UnsplashのThisisEngineering RAEngが撮影した写真
こんにちは。
英検®1級のライティング問題に挑戦してみましょう。
今回は、演習として私が書いたものを英国人のネイティブ講師に添削してもらいました。そのビフォア・アフターをご紹介します。
日本人が間違えやすいポイントが分かると同時に、どのような単語選び、表現選びをすればより自然なエッセイになるのか、参考にしていただけると幸いです。
添削の手順
やり方は以下の通りです。
①トピックに沿って、まず英作文を書いてみる(今回は時間は測らない)
②the Japan times出版「最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇」などを参考に、より良い表現を探して書き直す
③仕上げた英作文をネイティブ講師に添削してもらう
④返却された結果を見て、復習する
学習者としてはできる限り最善と思うところまで書いたものを添削してもらいました。どのように添削されたか、「アフターエッセイ」をご覧くださいね。
(MP3音声無料DLつき)最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇
英検®1級ライティングパート概要
これから1級を受験する方のために、1級のライティングパートの概要をおさらいしましょう。もうご存知の方はこの部分はとばしてください。
語数・形式
ライティングパートは筆記の大問4。与えられたテーマについてエッセイを書きます。
文字数は200-240語
導入、本文、結論の構成で、理由を3つ書かなければなりません。全部で5パラグラフ構成のエッセイになります。
与えられるのはトピックのみ。ノーヒントで書かなければなりません。
今回のトピック
今回のトピックは以下の通りです。
Agree or disagree: Genetic engineering will have a positive influence on society in the future
使用予定の理由3つ
書きだす前に理由を考えておきましょう。トピックは「遺伝子工学は将来、社会に良い影響を与えると思うか?」です。社会への影響なので、ポジティブでもネガティブでもどちらでも書けますね。今回はAgree側を選んで以下の3つの理由で書いてみました。
- 医療への良い影響
- 食料危機問題の解決
- 絶滅危惧種の保護
それではまず、ビフォアのエッセイを見てみましょう。
ビフォアエッセイ(添削前)
Some people argue that genetic engineering has unforeseeable risks and can endanger the future of human race. However, I believe that genetic engineering benefits our society due to the contribution to our healthcare, solving food shortages and protecting endangered species. First of all, genetic engineering will lead to improvement in healthcare. For example, we would be able to detect the causes of illnesses and develop more effective medicine with this technology. Also, we may be able to treat illnesses without operation by manipulating patients’ genes directly. It will reduce patients’ pains and improve the quality of treatments. Secondly, genetic engineering could be the solution to the food shortages. As the world population expanding, our food demand will presumably exceed its supply in decades. Genetic engineering would help increase produce by developing vegetables and food animals growing fast, and strong to diseases. Lastly, genetic engineering would contribute to the preservation of endangered species. With this technology, cloning would be possible to revive the animals that became extinct. Also, we will be able to increase the population of endangered species by changing their genes to adjust to the current environment, which will help them increase the possibility of survival. In conclusion, genetic engineering has surely positive influence on our society, helping our society develop and prosper for the future. (217 words) |
Audible(オーディブル)で英語の聞き流し
アフターエッセイ(添削結果)
添削結果は以下の通りです。直されたところをハイライトしています。
Some people argue that genetic engineering has unforeseeable risks and can endanger the future of thehuman race. However, I believe that genetic engineering benefits our society due to First of all, genetic engineering will lead to improvements in healthcare. For example, we would be able to detect the causes of illnesses and develop more effective medicine with this technology. Also, we may be able to treat illnesses without operations by manipulating patients’ genes directly. It Secondly, genetic engineering could be Lastly, genetic engineering would contribute to the preservation of endangered species. With this technology, cloning would In conclusion, genetic engineering has a surely positive influence on our society, by helping our society develop and prosper |
日本語訳
訳:遺伝子工学は予見できないリスクがあり、人類の未来を脅かすという人もいるが、私は遺伝子工学は社会に利益を与えると考えている。それは、ヘルスケアへの貢献、食料危機の解決、また、絶滅危惧種の保護という点から。 まず、遺伝子工学はヘルスケアの改善につながるだろう。例えば、この技術を使って病気の原因をつきとめたり、より効果的な薬を開発したりできるだろう。また、人間の遺伝子を直接操作することによって、手術なしに病気を治療できるようになるかもしれない。患者の痛みを減らしたり、治療の質を高めたりすることができるだろう。 次に遺伝子工学は食物危機を解決するだろう。世界人口がどんどん拡大しており、あと数十年で食物の需要が供給を上回るだろう。遺伝子工学は、早く成長し、病気に強い野菜や動物を開発することによって、農作物の生産を増やすことを助けるだろう。 最後に、遺伝子工学は絶滅危惧種の保護に貢献するだろう。この技術を使えば、クローンが可能になり、すでに絶滅した動物をよみがえらせることができるかもしれない。また、遺伝子工学で絶滅危惧種の遺伝子をより現在の環境に合わせるように改良することで、個体数を増やすことができるだろう。そのことによって、彼らが生き残る可能性が高まるだろう。 結論として、遺伝子工学は社会に良い影響を与え、社会が発展し、我々が未来に備えるのを助けるだろう。 |
ネイティブに直された箇所
大きくは修正されませんでしたが、直された箇所は次の3つの箇所が多かったです。
- 冠詞(the/a/所有格)
- 前置詞
- willをwould
特に目立ったのは、willをwouldに修正されているところです。あくまで仮定の話なので、willよりもwouldを使う方が自然ということでしょう。
あと、3パラグラフ目の最後の方は言いたいことが良く分からない、と言われてしまったのですが、それは strong to diseases のせいのようです。「病気に強い」は resistant to diseasesですね。
まとめ
いかがでしたか。英検®1級のライティングは難しいと思われがちですが、基本的には準1級のライティングにもう1パラグラフ追加するだけ、と思えば気が楽になりますね。
今回添削で直された、冠詞、前置詞、助動詞などに気をつけて書いてみてくださいね。