英検®準1級の英作文が25分で書けるテンプレート 伝統工芸産業は生き残れる?

英検のライティング問題はどのように書いたらよいのかわかりませんね。

でも大丈夫です。実は決まった書き方があります。その型を覚えておけば、内容のみに集中することができ、短時間で書き上げることが可能です。

このページでは、英検®準1級の英作文で使える便利なテンプレートをご紹介します。

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英検®準1級ライティング

出題形式

まずは、英検準1級ライティングの出題形式を確認しましょう。

  • TOPICについて、あなたの意見とその理由を2つ書く
  • Introduction, main body, conclusion、の3層構成にする。
  • POINTSから2つ選んで理由部分で使う
  • 語数は120~150 words

以上が出題形式です。それぞれのルールについてみてみましょう。

TOPICについて、あなたの意見とその理由を2つ書く

あなたの意見とは、当たられたトピックに賛成か、反対か。それをはっきり書きます。

例えば「朝食は食べるべきか?」というTOPICであれば、食べるべきか、食べないべきかをはっきり決めます。「体調によって決めたらよい」などの曖昧な意見はNGです。意見が決まったら具体的な理由でサポートします。

TOPICと関係ない意見を書くと最悪0点になる可能性があるので読み違いには注意。

Introduction, main body, conclusion の構成で書く

英作文の基本的な構成は、以下のような3層構成です。この構成で書くだけで「構成」点がアップします。各パートの役割は以下の通り。

Introduction導入部。英作文のトピックと、そのトピックに関する自分の意見(賛成/反対)を書く。
Body本文。Introductionで明言した自分の意見の理由を書く。理由が2つ必要な場合は、Bodyが2パラグラフで構成されることになる。理由はなるべく具体的に書くと良い。
Conclusionまとめとして、もう一度自分の意見をまとめる。まとめなので、ここで新しい話題などを出してはいけない。

POINTSから2つ選んで理由部分で使う

準1級ではPOINTSとして4つのキーワードが与えられます。この中から自分の意見に合ったものを選んで使います。POINTSはそのままの形でなくても、アイデアとして取り入れられていればOKです。

語数は120~150語

語数については、厳密なチェックはされていないようなので、多少の差は大丈夫なようです。少なすぎる、多すぎるのはNGなので、練習段階でだいたい語数以内に収まるように心がけましょう。パッと見て答案用紙がだいたい埋まっているくらいが理想的です。字の大きさなども工夫してみてください。

英検準1級の理想的な時間配分

時間配分についても考えてみましょう。

英検準1級の筆記試験は90分。その中でライティングに使える時間は20~30分です。

準1級は長文が多いので、ライティングはなるべく20分程度に抑え、長文やリスニングの先読みに時間を残したいところですが、そこは個人差だと思います。ここではライティング25分で考えてみたいと思います。

問1語彙問題25問13分
問2長文空所補充6問12分
問3長文読解10問40分
問4ライティング1問25分
合計90分
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テンプレート

Introduction 30語程度
Yesの場合:I agree with the idea that (TOPICよりテーマの部分を抜き出してつなげる)I have two reasons to support my opinion.  

Noの場合:I disagree with the idea that(TOPICよりテーマの部分を抜き出してつなげる)I have two reasons to support my opinion.

※準1級のTOPICは、Agree or disagree: 形式のものと、Do you think that… ? の形式のものがあります。どちらも I agree with the idea that ~の形で書き始めて問題ありません。  
Body1:理由1+具体例 40語程度
First, ….(理由とその具体例を書く)  
・POINTSからひとつ選んで理由に取り入れる
・Firstly, First of all, the first reason is that… など、最初の理由だとわかるつなぎ語で始める
・3センテンスで書くとバランスが良い
・具体例の前に For example, などをつけてもよい
Body2:理由2+具体例 40語程度
Second, ….(理由とその具体例を書く)  
・POINTSからひとつ選んで理由に取り入れる
・Secondly, Also, Another reason is that… など、ふたつめの理由だとわかるつなぎ語で始める
・3センテンスで書くとバランスが良い
・具体例の前に For example, などをつけてもよい
Conclusion 20語程度
For the reasons mentioned above, (TOPICよりテーマの部分を抜き出してつなげる)  
・まとめとして、Introductionで言ったことをもう一度書く
・Therefore, In conclusion, など、まとめと分かるつなぎ語で始める
・because of … で理由をもう一度簡単にまとめて付け加えてもいい。

例題

では、例題を使って、テンプレートの使い方を見ていきましょう。

TOPIC
Do you think the traditional craftwork industries can survive in modern society?
POINTS
●prices
●quality
●traditional skills
●tourism

the traditional craftwork industry(伝統工芸品産業)は現代社会で生き残れるか?というトピックです。このお題について、POINTSから2つの観点を選んで書いていきます。

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英作文例

I disagree with the idea that the traditional craftwork industries can survive in modern society. I have two reasons to support my opinion.

First, traditional craftwork products are less competitive than mass-produced products. For example, traditional hand-painted lacquer bowls are durable and beautiful, but they are not popular among consumers because they are expensive and need delicate care. Today, most people prefer products that are inexpensive and easy to care.

Second, traditional industries always suffer from a lack of skilled artisans. Since artisans need a long training period and much practice before starting their career, young people hesitate to apply for the job. As a result, traditional businesses have trouble finding their successors and end up giving up their businesses.

For the reasons mentioned above, the traditional craftwork industries cannot survive in modern society.
(134 words)

対訳:伝統工芸品産業は現代社会では生き残れないという考えに私は賛成です。その考えを支持する理由は2つあります。

最初に、伝統工芸品は大量生産品に比べて競争力が低いからです。例えば、伝統的な手で塗られた漆器は丈夫で美しいのですが、消費者にはあまり人気がありません。なぜなら、高価で繊細な手入れが必要だからです。現在、多くの人は安価で手入れが簡単な商品の方をより好みます。

ふたつめに、伝統産業は常に熟練した職人不足に悩まされています。職人は一人前になる前に、長い訓練期間と修行が必要です。そのため、若い人は仕事に申し込みません。その結果、伝統的な企業は後継者を見つけることができず、事業を断念してしまいます。

上に述べたような理由により、伝統工芸品産業は現代社会では生き残ることができないのです。

いかがでしたか?

ベーシックなテンプレートですので、自分で書きやすいように表現を工夫して「マイテンプレート」を作ってみてください。

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