英検二次試験には、「アティチュード」という評価ポイントがあります。このアティチュードの点数が、なぜかいつも低いというお悩みを受けました。attitude=態度、なので、この点数が悪いと「態度が悪かったのかなあ」と落ち込みますね。
実は、ちょっとした点を意識することで、アティチュードの減点は防ぐことができるのです。ここでご紹介する9つの点を心がけて、アティチュードで満点を狙いましょう。
アティチュード=積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度
そもそも、アティチュードとは何でしょうか。それは、英検のホームページを読むと分かります。例えば、「2級の試験内容」のページの二次試験(スピーキング)には、解答形式として次のように書かれています。
応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価
この中で、「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」の部分がアティチュードになります。
つまり、単純に「笑顔が足りなかった」のような問題ではないのです。もうすこし具体的に考えてみましょう。
スピーキングは非言語メッセージが重要
皆さんが友達と話す時のことを考えてみましょう。どんな時、楽しいと感じますか。話の内容が良いだけでなく、表情、ジェスチャー、間、テンポなど、言葉以外の要素が大きく関わっていませんか。
このような非言語メッセージは一見英語力と関係ない、と思うかもしれません。しかし、非言語メッセージは「スピーキング力」の要素として重要なのです。
非言語メッセージは主に以下の4項目え構成させます。あなたはできていますか?チェックしてみましょう。
非言語メッセージ4項目
- 沈黙の時間
- アイコンタクト
- ジェスチャー
- 声の大きさ
それぞれについて詳しく見て行きましょう
沈黙の時間
アティチュードが減点される一番の原因は、沈黙の時間が長いことです。二次試験合格のためには、まずはしゃべり続けることが大切。質問の後に間があく、分からないからと黙ってしまう、と減点されやすくなります。
時間稼ぎフレーズを使う
沈黙を避けるためには、時間稼ぎフレーズを使って話しつづけましょう。時間稼ぎフレーズには、以下のようなものがあります。
- Well, let me see… (ええと、そうですね)
- What I want to say is … (わたしが言いたいのは…)
- Yes/No, I have a couple of reasons… first reason is…(はい/いいえ、いくつか理由がります、まず… ※と言いながら最初の理由を考える)
ちなみにお笑い芸人のさんまさんは、「ひゃー」と笑いながら、実は次言うことをめっちゃ考えてるねん、とよくおっしゃっています。非常に頭の回転が速い人でもそうなので、とりあえず笑顔で「let me see…」と言えるように練習しておきましょう。
質問が分からない時は聞き返してもよい
面接官の質問が分からない時は、沈黙せずに聞き返しましょう。聞き返すときに使えるフレーズは以下の通りです。
- Sorry?(すみません?)
Could you say that again please? (もう一度言っていただけますか)
ただ、あまり何度も聞き直したり、長い沈黙の後に聞き返すと減点されたり、強制終了されたりするようです。
アイコンタクト
面接の時は、かならず試験官の目を見て話しましょう。相手の目を見て話す「アイコンタクト」を英語圏の方はとても重要視します。
多くの日本人はアイコンタクトが苦手です。私の生徒も、実は私も苦手なので、少し視線をずらして、相手の頬のあたりを見て話すようにしています。
ジェスチャー
ジェスチャーを入れると、スピーキングに動きが出て、テンポやリズムが自然によくなります。また、姿勢もよくなり、相手の顔を見ることになるのでアイコンタクトもしやすくなります。手は膝の上ではなく前に出して、常に口に合わせて動かすようにするとよいです。
下の動画は、人前で話す時に使える4つのジェスチャーについて教えてくれます。
1. 形や大きさを説明する時のジェスチャー
2. 気持ちなどを強調したい時のジェスチャー
3. 提案する時のジェスチャー
4. 相手に何か指示する時のジェスチャー
英検の面接だと、1、2、がよく使えそうです。6分間の短い動画なので、ぜひ見てください。
声の大きさ
面接の時は声の大きさも重要です。なるべく大きな声ではっきり話しましょう。もともと声が小さい人は、顔を上げると喉が開くので、相手に声が届きやすくなります。下を向かないように気をつけましょう。
番外:挨拶もしよう!
挨拶については、評価に入るのかどうかよくわかりませんが、ぜひ元気に挨拶しましょう。挨拶に使える表現は以下の通りです。
- 入室の際の挨拶:Hello. (Please have a seat.と言われたら座る)Thank you.
- 面接カードを渡す時:Here you are.(どうぞ)
- 面接官の指示に対して:Yes/Uh-huh/OK(聞いていることをアピール)
- 退室の際の挨拶:Thank you for your time. Good bye.(お時間ありがとうございました。さようなら)
オンライン英会話で二次試験をシミュレーション
緊張で声が震えてしまう人は、英検二次対策コースのあるオンライン英会話などで何度か練習しておくと安心感ですね。二次対策コースのあるオンラインスクールをチェックしてみてください。
まとめ
アティチュードを減点されないためにできること9選は、以下の通りです。
①最初と最後に元気に挨拶する ②しゃべり続ける ③考えている間は時間稼ぎフレーズでつなぐ ④質問が分からない時は聞き返す ⑤下を向かないようにする ⑥顔を上げて話す ⑦ジェスチャーを使う ⑧まるべく大きな声で話す ⑨笑顔 |
いかがでしたか?ぜひ自信を持って面接にのぞんでくださいね。