【英検®準2級】ライティング必須3大文法「動名詞」「to不定詞」「比較」

これを読んでくれているあなたは英検準2級に初めて挑戦するのかもしれませんね。ライティング問題の英作文をどうやって書いたらよいかわからず困っていませんか。

英作文は決まった答えがありませんが、毎回似たようなパターンで出題されているのでコツをつかめばそれほど難しくありません。今日は初めてでもわりと簡単に英作文を書くコツをご紹介します。

下のページに例題トピック「外国語を勉強するのは良いと思いますか」の英作文例があります。英作文を見たい人は、目次を使ってジャンプしてください。

英検®準2級のライティング問題とは(基本情報)

英検準2級のライティングは大問5(リスニング問題のひとつ前)で毎回出題されます。

あなたが外国人の知り合いから英語で質問されるので、それに英語で答えるという形式です。答えは質問に対する意見(賛成、反対など)とその理由2つです。

どんな質問が多いか

質問は身近な話題が多いです。例えば

  • 英語の勉強は何歳から始めたらよいと思いますか(2019年第2回)
  • テレビを見るのは子どもに良いと思いますか(2019年第3回)
  • 朝食は毎朝食べたほうが良いと思いますか(2020年第1回)

準2級は中高生がよく受験するので、学生でも答えやすい質問がよく出題されます。

どのように答えたらよいか

Do you think~で始まっている質問には Yes/Noで答えます。

上の例の「英語は何歳から始めたらよいか」など具体的な答えを聞かれている場合は「○歳が良いと思います。なぜなら~」のように具体的な答えを書いて、その理由を続けます。

英作文の長さ、量は?

英作文は50~60語が目安になっています。「語」とは単語数のことです。例えば

I like sports.(3語)

I think learning English is good for children.(8語)

文字数ではないので気をつけましょう。

英検®準2級の英作文の書き方

ここまで英検準2級のライティング問題に関する基本情報をお伝えしました。では次にどうやって英作文を書けばよいのかを文法面からご紹介します。

必須3大文法

英検準2級で使いたい文法は中学英語が中心です。英検ホームページに掲載されている模範解答を見ると、次の3つの文法事項がよく使われています。

  • 動名詞
  • to不定詞
  • 比較

動名詞とは

動名詞とは 動詞が~ingの形になったもので「~すること」という意味です。動名詞は主語になったり目的語になったりします。

Learning English is interesting.(英語を勉強することは面白い)

People like playing sports.(人々はスポーツをすることが好きだ)

to不定詞とは

to不定詞とは to+動詞の原形で「~すること」「~するための」「~するために」などの意味を表します。これらの3つの用法は、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法と呼ばれます。

People like to play sports. (人々はスポーツをすることが好きだ)→名詞的用法

Students have a lot of things to do.(学生はすることがたくさんある)→形容詞的用法

People exercise every day to lose weight. (人々は減量するために毎日運動する)→副詞的用法

比較

比較は「より大きい」や「一番大きい」などの表現です。

Young children can learn English faster and easier.(幼い子どもは英語をより早くより簡単に学ぶことができる)→比較級

Studying abroad is the best way to learn English. (留学は英語を学ぶ最良の方法だ) →最上級

これらの動名詞、to不定詞、比較を組み合わせて使うと英検準2級のライティング問題はわりと書きやすくなります。では次に予想トピックを使って実際に書いてみましょう。

英検®準2級予想問題「外国語を勉強するのは良いと思いますか」

予想問題はこちらです。

なたは外国人の知り合いからQuestionされました。あなたの意見を理由2つとともに50~60語で英語で答えてください。

Do you think it is good for people to learn foreign languages?
(外国語を勉強するのは良いと思いますか)

