が決まっていて、流れる音を順番に処理していくしかないので全力でやるのみ。

今回の反省点としては、迷って戻ってしまったことです。

一度マークしたけど、違ったかなと思ってマークしなおしたことで点数を落としました。

語彙でも書いたように、だいたい直観が正しく、書き直すと間違います。しかも、次の問題を聞き逃すため、2問落とすことになります。

【スコア編】でご紹介している通り、リスニングパートはひどい点数でした。足切りされるのではないかとヒヤヒヤしたくらいです。

迷っても戻らない、分からなかった問題は捨てて気持ちを切り替えて次の問題に集中するべきと声を大にして言いたいです。

以上、試験当日の時間配分などについてお伝えしました。

次回の記事では結果のスコアについてご紹介します。ではまた。

50代で再挑戦★英検®1級一次合格しました【準備編】

みなさん、こんにちは。いつもサイトを見てくださり、ありがとうございます。

今日はご報告があります。
2024年1月21日、英検®1級を再受験いたしました。

前回の合格から十数年が経過。
50代半ばになり、フィジカル面でいろいろと衰えを感じる中、一念発起で英検®1級の再受験に挑みました。

結果は…

かろうじて一次合格しました。

合格点をわずかに上回る程度の「ギリギリ合格」。こんなブログをやっていながら恥ずかしい限りです。

でも、こんな情けない点数でも一次突破できる。そんなリアルな見本として、逆に皆さんを勇気づけられるのではないかと思い記事にすることにしました。

それに、50代でもできるのだから年齢なんて関係ない?!
そんな風に受け取っていただけたら嬉しいです。

再受験を決めてから勉強に集中したのは約3か月半。
どんな風に準備したの?
参考書は?
各パートの対策は?
当日の時間配分は?
スコアは?


すべて公開させていただきます。

英検®1級に再挑戦したわけ

私は留学経験なしですが、英検®1級のおかげで語学業界に就職。ずっとこの業界にいます。英会話講師としてスタートしましたが、現在はティーチングからは退き、教材作成など、エディターとして働いています。

英語は業務の中で日常的に使いますが、本当にヘタクソ。発音が悪い。流暢さゼロ。ミス多し。でも、慣れと気合でブロークンな英語で勝負しています。

ネイティブと話すときは今でも緊張するし、洋画や洋楽もあまり聞き取れない。でも、仕事や趣味で英語を通して外国人と交流する機会は多く、なにかと英語を使う生活を送っています。

しかし、業務で英語を使っているだけでは同じような表現ばかりを使うので、語彙が増えません。また、自分の仕事と関係ない分野については触れる機会もありません。衰えてはいないかもしれないけど、進化もしていない自分にふと気づくことがありました。

そんな中、皆さんもご存知のように英検®が2024年から大きくリニューアルするニュースが飛び込んできました。英検®1級はライティングに新たにサマリーが加わるらしく。かなり大きく変わりそうです。

せっかくだから、リニューアル前にもう一度受験してみようかな。

そんな思いつきから、再挑戦が始まったのでした。

使用した書籍、参考書

まずは、参考書を購入。
今回の準備で使ったのは以下の5冊です。

旺文社 英検®1級でる順パス単
旺文社 2023年度版英検®1級過去6回全問題集
ジャパンタイムズ 最短合格!英作文問題完全制覇
旺文社 分野別ターゲット 英検®1級長文読解問題120
旺文社 分野別ターゲット 英検®1級英作文問題

はい、王道のものばかりです。ええ、英検は王道の参考書がいちばんいいのです。

これに加えて、英検協会が公式サイトで公開されている3回分の過去問を使用。とにかくコツコツやるしかないのが英検です。では、どのように勉強していったかパートごとにをご紹介します。

英検®1級の過去問・試験内容(公式サイト)

語彙対策

英検®1級と言えば、筆記問1の語彙問題25問が非常に難しいことで有名です。

私は以前、語彙パートにとにかく苦手意識がありました。今回、十数年ぶりなのでかなり忘れているはずだと思い、最初からやり直すことにしました。まずは「パス単」を最初から全部聞き直すことから始めました。

見出し語番号1001以降がカギ

「出る順パス単」はその名の通り、英検に出題されやすい順番に語彙が紹介されています。1級は単語・熟語2400語が収録されています。

初めからチェックしていると、最初の1000語くらいまではだいたい覚えていることがわかりました!よかった!

そこで、1001語以降(でる度B セクション11~)を重点的にチェックすることに。

「英語の友」でシャドーイング

語彙は音声を聴きながらの勉強が効果的です。今回、旺文社のアプリ「英語の友」をフル活用させていただきました。

アプリでは、見出し語➡和訳➡例文、の順で音声読み上げしてくれるので、シャドーイング中心に取り組みました。

100語で1セクション。数分あれば1セット完了です。最初のうちはあまり覚えようとせずに、とにかくシャドーイングすることに集中して取り組みました。

意外に効果的な「1分間 mini test」

「パス単」の各セクションの終わりに掲載されている「1分間 mini test」という単語テストは短いけどおすすめです。

このテストは各セクションから10問抽出して問題が作られているのですが、このテストのおかげで定着率が高くなったような気がします。出る単の中でも頻出語を選んで出題してくれているようなので、意外にバカにできないテストだと思います。

ボキャビルの王道、語源調べ

英検®準1級以上の勉強には「語源」がかなり効果的。というか、逆に語源を調べないとなかなか単語が頭に入りません。ネットで調べれば語源はいくらでも出てくるので、スマホで調べつつボキャビルを行いました。

語源+ダジャレで脳にはりつける

語源だけだとなかなか覚えにくい単語も、ダジャレをミックスするとわりと覚えやすかったです。

例えば、tamper という単語がなかなか覚えられませんでした。tamper withで「不正にデータなどを改ざんする」という意味なのですが、フランス語の単語が語源になっており、そもそも知らない単語なので記憶に残りません。しかし、tamperとものすごく似ているtemperを利用して「テンパって不正に書類を書き換える」のようにダジャレ化しておくと忘れにくくなります。

英検®1級単語のダジャレをネットで公開してくださっている方も多数いらっしゃいます。ぜひ先人の知恵をお借りしてボキャビルに励みましょう。

熟語はコスパがいい!

