【英検®準1級 】模範解答みたいな英作文が書けるテンプレート テクノロジーで貧困は解決する?

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試験は時間との戦いです。英作文をイチから作っていては、高得点を狙えません。短時間で効率良く英作文を完成させるには、ぜひテンプレートを使いましょう。

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テンプレートとは?

テンプレートとは、決まったひな型のこと。

例えば、英作文の最初と最後は、どんなトピックでもほとんど同じです。そのような定形化した部分を雛型化して覚えておけば、本番ではトピックに関わるところに時間を集中的に使えるのです。

また、各部分のだいたいの文字数を決めておけば、バランスの良い英作文を書くことができます。

テンプレートの構造

英作文は必ず次のような3層構造になっています。したがって、テンプレートも3層構造です。

Introduction: 導入→どんな英作文なのか、紹介にあたる部分
Body:本文→英作文の本文。トピックに合った理由や例を書きます。準1級では理由を2つ書くので、この部分は2つに別れます。
Conclusion: まとめ→締めとして、簡単なまとめを書いて締めくくります。

書き出しの文を定型化して覚えてしまいましょう。

Body部分も、センテンスの流れはだいたいいつも同じで大丈夫です。つなぎ言葉などを覚えておけば省エネで書くことができます。

では、次にテンプレートをご紹介します。

準1級ライティング テンプレート

では、テンプレートを見ていきましょう。

Introduction 30~40語程度
読者の注意を惹くような事実、常識、問いかけなど(=Hook)から書き始めるとよい(10~15語)  

・Yesの場合:I agree with the idea that (TOPICよりテーマの部分を抜き出してつなげる、またはyesとわかる書き方because of/ in terms of/ due to 理由1, 理由2.(15~20語程度)

・Noの場合:I disagree with the idea that(TOPICよりテーマの部分を抜き出してつなげる、またはnoとわかる書き方because of/ in terms of/ due to 理由1, 理由2.(15~20語程度)

・逆の意見+However, で自分の意見を強調するとよい。

・理由1、理由2はPOINTSから選ぶと書きやすい。
Body1:理由1の説明 40~50語程度
First,/First of all,/In the first place,/The first reason is that…(理由とその具体例を書く)  

・Introductionの中に書いた理由1の内容を具体的に書く
なるべく具体的になるように、理由1をしっかり肉付けする
Body2:理由2の説明 40~50語程度
Second,/Also,/In addition,/Another reason is that… (理由とその具体例を書く)  

・Introductionの中に書いた理由2の内容を具体的に書く
なるべく具体的になるように、理由2をしっかり肉付けする
Conclusion 20語程度
For these reasons,/For the reasons mentioned above,/In conclusion,…(TOPICについて賛成・反対をIntroductionとは違う書き方でもう一度書く)

・because of … などでつないで、理由1,2をつけ加えるのもよい

では、上のテンプレートを使って実際に英作文を書いてみましょう。トピックは「テクノロジーで貧困は減らせるか?」です。

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演習「テクノロジーで貧困は減らせるか?」

Agree or disagree: Technology can reduce poverty.  
(賛成、反対?テクノロジーで貧困を減らすことができる)

Introduction(導入)

まず、読者の注意を惹くような一文から始めます。例えば、

近年、貧富の差がどんどん開いているが…

テクノロジーは万能だと思われているが…

のように書きだすと、読者は「ん?」と注目してくれますね。このように書きだしておいて、逆の方を自分の意見として展開していきます。つまり、

・近年、貧富の差がどんどん開いているが、テクノロジーがあれば貧富の差を解決できる=agreeの立場

・テクノロジーは万能だと思われているが、テクノロジーでは貧富の差は解決できない=disagreeの立場

このように読者の注意を惹くようなセンテンスを hook と言います。ひょいっとひっかけるイメージで分かりやすいですね。

hookで注意を惹いたら、自分の意見を述べます。自分の意見を述べる時は、理由を入れます。理由を言うには、because of や in terms of, regarding などの前置詞、前置詞句を使います。例えばこんな感じです。(Agreeの立場)

