こんにちは。モリーニョです。シンプル英文ライティングブログへようこそ。
2016年度より、準1級のライティングは形式が変わりました。以前はemailに返信する形式でしたが、あたえられたトピックについて自分の意見を自由に書く、いわゆる英文エッセイになりました。以前から1級はこの形式だったので、1級の少し短いバージョンという感じです。
リスニングやリーディング問題と違い、英文エッセイは記述式で、答えがひとつではないので、問題集にもあまり丁寧な解説などはなく、自分でどのように準備すればよいか分からず困っている人も多いですね。
でもだいじょうぶ!ちょっとしたコツを学んで練習すれば、誰でも合格レベルの英文エッセイが書けるようになります。
そのためには、知っておくべきポイントがいくつかありますので、「はじめての~」というタイトルで英文エッセイの書き方をまとめています。
本日は準1級バージョンをいきますね!
英検準1級ライティングの問題形式
・TOPICがひとつ与えられ、それについて自分の意見と理由を英語で書く。
・語数は120語~150語程度。
・POINTSとして、ヒントになるようなキーワードが4つ与えられ、その中から2つ使用する。
・TOPICは、環境問題や働き方に関するような、やや社会的な問題について出題されています。それほど専門的なネタではありませんので、常識の範囲で充分書くことができます。
過去に出題されたTOPICは、
・日本は完全なキャッシュレス社会になるべきか?
・政府は環境保全のためにもっと何かすべきか?
・政府は失業対策にもっと力を注ぐべきか?
などです。
採点方法は?配点は?何点とればOK?
ライティングは4つの観点から採点されます。(すべの級で共通です。)その4つの観点とは、内容・構成・語い・文法。各4点の16点満点です。
内容 | 4点 | 課題で求められている内容が含まれているか |
構成 | 4点 | 文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか |
語い | 4点 | 課題に相応しい語いを正しく使えているか |
文法 | 4点 | 文構成のバリエーションやそれらを正しく使えているか |
合計 | 16点 |
英検ではCSEスコアが採用されているので、実際の点数はこの16点満点のものがCSEスコアに再計算されて出されます。
準1級のCSEスコアは4技能合計で3000点。ライティング単体のCSEスコアは750点満点で、16点満点の点数からどのように計算されるかは非公開なのでよくわかりません。毎回の試験の難易度や受験者全体の出来具合などが考慮されるようです。
▼CSEスコアについては、こちらの記事も参考にどうぞ。
合格者の点数については、このブログで合格アンケートに答えてくださった方は、13点前後が多かったです。
CSEスコア以前の英検では、準1級の合格ボーダーがは70%くらいだったので、今でも70%は欲しいところです。内容・構成・語い・文法、の各項目すべて3点以上を目指したいですね。
ライティングにかける時間
準1級は、筆記試験は90分、その後にリスニングテストが約30分間あります。
ブログ読者さんのアンケートでは、15分程度でさっと書きあげる方と、35分程度かけてじっくり取り組む方の2パターンに分かれました。
準1級になると、トピックも決して易しくはないので、パーフェクトを狙おうとすれば当然時間がかかります。
逆に、ライティングは最低レベルを確保し、リーディングやリスニングに余力を残す方法もあります。
ぜひ、自分にあった方法をぜひ見つけてください。
▼合格者アンケートから分かる、英検ライティングの傾向はこちら
どのように書けばよいか
準1級ライティングは、英文エッセイの基本的な形式である「5パラグラフエッセイ」に近いものになっています。
第1パラグラフ:Introduction →導入。トピックに対して、賛成か反対か宣言する
第2パラグラフ:Body1 → 導入での自分の意見をサポートする理由1
第3パラグラフ:Body2 → 導入での自分の意見をサポートする理由2
第4パラグラフ:Conclusion → まとめ。賛成反対をもう一度言う。
準1級では、「理由を2つ述べなさい」になっているので実際には4パラグラフですが、理由が3つになれば5パラグラフになります。英検1級は理由が3つ必要なので、5パラグラフですね。
下のテンプレートにあてはめて書いていただければ、自然にこの形式の英文エッセイが出来上がります。このテンプレートと予想トピックを使って、実際に書いてみましょう。
予想問題 日本で夫婦別姓は認められるべきか?
TOPIC Do you think that Japanese married couples should be allowed to have separate surnames?
POINTS ● choice ● child ● burden ● family bond |
ライティングの手順
1.TOPICについてYESかNOかを決める
2.理由を2つ考える(POINTSから選ぶと楽)
3.テンプレートの形式にあてはめて書く
4.スペルミス、勘違いなどがないか読み直す
昨年あたりよく新聞などで取り上げられた「夫婦別姓」をトピックにしてみました。今回、わたしはとりあえず賛成の立場で書いてみました。
導入:わたしは夫婦別姓に賛成だ。
↓
理由1:そもそも何人も自分の名前を決める権利をもっていて、その選択は尊重されるべき。
↓
理由2:姓を変える手続きは大きな負担で、伝統的に結婚や離婚で女性のみが改姓を強要されるのはおかしい。
↓
まとめ:だから、夫婦別姓に賛成だ。
ライティング例はこちら!
ライティング例
I agree with the idea that Japanese married couples should be allowed to have separate surnames. I have two reasons to support my opinion.Firstly, every single person has the right to choose their own name. If someone really wants to keep using their maiden name after marriage for many reasons, we should value their choice.
Secondly, the process of changing surnames causes a lot of trouble and inconvenience; a newlywed has to change their name on all their documents and identification, from their name tag at work to their health insurance. It takes a lot of time and effort. Traditionally, women are forced to change their surnames and it is a great burden for them. If they get divorced, they have to change their names back again. For these reasons, Japanese married couples should be allowed to have separate surnames. (141 words) |
※太字は使用したPOINTS
対訳:
わたしは、日本の夫婦別姓は認められるべきだと思います。理由は2つあります。
第一に、どんな人も自分の名前を決める権利があります。もし、様々な理由で結婚後も元の姓をどうしても使いたい人がいたら、その人の考えは尊重されるべきです。
第二に、名前を変えることは大変な手間と不便が生じます。結婚したての人は、職場のネームタグから健康保険に至るまで、あらゆる書類やIDの名前を変えなければなりません。それは大変な時間と労力です。伝統的に、女性が姓を変えることを強いられており、女性にとって大きな負担です。もし離婚したら、また元の姓に戻さなければなりません。
これらの理由により、日本で夫婦別姓は認められるべきです。
ボキャブラリ:
・separate 別の、異なる
・surname 苗字
・maiden name 旧姓
・for many reasons 様々な理由で
・newlywed 新婚の人
・burden 重荷
いかがでしょうか?Noの立場でも書きやすそうです。現状、夫婦別姓は認められてないですからね。
子どもの苗字はどうなる?兄弟バラバラでもいいのか?家族の絆は?
などが理由に使えそうですね♪
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