今回、熟語にも力を注ぎました。

以前の受験時は基本単語だけでいっぱいいっぱいで、熟語までは手が回らず捨てていたのですが、非常にもったいなかったです!実は熟語はコスパがよいことが分かりました。

熟語は見出し語に比べると難易度が低く、数も少なめ。「パス単」に収録されているのは300個だけです。しかも、出題されるときも大変わかりやすい会話などで使われるので5秒くらいで解けたりします。

300個分をすべてエクセルシートに入れて、試験1週間前に集中トレーニングしたところ、当日の語彙問題は3問とも正解できました。熟語のおかげで合格ラインに滑り込んだようなものです。

2024年のリニューアルで語彙問題の数が減るので熟語が何問残るかまだ分かりませんが、いくつかは残ると思うのでぜひ取り組んでみてください。

長文読解対策

英検®1級の長文読解問題は全部で5問あります。

・空所補充問題が2問
・500語程度の内容一致選択問題が2問
・800語程度の内容一致問題が1問

決して少ないとは言えない分量なのに、60分程度で終わらせないと英作文を書く時間がなくなってしまうという難所です。

過去問題集で過去問を解いてみたところ、ぜんぜん分からない、読み切れないので絶望しかけました。しかし、試験直前までになんとか自信を持って読み込めるまでに。どうやってそこまでもっていったかをご紹介します。

長文読解問題の難易度

上記で書いた通り、長文読解問題は3種類あります。それぞれの難易度で言うと、

空所補充 > 500語内容一致 > 800語内容一致

となりました。(私の場合)

意外かもしれませんが、空所補充はいちばん短いのに、いちばん難しいです。文が短い分、流れを読み間違えると答えを見失ってしまうのです。

それに対して、内容一致問題は質問文があるので、その問題に該当する箇所を探しあてればよいので解きやすいです。

答えは前から順番なので、質問文を読む➡該当箇所を探す➡見つかったら選択肢と照らし合わせる、という順序で答えにたどりつけます。

選択肢もあまりひねりがありません。間違いのものは明らかに間違いなので、あまりひっかけられることがないのもいいところです。

800語の内容一致は読む分量は多いのですが、語数が多い分、内容が薄くなっています。答えに該当する部分の前後には言い換えや説明がたくさんあって、想像がつきやすいため、500語よりも答えにたどりつきやすいことがわかりました。

長文読解問題の頻出テーマ

英検の大部分を占める長文読解問題ですが、出題される文章の内容はかなり偏りがあると感じます。裏を返せば、頻出のテーマを中心にいろいろ読んでおけば読みやすくなると言うことです。

また、英検の長文読解問題は背景知識がなくても読める、と言われています。それは、たしかにそうです。しかし、実際のところは、背景知識があるにこしたことはありません。もし、知っている内容が出れば、自分の知識と照らし合わせながら読み進めていけるので、読み間違える確率が断然少なくなります。実際、私は新聞で読んだのと似た内容の問題文に出会ったことがあり、その時は非常に楽でした。

頻出テーマを知り、日ごろから日本語でもそれに近い内容を読んでおくのは悪くないでしょう。では、英検®1級の長文読解ではどんな内容がよく出題されるのでしょうか。私見ですが、発表します。

  • 学術的な研究内容について
  • 宇宙開発、星の謎や宇宙の神秘について
  • 近代の戦争での戦い方や戦争での英雄について(第二次世界大戦多し)
  • 植民地時代の原住民への差別的な歴史について
  • 心理学や哲学などの学説について
  • 古代の技術と現代の技術と比較について

私の感覚では、戦争と宇宙関連は毎回のように出題されています。19~20世紀に起こった戦争については非常によく取り上げられているので、当時どの国とどの国がライバル関係にあったとか、大き目の戦争などをざっくり知っておくだけで読みやすくなります。

植民地政策に関する歴史もよく取り上げられます原住民から不当に利益搾取する大国の暗黒歴史が中心。虐げられた原住民が自由を勝ち取っていく過程が書かれていることが多いですが、最終的に原住民が滅んでしまうようなシビアの内容の時も。読後にムカムカすることもあります。

戦争の英雄が取り上げられることも多いのですが、その人物の光と影の両面が書かれることが多いです。そのため、文章のポジネガが頻繁に入れ替わり、褒めたと思えばけなしたりで、迷子になりやすい構成になっています。

考古学的な発見もよくテーマになりますが、ある仮説について賛成するAと反対するBの意見が交互に出てくるなど、とにかく流れが行ったり来たり(わざとですね。)

流れをつかむために重要な”however”などのつなぎ言葉は文頭には置かれず、たいてい文の途中に差しはさまれているので、注意深く見つけることが肝心です。

「分野別ターゲット」で時間感覚を養う

英検®は時間配分が非常に重要。一問に何分くらい使えるのか知らなければ焦って集中できなくなります。

その時間感覚を養うのに非常に役立ったのが「分野別ターゲット 英検®1級長文読解問題120」でした。


このシリーズは各問題の目安時間が書いてあります。例えば、空所補充問題は5分が目安。そこで、スマホで5分にタイマーをセットし、問題を解いていきます。

最初は5分ではまったく解けません。しかし、何度かやっていくと、時間内に解けるようになっていきます。

500語内容一致は10分、800語の内容一致は25分、

目安通りに訓練していったお陰で、当日のタイムマネージメントがかなりうまくいきました。

長文読解問題は全部読むべき?