The gap between the rich and the poor has been widening significantly. However, technology can be a solution to poverty in terms of education and better access to information. (29語)

この例では、The gap… significantly. までがhook。賛成理由としては、「教育と情報へのより良いアクセス」としました。これで、読者はこの英作文の概要について知ることができましたので、次にBodyでもっと具体的に意見を膨らませます。

Body(本文)

Body部分では、理由1、理由2を具体例を紹介して肉付けしていきます。

かならず、Introductionの中で理由1にしたものをBody1、理由2にしたものをBody2の順番で書きます。

高得点のカギは、Bodyを具体的に書くこと。読者(採点者)を「うんうん」とうなずかせましょう!

では、Bodyの例です。

理由1部分  
First, education is the ticket to a better life. In the past, people in poverty had limited access to good education, but these days, many organizations are offering free online education. Many students in rural areas already utilize these kinds of services, and get a better job and get out of poverty. (52語)
理由2部分
Also, mobile technology helps people in poverty gain better access to information. They can access many kinds of information including healthcare, funding, and child rearing. That helps them to make a better living. Besides that, thanks to social media, people can connect with others, and they are less likely to be left behind. (53語)

理由1は、教育の具体例として、「無料教育」をあげています。お金がなくても、良い教育が受けられる→良い仕事につける→貧困から抜け出せる、という流れです。

理由2は、モバイルテクノロジーで情報にアクセスしやすくなることで、健康、お金、子育て情報などが手に入り、よりよい生活が手に入る。またSNSのつながりによって、取り残されることが減ってきている、という流れになっています。

ちなみに、テンプレートとして使っているのは First, Alsoだけなので、かなりシンプルですね。Body部分は完全テンプレート化することは難しいので、自力でがんばらなければならないところです。逆に言うと、本番でがんばらなければならないのは、このBodyの100語程度で大丈夫です。

Conclusion(まとめ)

ここまで書けたら後はまとめるだけです。これまでの流れをさらっとおさらいするだけでOK。むしろ、今まで言っていない余分な一言を付け加えないように気を付けましょう。

理由1、2をもう一度繰り返すのも可。少し表現を変えると、まとめらしくなります。

For these reasons, technology can help reduce poverty due to free education and better access to information. (17語)

ぜんぶつなげて見てみましょう。

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英作文例(全文)

TOPIC Agree or disagree: Technology can reduce poverty.  

The gap between the rich and the poor has been widening significantly. However, technology can be a solution to poverty in terms of education and better access to information.

First, education is the ticket to a better life. In the past, people in poverty had limited access to good education, but these days, many organizations are offering free online education. Many students in rural areas already utilize these kinds of services, and get a better job and get out of poverty.

Also, mobile technology helps people in poverty gain better access to information. They can access many kinds of information including healthcare, funding, and child rearing. That helps them to make a better living. Besides that, thanks to social media, people can connect with others, and they are less likely to be left behind.

For these reasons, technology can help reduce poverty due to free education and better access to information. (151語)

対訳:貧富の差はどんどん開きつつある。しかし、教育と情報へのよりよいアクセスという点で、テクノロジーは貧困を解決することができるだろう。

まず、教育はより良い人生への切符である。以前は貧しいものは良い教育に触れることが制限されていた。しかし、現在では多くの機関が無料のオンライン教育コースを提供しており、それらを利用して貧困から脱出したものも既にたくさんいる。

また、モバイルテクノロジーのおかげで人々は健康、お金、子育てなどの情報にアクセスすることができ、より生活を豊かにすることができる。またソーシャルメディアのおかげで他者とつながることができ、取り残されることが少なくなってきている。

これらの理由からテクノロジーは貧困を減らすことに役立つと言える。

いかがでしたか?準1級となると、自分で作る部分はけっこう残ってしまいますが、おおまかな流れは同じなので、パターン化して覚えてしまえば、かなり早く書けるようになります。

ぜひテンプレートを自分の使いやすいようにして、何度か練習してみてください。きっと今までより早く、上手に書けるようになります。ライティングを得点源にして、準1級合格を勝ち取ってください。

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