皆さん、こんにちは。
2020年6月28日に2020年度第一回検定が実施されました。コロナ禍の中の受験、お疲れ様でした。通常は金~日の3日間にわたって実施されるので、速報には3日分の問題が掲載されます。今回は1日分だけですが、ライティング問題の傾向を見ていきたいと思います。
2020年度第1回検定 出題トピック一覧
※解答速報から予想した内容です。実際の出題内容とずれているかもしれません。ご了承ください。
1級 | 日本のアジア諸国とより強い関係を築くべきか? |
準1級 | 地方自治体は観光名所を作るべきか? |
2級 | 人間の寿命はもっと延びると思いますか? |
準2級 | 朝食を毎朝食べるべきですか? |
3級 | 将来、海外で勉強したいですか? |
【総評】社会・健康・経済関連のトピック
正統派のトピックが並びました。今回は社会や健康、経済がテーマのトピックが多かったように思います。級別に見ていきましょう。
【3級】留学トピック
3級はいつも個人の好みや好き嫌いに関することが質問されます。今回は海外で勉強したいかどうかが問われたようですね。
模範解答では「将来オーストラリアで勉強したい」。その理由は友達、野生動物、美しい自然。とてもわかりやすいですね。この模範解答のように、できるだけ具体的に書くのが高得点のコツです。
留学に関するトピックは3級、準2級で頻出です。こちらの記事もよく読まれています。
【準2級】予想ドンピシャ健康トピック
朝食を食べるべきかどうかはこのサイトで過去にとりあげました。読んでくださっていた方はおめでとうございます♪
朝食については専門家でも意見が分かれるところで、だからこそ英作文のトピックとしてはいろんな書き方ができます。
模範解答では「朝食を抜くとパワーが出ない」というエネルギー面と、「朝食を通じて人とコミュニケーションが取れる」と書かれています。そんな優雅な朝食いいですね!
反対意見も書きやすいですね。朝は時間がないとか、2食でも人間は生きて生けるとか。
こちらの記事もどうぞ。
【2級】人生100年時代のトピック
寿命がもっと延びるかどうかのトピックでした。模範解答では、医学技術の発展と人々の健康志向の高まりが理由に挙げられていました。
若い学生の方々は書きやすかったでしょうか。私のように人生後半に入っている人間には、すごくしっくりくる内容です。
「人生100年時代」というのは日本だけで言われているのではなく、BBCなどでも記事になっていました。現在10代、20代の世代は「人生120年時代」になるかもしれません。
年金についての英作文はこちら
【準1級】地元産業に関するトピック
準1級はツーリズムに関するトピックでした。英検のトピックの特徴のひとつが「地元経済」です。身近な社会問題として、地元の経済や社会にメリットがあるかどうかがよく問われます。
観光業はここ10年ほど日本の地元経済の大きな柱でした。日本政府は「2020年訪日外国人旅行者数を4000万人に」という目標を掲げていました。2019年度の訪日客は3188万人で過去最高。「2030年には6000万人」という目標すらありました。右肩上がりだったツーリズムの地元経済への貢献はとても大きなものでした。
今回の模範解答ではコロナ後の世界については触れられていませんでした。国内での観光業の盛り上がりへの期待が込められているのかもしれません。
オリンピック延期とともに頓挫?IR(リゾート施設)開発についての英作文
【1級】アジアの時代に関するトピック
1級は「アジア」のトピックでした!書いてみたら~アジア~♪(PUFFY風?)
これまでアメリカとの関係などがトピックになることが多かったのですが、やはり時代はアジアです。
模範解答は、アジアとの連携で日本の将来の不安を解消(労働力、国際危機など)、自由貿易で経済成長を促進…最近のEUなどを見るとそんなうまくはいかないだろうけど、そうだったらいいのにな~という内容になっています。
ここで本を紹介します。昨年のベストセラーで教育系ユーチューバーさんたちがこぞっておすすめしている本「FACTFULLNESS」です。
この本は、思い込みを捨てて世界を正しく理解しようという内容。私はまだ半分しか読んでいないのですが、私が衝撃を受けた内容があります。それは、世界の人口分布の実際の数が自分のいままでの思い込みとまったく違うのです。
ネタバレになるので、正確な数はご自身で読んでいただきたいのですが、世界人口に占めるアジアの割合がかなり大きいのです。数だけで言うと、世界のマジョリティはアジアなのです。
北米よりもヨーロッパよりもアフリカよりもでかいのはアジア。数はパワーです。課題だらけではありますが、近隣諸国と手をとりあってこれからの時代を生きてポジティブに歩んでいきたいですね。
気になったら読んでみてください
FACTFULLNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
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