よく議論されることに、長文読解は全部読むべきなのか、それとも質問の答えになる部分の前後のみで判断すべきなのか、があります。私はこれまで、できるだけ全部読まないで効率的に答えの部分を探す方法を模索していました。

しかし、今回分かったのは、長文は全部読むべきです。
時間内に全部読めるくらいの読解スピードがないと、受からないのかもしれません。

先ほども書いた通り、英検®の文章はおそらくわざとグネグネ行ったり来たりする、わかりにくい書き方になっています。なので、拾い読みをしたら、流れを見失ってかえって時間がかかってしまいます。潔く最初から全部読んで、注意深く問題を解いていった方が断然正解率が上がります。全部読む!という気合で読んでいきましょう。

長くてややこしい名前に惑わされない

長文読解でイヤなのが、専門用語や長い化学物質の名前などにどうしても惑わされてしまうことです。

よくあるのが、◯◯ theoryのように、何かの理論や考え方に名前がついている場合です。その名前に使われている単語自体が理解できない場合でも、それを知らなくても大丈夫なようにかならず前後に説明があるので、慌てず探しましょう。

星の名前、経済理論、神経伝達物質の名前など、長ったしい名前に惑わされず読み進めてください。

読み物として楽しむ

ネットで「英検®1級のリーディングは普通に面白い」という発言をよく見かけますが、私もこれには大賛成です。

読みながら「へー」と感心してしまったり、ネットでもっと調べてしまうこともあります。おそらく、問題選定者の方に哲学があり、それに合致した内容のものが選定されているからだと思います。

内容が楽しめるようになると読むスピードも上がるし、正答率も上がります。私も今回、試験直前には読解問題を読むのが楽しみになっていたので、そのお陰で一次をパスできたのかもしれません。

リスニング対策

リスニングは私の苦手パートで、今回の結果では最も点数が悪かったです。しかし、一般的にはリスニングパートは他のパートに比べて難易度が低め。留学経験があるなど、英語の音に慣れている受験者さんにとってはリスニングパートは得点源になるでしょう。

リスニングパートの難易度

リスニングパートは以下の4つのセクションで構成されています。
Part1:会話の内容一致
Part2:文の内容一致
Part3:リアルライフ形式の内容一致
Part4:インタビューの内容一致

難易度は以下の通り。(私見です)
Part2>Part4>Part3>Part1

Part1は会話なので、最も簡単です。点数を落としてはいけないセクションです

Part2は私の大の苦手セクション。まとまった分量のパッセージがモノローグで読まれ、それに対して質問2つに答えなければなりません。質問文は問題用紙に書いていないので、選択肢から質問を想像しつつ、正確に聞き取らなければなりません。

Part3は聞きながら選択肢をしぼっていくような形式。会話口調で聞き取りやすいし、買い物や道案内など、身近なトピックが多いですが、気を抜くと大切なキーワードを聞き逃して、間違った答えを選んでしまいます。

Part4のインタビューはナチュラルスピードで分量も多いのですが、意外にわかりやすいです。ほとんどが仕事やキャリアに関する話題なので、自分にとって身近な業界だと特に分かりやすいです。海外ドラマなどをよく見ている人には得意なセクションではないでしょうか。

リスニング対策は過去問をシャドーイング

リスニング対策もシャドーイング中心でした。

過去問題集のリスニングをまずは解いてみて、しっかり復習をします。それから、「英語の友」アプリを利用して、間違えた問題を中心にシャドーイング。特に苦手なPart2のパッセージをよくシャドーイングしました。

Part2のパッセージはリーディングパートのパッセージともわりと似通っています。また、ライティングに使えそうな内容のものもあるので、他のパートの点数アップにも役立ちます。

知らない単語、表現は聞き取れない

間違えた問題を復習していて気付いたことは、知らない単語や表現が出てきたときに間違えているということ。決して耳が悪くて聞こえていないのではなく、聞こえているけど理解できていないから間違うのです。つまり、リスニングの点数アップにも語彙力アップが欠かせないということなのです。本当に英検は語彙力が必要な試験です。

Part1でidiomがちょくちょく使われている

Part1の会話文でよくidiomが使われていることがわかりました。例えば過去にはこんなidiomがPart1で使われています。

・get swamped with (~に謀殺される)
・off the top of my head(頭にぱっと思い浮かぶ)
・go overboard(調子に乗って、やりすぎる)
・Come off it.(ばかなこと言わないで。)

こういった表現が内容一致のキーワードになっている場合、知らないと会話の流れを見失って間違う結果になります。というわけで、会話でよく使われるidiomもチェックしておくと万全でしょう。

ライティング対策

本ブログのテーマ、ライティング対策についてお話します。

英検®1級のライティングは以下のような形式です。

・トピックにあったエッセイ
・理由3つを含む5パラグラフエッセイ
・語数の目安は200-240語

ちなみに、語数は目安で、答案用紙がバランスよくだいたいうまれば数えなくてよいそうです。

最近のトピックの傾向

最近の英検®1級ライティングのトピックは、あまり具体的でなく、いろいろな観点から書くことのできるざっくりしたものが多いようです。

今回のトピックは以下のようでした。

Should science be relied on to solve humankind’s problems?

