なぜか点数が伸びない残念な英作文の特徴【英検®2級】子どもとペット

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自分ではよく書けたつもりなのに、なぜかライティングの点数が伸びない。

そんな悩みはありませんか?

わたしは英作文の添削をさせていただいていて、このような英作文に出会うことがあります。一見、ちゃんと書けているようなのですが、全体的に見るとあまり良くないのです。

では、どこを改善すれば、よい英作文になるのでしょうか。残念な点とそれに対する改善点を見ていきましょう。

一見良さそうだが、実は残念な英作文例

では、まず残念な英作文から見ていきましょう。ペット飼育に関するお題です。レベルは2級くらいです。

Topic: Agree or disagree; having a pet is good for children
ペットを飼うのとは子どもにとって良いことですか。

I think having a pet is good for children. I have two reasons to support my idea.

Firstly, if they have a pet, they will not feel sad in a bad time. Besides, they will not feel lonely even if they do not have any siblings.

Secondly, having a pet is fun. It is fun for children to play with their pets. For example, it is fun to take a walk with a dog in a park on weekends.

For the reasons mentioned above, having a pet has a positive effect on children.

一見、問題ないように見えるし、それなりの点数がもらえると思います。でも、実はまだまだ改善の余地があります。悪い点と改善例を見ていきましょう。

悪い点① 理由がなく、いきなり例

英検の英作文は自分の意見に対して、理由を書かなければなりません。でも、この英作文は理由を飛ばして、いきなり例から始まっています。Firstly,の後を見てください。

  • 悪い時にもペットがいればさびしくない
  • 兄弟がいなくても、ペットがいればさびしくない

これは、ペットを飼う理由ではなく、例なんです。このように、理由と例を混同している例はけっこう見ます。

では、理由とは何でしょう?ここでは、「ペットは子どもの良い友達になってくれる」ことです。

理由は例より抽象度が高く、一般化された概念です。「まとめ」みたいなものだと思ってもらったらわかりやすいかもしれません。まずは「まとめ」を言って、それを説明するような具体例を出す、という順番で書くとよいでしょう。

理由がなかなか思いつかない人は、POINTSがある級の場合は、POINTSのひとつを例として使うのがおすすめです。そのPOINTSを説明するような具体例を考えましょう。

改善例:理由を追加する

では、上の英作文に理由を追加しましょう。黄色にハイライトされている部分が理由です。

I think having a pet is good for children. I have two reasons to support my idea.

Firstly, pets can be a good friend for children. if they have a pet, they will not feel sad in a bad time. Besides, they will not feel lonely even if they do not have any siblings.

Secondly, having a pet is fun. It is fun for children to play with their pets. For example, it is fun to take a walk with a dog in a park on weekends.

For the reasons mentioned above, having a pet has a positive effect on children.

悪い点② 理由がふたつとも似すぎている

もうひとつの問題点は、理由がふたつとも似すぎていることです。

  • 理由1:ペットは子どもの良い友だちになる
  • 理由2:ペットを飼うと楽しい

まったく同じではありませんが、かなり似た内容です。同じような例を出してしまうと、理由を2つ言ったことにならないと判断されることもあります。違う理由がふたつあれば、その方が説得力が増すので、点数が高くなる確率が上がります。

改善例:違う視点から理由を考えてみる

違う理由を考えるには、視点を変えてみましょう。

理由1は子どもの心理的な面からの理由でした。では、理由2はペット飼育の教育的な面について考えてみてはどうでしょうか。

例えば「ペットを飼うと、命の大切さを学ぶことができる(Children can learn the importance of life.)はどうでしょうか。

子どもにとっての心理面のメリットと、教育面のメリット、というふたつの違うメリットをならべたら、説得力が増すと思いませんか?

では、Secondly以降を新しい理由で書き直してみましょう。黄色にハイライトしている部分が新しい理由と例です。

良い英作文例

I think having a pet is good for children. I have two reasons to support my idea.

Firstly, pets can be a good friend for children. if they have a pet, they will not feel sad in a bad time. Besides, they will not feel lonely even if they do not have any siblings.

Secondly, children can learn the importance of life. Children have to take care of pets every day. Otherwise, their pets will die. It is not a easy task, but children will learn all living things are precious.

For the reasons mentioned above, having a pet has a positive effect on children.
対訳:ペットを飼うことは子どもに良いことだ。理由は2つ。
まずペットは子どもの良い友達になってくれる。ペットがいれば、悪いときもさびしくない。兄弟がいなくても孤独ではない。
次に子どもは命の大切さを学ぶことができる。子どもはペットの世話を毎日しなければならない。そうでなければペットは死んでしまう。簡単な仕事ではないが、すべての生き物が大切であることを子どもたちは学ぶだろう。
そのような理由で、ペットの飼育は子どもに良い影響を与える。

まとめ

いかがでしたか?

高得点の英作文を書くには、以下の2点に注意しましょう。

  1. 理由→例、の構成で書く
  2. 違う理由を選ぶ

参考になれば、幸いです。

「なぜか点数が伸びない残念な英作文の特徴【英検®2級】子どもとペット」への2件のフィードバック

  1. いつも勉強させていただいています。理由と具体例の違いや、似た理由にならないよう切り分けすることについて、再確認することができました。どうもありがとうございました

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