英検®の結果は「CSEスコア」と呼ばれる点数で表されます。CSEスコアは実際の配点とは違い、調整された点数なので、自己採点することができません。その時の試験の難易度や他の受験者の正答率などを考慮していると考えられるからです。
でも、できれば自己採点したいし、ある程度目安みたいなものでもあればよいなと思い、合格者アンケートでいただいた得点とCSEスコアを元に対応表みたいなものを作ってみました。合格アンケートで一番データが多かった準1級のみですが、参考にしていただければ幸いです。
英検準1級の素点とCSEスコアの関係
ご存知の通り、英検のライティング問題は以下の4つの観点から採点されます。
内容 | 4点 |
構成 | 4点 |
語い | 4点 |
文法 | 4点 |
合計 | 16点 |
1級のみ、各8点の合計32点満点になっています。
CSEスコアに変換される前のこの点数を「素点」と呼ぶことにします。
2018年第1回検定準1級の合格者アンケートを元に、素点とCSEスコアをエクセルの表に入力しました。データのあるところだけですが、下のような感じです。
素点とCSEスコアをグラフ化
上の表でまず棒グラフを作りました。
上の表を元に、素点を横軸、CSEスコアを縦軸に、縦棒グラフ化します。すると、こんな感じになりました。右肩上がりの形がすこし見えてきました。
英検によると、CSEスコアはItem Response Theoryという手法で算出されているそうです。
わたしは数学が苦手なので、これについてはよくわかりませんが、ある一定の法則で増減するデータは、値を自然な線でつなぐとデータのない部分の値が分かると小学生の頃習いました。それを信じて棒をつなげてみます。
素点が0の場合はCSEスコアも0点のはずなので、0を起点に、満点の750点までを自然なカーブを描くようにつなげてみました。
その結果がこちらです。
なんだかなだらかな線になりました。
さらに、この上記のグラフをわかりやすく値付き折れ線グラフにしたものが↓です。
どうでしょう?
なんだかそれらしい値が見えてきました。あくまで2018年第1回検定のデータのみですが、毎回そこまで大きな差が出るとは考えにくいので、ある程度の目安にはなるのではないでしょうか。
素点0~5あたりと、14~16点あたりが、点数の上げ幅が大きくなっています。
中央値に近い6~13あたりは差が小さく、素点1につきCSEスコア15点くらいのきざみになりました。
13から16点については、今回アンケートで実際の値を知ることができたので、信憑性は高いと思います。でも、何度も言いますが、グラフによる予測なので、参考程度にお願いします。
合格圏予想
英検受験者に送られてくる結果表によると、準1級(2018年第1回検定)ライティング問題の全受験者平均と合格者平均はだいたい以下の通りです。
全受験者平均正答率 | 68% |
合格者平均 | 87% |
ここで出された%は、CSEスコアにする前の素点で何%正解できたか?です。%を素点に直すと、以下の通りです。
全受験者平均正答率 | 68% | 素点 11/16 |
合格者平均 | 87% | 素点 14/16 |
こうやってみると、平均はとても高いですね。(「ライティングは採点が甘め」と言われるのも分かる気がします。)
受験者によって4技能の得手不得手があるとは思いますが、ライティングの安全圏は、素点で13点以上、最低点が全受験者平均値である11点あたりではないかと予想できます。
まとめ:素点とCSEスコア対応表
まとめとして、グラフをもとに英検準1級ライティングの素点とCSEスコアを対応表にまとめました。(素点1~5は省略)
素点 | CSEスコア換算 |
16 | 750 |
15 | 682 |
14 | 645 |
13 | 616 |
12 | 596 |
11 | 581 |
10 | 566 |
9 | 551 |
8 | 536 |
7 | 521 |
6 | 506 |
※2018年第1回検定の結果による データ元:合格アンケート
何度も言いますが、これは2018年第1回検定の結果のみによるものです。点数は検定ごとに変わるので、スコアは変動するでしょう。あくまでひとつのデータとして自己採点などにご利用ください。