「科学」も「人類の問題」も範囲が広いので、何でもいけそう。
準1級のちょっと長い版、くらいの認識で大丈夫です。

ネイティブに指導してもらおう

ライティングだけは独学が難しいので、プロに指導してもらった方がよいでしょう。その際、英検®1級に関してはぜひネイティブにお願いするべきだと思います。非ネイティブでは気づかない語彙の選び方や理論の展開のし方などがあります。

私は今回、4つの英作文をチェックしてもらいました。すべてこのブログで公開しています。英検®1級の予想英作文については「英検®1級」のカテゴリで記事をご覧ください。

辞書の情報は古いことがあります。また、意味は正しくても、前後を考えると語の組み合わせがおかしい、という場合もあります。辞書に頼りすぎず、ネイティブに頼った方が自然な表現になります。

私はもう8年くらいお世話になっているイギリス人の先生にお願いしています。私のキンドル本の校正もその先生にお願いしました。アイエルツの指導などされている先生なら、英検のライティング指導もしてくださるはずです。オンラインでいろいろな先生が見つかるので、ぜひネイティブに添削をお願いしましょう。

以上、英検®1級再受験についての準備編でした。

次回、当日の時間配分、結果などについて書きますね。ではまた。

ネイティブに添削してもらいました 【英検®1級ライティング】 個人のプライバシーは守れる?

こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。

今回も、演習として私が書いたものを英国人ネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。

日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。

添削の手順

やり方は以下の通りです。

①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する

学習者として完成と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。


(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇

英検®1級ライティングパート概要

これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。

語数・形式

ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。

今回のトピック

今回のトピックは以下の通りです。

Can individual privacy be protected in the modern society?
(現代社会では、個人のプライバシーは守られるか?)

「理由」の作り方

英作文は、書きだす前にかならず理由部分を考えておきましょう。

さて、今回のトピックは現代社会と個人のプライバシーについてですが、どう考えても「守れない」とネガティブで書く方が書きやすそうですね。

では、守れない理由3つを考えた時、プライバシーに関してはどの理由もインターネットなどのIT技術の発達によるものしか考えられません。そこで、今回の英作文はIT技術の発達にフォーカスし、その中から3つの特徴をそれぞれの理由にして書くことにしました。

いつもならまったく違う理由を3つ持ってくるので、ちょっと新しいパターンですね。3つの面にブレークダウンするという感じです。以下の3つを取り上げます。

  • スマホ
  • SNS
  • セキュリティカメラ

スマホやSNSは分かりやすいですね。常時ネットに接続されていることで、知らず知らずのうちに個人のプライバシーが危険にさらされています。3つ目のセキュリティカメラは少しこじつけなのですが、実際にオンラインにつながったセキュリティカメラから個人情報がリークしていると主張する人もいますので、そのあたりを英作文にしてみました。

ビフォアエッセイ(添削前)

No one can deny that individual privacy is a fundamental human right. However, it is getting harder to protect individual privacy in the modern society due to an advancement of technology.
 
First of all, an advancement of mobile technology makes it harder to protect individual privacy. As people are always using mobile gadgets, their lives are always online. This makes it possible to track down on their actions and behaviors, ending up to the violation of personal privacy. Such data, so-called ‘big data’ is so attractive to businesses, the companies tend to prioritize collecting personal data over protecting individual privacy.
 
Also, the popularity of social media is making it harder for people to protect their privacy. Social media posts usually contain a lot of personal information, and it can cause a leak of their privacy. This issue is complicated because social media is so addictive that people cannot stop using it.
 
Lastly, some people point out that the surveillance cameras installed throughout the countries are helping the violation of privacy. Those cameras are originally protecting people from crimes. However, some specialists point out that some cameras are hacked illegally, stealing personal data. These data might be used for crimes or cracking down on people.
 
In conclusion, it is really hard to protect individual privacy in the modern society due to the development of mobile technology, the popularity of social media, and the surveillance cameras hacked illegally. (249 words)
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アフターエッセイ(添削結果)

添削結果は以下の通りです。今回も、直されたところをハイライトしています。

No one can deny that individual privacy is a fundamental human right. However, it is getting harder to protect individual privacy in the modern society due to the an advancement of technology.
 
First of all, an the advancement of mobile phone technology makes it harder to protect individual privacy. As people are always constantly using mobile gadgets, their lives are always often online. This makes it possible to track down on their actions and behaviors, ending up to the violation of violating personal privacy. Such data, so-called ‘big data’, is so attractive to businesses, the companies tend to prioritize collecting personal data over protecting individual privacy.
 
Also, the popularity of social media is making it harder for people to protect their privacy. Social media posts usually contain a lot of personal information, and it can cause a leak of their privacy leak. This issue is complicated because social media is so addictive that people cannot stop using it.
 
Lastly, some people point out that the surveillance cameras which is installed throughout the countries all over the world are helping the, contribute to violation of privacy violation. Those cameras are were originally just meant to protecting people from crimes. However, some specialists point out that some cameras are hacked illegally, and therefore, stealing personal data. These data might be used for crimes or cracking down on to repress people.
 
In conclusion, it is really hard to protect individual privacy in the modern society due to the development of mobile phone technology, the popularity of social media, and the surveillance cameras being hacked illegally. 
 

日本語訳

訳:個人のプライバシーが基本的人権であることは誰も否定することができません。しかし、技術の発達により、現代社会において個人のプライバシーを守ることはますます難しくなりつつあります。

まず、携帯電話の発達により、個人のプライバシーを守ることは困難になりました。人々は携帯危機を常に使用するため、人々の生活の大部分はオンラインにつながっています。そのことで、彼らの行動や振る舞いを追跡することが可能になり、個人のプライバシー侵害につながっています。そのようなデータ、いわゆる「ビッグデータ」は企業にとって非常に魅力的であるため、企業は個人のプライバシーを守ることよりも個人データを集めることを優先しがちです。

また、ソーシャルメディアの人気も個人プライバシーの保護を難しくしています。ソーシャルメディアの投稿には通常多くの個人情報を含まれており、個人プライバシーの漏洩を起こす可能性があります。この問題が非常に複雑なのは、ソーシャルメディアは中毒性が高いため、人々はそれを使うのを止められないことです。

最後に、世界中に設置された監視カメラがプライバシー漏洩に寄与していると指摘する人もいます。本来、監視カメラは人々を犯罪から守るために設置されます。しかし、違法にハッキングされ、個人データを盗んでいるカメラもあると専門家は指摘しています。これらのデータは犯罪に使われたり、人々を抑圧するために使われているかもしれません。

まとめると、現代社会では人々のプライバシーを守ることは非常に困難です。携帯電話の発達、ソーシャルメディアの人気、そして、違法にハッキングされた監視カメラがその原因です。

ネイティブに直された箇所

今回は語彙の選び方を中心に直されました。非ネイティブらしい間違いだと思いますので、きっと皆さんの参考になると思います。では、見ていきましょう。

アカデミックライティングで避けたほうがよい語

2パラグラフ目で、alwaysをconstantlyとoftenに直されました。

頻度を表す副詞のうち、always, neverな「極端すぎる」ためアカデミックライティングでは避けた方がよい語だそうです。

同じ理由で、really, perfectなども避けた方がよい語だそうです。

冗長な表現

violation of ~や、leak of ~も直されました。簡潔に書くほうがよいということです。

まとめ

いかがでしたか。

ネイティブからの修正は入りませんでしたが、 to protect individual privacy の表現も使いすぎだなあと感じています。
ライティングは難しいですが、何度も書いて練習していくしかないので、ぜひ皆さんもいろいろなトピックで練習してみてください。

これからも英検®1級のライティングについてアップしていく予定なので、もし書いてみて欲しいトピックなどありましたら、お問い合わせなどからリクエストいただけたら幸いです。

eye catch picture: UnsplashPetter Lagsonが撮影した写真

ネイティブに添削してもらいました 【英検®1級ライティング】 テクノロジーへの投資を政府は最優先させるべき?

こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。

今回も、演習として私が書いたものを英国人ネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。

日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。

添削の手順

やり方は以下の通りです。

①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する

学習者として完成と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。


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英検®1級ライティングパート概要

これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。

語数・形式

ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。

今回のトピック

今回のトピックは以下の通りです。

Agree or disagree; Investment in technology should be a bigger priority for governments.

書きだす前に理由を考えましょう。

トピックは「テクノロジーへの投資を政府は最優先させるべき?」です。 bigger priority と比較級にしてあるので、他の投資と比較して考えるのもいいかもしれません。

投資対象としては、人的資源、環境、防衛、教育、などいろいろとあります。私が最初に考えたのは「インフラへの投資」でした。以前なら都市整備や交通網など、ハード面への投資が優先されていたかもしれません。

しかし、今は何をするにもテクノロジーへの投資を抜きには考えられません。ということで、答えはAgree以外ありえないということになります。

では、テクノロジーに投資するとどんなメリットがあるのか、それを詳しく書いていくのが1級のライティングです。ここでは、テクノロジーへの投資を優先すると得られるメリットを以下の3つに絞り、それぞれをパラグラフ化していきましょう。

ちなみに、トピックは for governmentsと複数形になっているので、ひとつの国の問題ではなく、世界規模の問題と捉えた方が書きやすそうです。ということで、世界規模の問題をピックアップしてみました。

  • 気候変動を抑制できる
  • 食料危機を回避できる
  • 世界的な伝染病のまん延(新しいパンデミック)を抑制できる

それではまず、ビフォアのエッセイを見てみましょう。

ビフォアエッセイ(添削前)

In the previous century, investment in infrastructure used to be the biggest priority for governments. Today however, governments should put the bigger priority on investment in technology to address global issues such as climate change, food crisis, and an eradication of epidemic diseases.
 
As climate change is accelerating and having a negative impact on many aspects of our lives, governments are taking measures to mitigate its effects. As decarbonization is crucial, governments are providing financial support to the companies with sustainable development, and this trend should have to continue.
 
Food crisis is another urgent issue for us as the world population is expanding. Food technology such as developing artificial meat is expected to be the answer to this issue. As governments are responsible for the well-beings for their nationals, such food technology is worth investing.
 
Last but not least, to eradicate epidemic diseases, investment on technology in medical fields is inevitable for humanity. As shown in the pandemic of Covid-19, the issue of epidemic diseases can be a threat to the survival of the human race. We need to tackle this issue as a team and governments should take the lead.

Taking these reasons into consideration, the development of technology would be the priority. Governments should invest on the development of technology for our future. (232 words)
 
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アフターエッセイ(添削結果)

添削結果は以下の通りです。直されたところをハイライトしています。

In the previous century, investment in infrastructure used to was the biggest priority for governments. Today however, governments should put the bigger priority on investment in technology to address global issues such as climate change, food crisis crises, and an eradication of epidemics diseases.

As climate change is accelerating and having a negative impact on many aspects of our lives, governments are taking measures to mitigate its effects. As decarbonization is crucial, governments are providing financial support to the companies with sustainable development, and this trend should has to continue.
 
Food crisis is crises are another urgent issue for us as the world population is expanding. Food technology such as developing artificial meat is expected to be the answer to this issue. As governments are responsible for the well-being for of their nationals citizens, such food technology is worth investing in.
 
Last but not least, to eradicate epidemics diseases, investment on in technology in medical fields is inevitable essential for humanity. As shown in with the Covid-19 pandemic, the issue of epidemics diseases can be a threat to the survival of the human race. We need to tackle this issue as a team together and governments should take the lead.

Taking these reasons into consideration, the development of technology would should be the priority. Governments should must invest on in the development of technology for our future.
 

前回の添削結果

日本語訳

訳:前世紀では、インフラへの投資が各国政府にとって最優先事項でした。しかし、今日、気候変動、食料危機、感染症のまん延といった世界的な問題に取り組むため、各国政府はテクノロジーへの投資を最優先させるべきです。

まず、気候変動が加速化し、我々の生活のあらゆる側面に負の影響を与えるようになっているため、各国政府はその影響を和らげるための対策をとりつつあります。脱炭素化が必須のため、各国政府は持続可能な開発に取り組む企業に財政支援を行っており、この流れは継続すべきです。

世界人口の拡大に伴い、食料危機も問題です。人口肉の開発のような食品テクノロジーは、この問題のひとつの解答と期待されています。各国政府は国民の健康を守ることが義務なので、このような技術には投資する価値があります。

最後になりますが、感染症のまん延を根絶するために、医療分野への投資をすることは人類にとって必須です。コロナウイルスによるパンデミックが示したように、感染症のまん延は人類存亡への危機になりえます。我々はこの問題に協力して取り組み、各国政府は主導権をとるべきです。

このようなことを考えると、技術の発展は最優先事項です。各国政府は人類の未来のために、テクノロジーの発展へ投資しなければなりません。

ネイティブに直された箇所

今回は語の意味を取り違えている部分を中心に直されました。けっこう重要なポイントなので、詳しく見ていただきましょう。

epidemics

今回、ことごとく直されているのがepidemicsの部分です。私としては「感染症」という意味でepidemic diseasesと書いていたのですが、完全にepidemicの意味を間違ええ覚えていたと分かりました。

epidemic とは、病気がまん延している状態のことで、epidemic diseaseとするのは不自然とのことです。

an epidemic is typically defined as the spread of a disease and therefore adding disease is unnatural

ネイティブ講師の説明

ちなみに、epidemicsは感染症だけでなくobesity(肥満)のように、社会的要因によってまん延している健康被害も含まれるようです。

investment in

これは凡ミスなのですが、最初 investment inと書いていたのに、途中からinvestment onになってしまっています。

自分の中ではっきり覚えていないから、途中で無意識に間違えてしまったのでしょう。本番でやりそうな凡ミスですね。気をつけたいと思います。

まとめ

いかがでしたか。

今回の英作文は、思い込みや覚え間違いがあると、自分では書けているつもりでもネイティブから見れば残念な英作文になってしまうという例でした。

これからも英検®1級のライティングについてアップしていく予定なので、もし書いてみて欲しいトピックなどありましたら、お問い合わせなどからリクエストいただけたら幸いです。

eye catch picture: UnsplashDonald Giannattiが撮影した写真

ネイティブに添削してもらいました 【英検®1級ライティング】 人間社会はいつも環境に悪影響を与えるか

こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。

前回に引き続き、演習として私が書いたものを英国人ネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。

日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。

添削の手順

やり方は以下の通りです。

①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する

学習者として完成と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。


(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇

英検®1級ライティングパート概要

これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。

語数・形式

ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。

今回のトピック

今回のトピックは以下の通りです。

Agree or disagree; human societies will always have a negative effect on the environment?

使用予定の理由3つ

書きだす前に理由を考えておきましょう。トピックは「人間社会はいつも環境に悪影響を与えるか」です。人間が環境悪化の原因かどうか、についてなので、agreeの方が実情に則しているのかもしれませんが、明るい未来にかけてdisagreeの方で書いてみましょう。今回使用する理由は以下の3つです。

  • 人類は持続的な開発に常に努力している
  • 多くの企業は環境に優しい製品を作り始めている
  • 政府や大企業が植林によって、環境を良くしようと努力している。

それではまず、ビフォアのエッセイを見てみましょう。

ビフォアエッセイ(添削前)

Some people warn that human race is always a menace to the environment. I don’t think so however because human race is making at most efforts to save the environment.

First, human race is trying hard for sustainable development. In the past, it is true that human activities lead to the depletion of natural resources, but today, thanks to the developments in technology, it is possible to optimize the amount of natural resources to use. As a result, more natural resources can be saved.

Second, more companies start to make environmentally-friendly products. For example, many clothing companies are developing their products by using recycled materials, and they are popular among consumers. In addition, more companies start to use eco-friendly materials instead of plastic. For instance, sneakers made from plant-origin fiber decompose in the soil, less harmful to the environment.

Last, governments and large companies are doing more to protect their forests. Planting trees campaigns are taking places in many countries. Saving forests has significant effects on the environment. It can contribute to the preservation of diversity in plants and animals, and also solving global warming by decreasing greenhouse emissions.

Taking these things into consideration, human societies will not always have negative effect on the environment. As a member of the planet Earth, human race will continue to make great efforts to protect the environment. (224 words)
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アフターエッセイ(添削結果)

添削結果は以下の通りです。直されたところをハイライトしています。

Some people warn that the human race is always a menace to the environment. However, I don’t think so, however because thehuman race is making at most a lot of efforts to save the environment.

Firstly, the human race is trying hard for to achieve sustainable development. In the past, it is true that human activities lead to the depletion of natural resources, but today, thanks to the developments in technology, it is possible to optimize the amount of natural resources to use. As a result, more natural resources can be saved.

Secondly, more companies start to make environmentally-friendly products. For example, many clothing companies are developing their products by using recycled materials, and they are popular among consumers. In addition, more companies start to use eco-friendly materials instead of plastic. For instance, sneakers made from plant-origin fiber can decompose in the soil after being discarded, making them less harmful to the environment.

Lastly, governments and large companies are doing more to protect their forests. Planting trees Tree planting campaigns are taking places in many countries. Saving forests has a significant effects on the environment. It can contribute to the preservation of diversity in plants and animals, and also solving help reduce the effect of global warming by decreasing greenhouse emissions.

Taking these things into consideration, human societies humanity will not always have a negative effect on the environment. As a member of the planet Earth, thehuman race will continue to make great efforts to protect the environment.

日本語訳

訳:人類は常に環境への脅威だと警告する人もいます。しかし、私はそうは思いません。なぜなら、人類は環境を守るために最大の努力をしているからです。

まず、人類は持続的な開発のために努力しています。過去に、人間の活動が天然資源の枯渇を引き起こしたことは事実です。しかし今日、技術の発展により、天然資源の量を最適化することが可能になりました。その結果、より多くの天然資源を節約することが可能になったのです。

また、より多くの企業がより環境に配慮した製品を作り始めています。例えば、多くの衣料品メーカーがリサイクル素材を使った製品を開発しており、それらの製品は消費者に人気です。また、多くの企業がプラスチックではなく自然に優しい使い始めています。例えば、植物由来の素材でできたスニーカーは土で分解し、環境に悪影響が少ないのです。

最後に政府や大企業は森林を守るためにもっと多くのことをしています。植林キャンペーンは各国で行われています。森林を守ることは環境に多大な影響があります。森林の動植物の多様性を守ったり、温室効果ガスを減らすことで温暖化の影響を減らす手助けになるでしょう。

このようなことを考えると、人間の活動は必ずしも常に環境を悪影響を与えているわけではないでしょう。地球のメンバーの一員として、人類は今後も環境を守るために努力し続けていくでしょう。

ネイティブに直された箇所

今回も冠詞を中心にチェックが入りました。見て行きましょう。

  • human raceにはtheがつく
  • have + effect, impact, influence には aを忘れてはいけない

the human race は前回も直されていました!ひとつしかないものにはtheがつくのが基本なので、人類はひとつですから忘れてはいけません。

また、have a significant effect onのように「効果、影響」を表す語は可算でaをつけなければいけませんね。間に形容詞が入れる時わすれがちなので、注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか。非ネイティブにはなかなか気が付かない点について参考にしていただければ幸いです。

これからも英検®1級のライティングについてアップしていく予定なので、もし書いてみて欲しいトピックなどありましたら、お問い合わせなどからリクエストいただけたら幸いです。

ネイティブに添削してもらいました 【英検®1級ライティング】 遺伝子工学は将来、社会に良い影響を与えると思うか?

UnsplashThisisEngineering RAEngが撮影した写真

こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。

今回は、演習として私が書いたものを英国人のネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。

日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。

添削の手順

やり方は以下の通りです。

①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する

学習者としてはできる限り最善と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。


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英検®1級ライティングパート概要

これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。

語数・形式

ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。

今回のトピック

今回のトピックは以下の通りです。

Agree or disagree: Genetic engineering will have a positive influence on society in the future

使用予定の理由3つ

書きだす前に理由を考えておきましょう。トピックは「遺伝子工学は将来、社会に良い影響を与えると思うか?」です。社会への影響なので、ポジティブでもネガティブでもどちらでも書けますね。今回はAgree側を選んで以下の3つの理由で書いてみました。

  • 医療への良い影響
  • 食料危機問題の解決
  • 絶滅危惧種の保護

それではまず、ビフォアのエッセイを見てみましょう。

ビフォアエッセイ(添削前)

Some people argue that genetic engineering has unforeseeable risks and can endanger the future of human race. However, I believe that genetic engineering benefits our society due to the contribution to our healthcare, solving food shortages and protecting endangered species.
 
First of all, genetic engineering will lead to improvement in healthcare. For example, we would be able to detect the causes of illnesses and develop more effective medicine with this technology. Also, we may be able to treat illnesses without operation by manipulating patients’ genes directly. It will reduce patients’ pains and improve the quality of treatments.
 
Secondly, genetic engineering could be the solution to the food shortages. As the world population expanding, our food demand will presumably exceed its supply in decades. Genetic engineering would help increase produce by developing vegetables and food animals growing fast, and strong to diseases.
 
Lastly, genetic engineering would contribute to the preservation of endangered species. With this technology, cloning would be possible to revive the animals that became extinct. Also, we will be able to increase the population of endangered species by changing their genes to adjust to the current environment, which will help them increase the possibility of survival.
 
In conclusion, genetic engineering has surely positive influence on our society, helping our society develop and prosper for the future. (217 words)
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アフターエッセイ(添削結果)

添削結果は以下の通りです。直されたところをハイライトしています。

Some people argue that genetic engineering has unforeseeable risks and can endanger the future of thehuman race. However, I believe that genetic engineering benefits our society due to the its contribution to our healthcare, by solving food shortages and as well as protecting endangered species.
 
First of all, genetic engineering will lead to improvements in healthcare. For example, we would be able to detect the causes of illnesses and develop more effective medicine with this technology. Also, we may be able to treat illnesses without operations by manipulating patients’ genes directly. It will would also reduce patients’ pains symptoms and improve the quality of treatments.
 
Secondly, genetic engineering could be the a solution to the food shortages. As the world population is expanding, our food demand will presumably exceed its supply within decades. Genetic engineering would help increase produce by developing vegetables and food animals for human consumption to growing fast, and strong to be resistant to diseases.
 
Lastly, genetic engineering would contribute to the preservation of endangered species. With this technology, cloning would be make it possible to revive the animals that became extinct. Also, we will would be able to increase the population of endangered species by changing their genes to adjust to the current environment, which will would help them increase the their possibility of survival.
 
In conclusion, genetic engineering has a surely positive influence on our society, by helping our society develop and prosper for in the future.

日本語訳

訳:遺伝子工学は予見できないリスクがあり、人類の未来を脅かすという人もいるが、私は遺伝子工学は社会に利益を与えると考えている。それは、ヘルスケアへの貢献、食料危機の解決、また、絶滅危惧種の保護という点から。

まず、遺伝子工学はヘルスケアの改善につながるだろう。例えば、この技術を使って病気の原因をつきとめたり、より効果的な薬を開発したりできるだろう。また、人間の遺伝子を直接操作することによって、手術なしに病気を治療できるようになるかもしれない。患者の痛みを減らしたり、治療の質を高めたりすることができるだろう。

次に遺伝子工学は食物危機を解決するだろう。世界人口がどんどん拡大しており、あと数十年で食物の需要が供給を上回るだろう。遺伝子工学は、早く成長し、病気に強い野菜や動物を開発することによって、農作物の生産を増やすことを助けるだろう。

最後に、遺伝子工学は絶滅危惧種の保護に貢献するだろう。この技術を使えば、クローンが可能になり、すでに絶滅した動物をよみがえらせることができるかもしれない。また、遺伝子工学で絶滅危惧種の遺伝子をより現在の環境に合わせるように改良することで、個体数を増やすことができるだろう。そのことによって、彼らが生き残る可能性が高まるだろう。

結論として、遺伝子工学は社会に良い影響を与え、社会が発展し、我々が未来に備えるのを助けるだろう。

ネイティブに直された箇所

大きくは修正されませんでしたが、直された箇所は次の3つの箇所が多かったです。

  • 冠詞(the/a/所有格)
  • 前置詞
  • willをwould

特に目立ったのは、willをwouldに修正されているところです。あくまで仮定の話なので、willよりもwouldを使う方が自然ということでしょう。

あと、3パラグラフ目の最後の方は言いたいことが良く分からない、と言われてしまったのですが、それは strong to diseases のせいのようです。「病気に強い」は resistant to diseasesですね。

まとめ

いかがでしたか。英検®1級のライティングは難しいと思われがちですが、基本的には準1級のライティングにもう1パラグラフ追加するだけ、と思えば気が楽になりますね。

今回添削で直された、冠詞、前置詞、助動詞などに気をつけて書いてみてくださいね。

【英検®準2級】健康でいるために食べるとよいものは何?英作文例

こんにちは。例題のQUESTIONを使って英作文を書いてみましょう。今日は健康に良い食べ物です。

準2級のライティングセクションの質問は、ほとんどがDo you…?で始まるものなので、Yes/Noで答えられるのですが、たまにWhatで始まることがあります。その場合、具体的な内容を書かなければなりません。でも、書き方はあまり変わらず、理由を2つ言って自分の意見をまとめればよいのです。今回は「健康でいるために何をたべるべき?」というお題で練習してみましょう。

健康に良い食べ物

QUESTION
What should we eat to stay healthy?
健康でいるために何を食べるべきですか。

意見と2つの理由

健康でいるための食事ということなので、ありきたりですが、栄養があってカロリーの低いものを選ぶとよいでしょう。ここでは果物と魚のふたつを選びます。そして、それぞれの良い点を理由をしてあげれば、理由2つになるので書きやすいでしょう。

  • 果物:ビタミンが多い
  • 魚:たんぱく質が多く、カロリーが低いので太りにくい

使いたい言葉

vitamin ビタミン
mineral ミネラル
high in protein タンパク質が多い
low in calories カロリーが低い
stay slim やせ型でいる
fruit 果物 ※英語のfruitは果物というグループ全体を表す名詞なので、複数形がありません。ただ、いろいろな種類の果物について言うときはfruitsを使うときもあるようです。
fish 魚 fishは単数形と複数形が同じ名詞です。ここでは魚全般について言っているので複数形として使いました。

英作文例

I think we should eat fruit and fish to stay healthy. First of all, fruit contains vitamins and minerals. They are good for our health. Secondly, fish are high in protein but low in calories. So you can stay slim. For these reasons, we should eat fruit and fish to stay healthy. (52 words)

対訳

健康を保つために、果物と魚を食べるべきだと思います。まず、果物はビタミンとミネラルを含みます。それらは私たちの体に良いです。二つ目に、魚はタンパク質が高く、カロリーが低いです。お陰で、痩せた状態を保てます。これらの理由から、私たちは果物と魚を食べるべきです。

いかがでしたか?

肉もいいですね。肉の場合は、Meat is essential for us to make muscle.(肉は筋肉を作るのに不可欠だ)などと言えますね。