実際の問題は日本語訳はついていないので、まずQuestionの意味がきちんと理解できるようになる必要があります。

Questionを確認したら、次のようなステップで書きましょう。

Yes/Noと理由を考える

今回の場合 Do you thinkで始まっているので、まずYes/Noを考えます。その後、理由を考えます。問題用紙にスペースがあるので、そこにメモ書きしてもよいです。理由はなるべくまったく違うものを2つ考えた方がよいです。

例ではYes側にたって、以下のような理由を考えました。

  • 外国語が話せると、外国人とコミュニケーションできて楽しい。
  • 外国語が話せると、良い仕事がみつかり、幸せな毎日が送れる

動名詞を使った例

では、実際に英文を書いていきます。早速動名詞を使ってみましょう。

動名詞は「~すること」という意味で、主語や目的語になります。「外国語を学ぶことは楽しい」と動名詞で書いてみましょう。

Learning foreign languages is fun because people can communicate each other.
外国語を学ぶことは楽しい、なぜならお互い意思疎通できるからだ

ここで気を付ける点は、learning と動名詞を主語にすると動詞は単数扱いのisになることです。

to不定詞を使った例

to不定詞はいろいろと使えます。まずQuestionの「Do you think it is good for people to learn foreign languages?」はto不定詞の名詞的用法ですね。

外国語が話せると良い仕事が見つかる例として、「英語を使うための仕事がたくさんある」と言うことができます。

There are a lot of jobs to use English.

比較を使った例

例えば「より良い仕事を見つけることができる」は次のようになります。

People can find better jobs if they can speak foreign languages.

「より多くの給料がもらえて、幸せな生活ができる」は次のようになります。

They can get more salaries and live a happy life.

比較を使うと「より良い」「より悪い」など理由を強調することができます。

模範英作文例

今回の予想問題の模範英作文例です。

I think it is good for people to learn foreign languages. First learning foreign languages is fun because they can communicate each other. Second people can find better jobs if they can speak foreign languages. For example, there are a lot of jobs to use English. They can get more salaries and live a happy life. (56語)

訳:私は人々は外国語を勉強するべきだと思います。まず外国語を学ぶことは楽しいです。なぜならお互い意思疎通ができるからです。次に人々は外国語が話せるとよりよい仕事が見つけられます。例えば英語を使う仕事がたくさんあります。彼らはより多くの給料をもらって幸せに暮らせます。

まとめ

・英検準2級は、外国人からの質問に50~60語で答える。理由を2つ書く。

・Do you think~で聞かれたら Yes/No+理由2つ、What/When~など具体的な答えを求められる場合は、具体的な答えと理由2つ

・英検準2級ライティング問題で使いたい文法は「動名詞」「to不定詞」「比較」

以上、参考になれば幸いです。

【英検®2級・準1級】ライティング POINTSの効果的な使い方

英検®2級と準1級のライティング問題にPOINTS という項目があります。皆さんはこのPOINTSを効果的に使っていますか。

実は、POINTSを効果的に使うと、ライティングの点数がアップするだけでなく、とても書きやすくなるのです。このページでは、2級と準1級のPOINTSの使い方について解説していきましょう。

POINTSとは

POINTSとは、ライティングパートで、問題の一部としてTOPICと共に書かれている項目です。英検®2級の場合は3つ、英検®準1級の場合は4つあります。

POINTSは使わなければならないの?

POINTSは使わなければならないのでしょうか。これについては、問題文に明記してあります。

2級:使わなくてもいい 準1級:使わなければならない

2級は使わなくてもいいです。問題文に、「POINTSは理由を書く際の参考となる観点」と明記されていて、別の観点から書いてもよい、とあります。

準1級は使わなければなりません。問題文に英語で Use TWO of the POINTS below to support your answerと明記されています。かならず、POINTSからふたつ選んで英作文を書きましょう。

2級もPOINTSを活用すべき

使わなくてもいいなら、使わなくてもいいのですか。いいえ、2級もぜひPOINTSを使ったほうがいいです!というのは、POINTSは英作文のヒントなのです。POINTSを使うことによって、論点がずれる確率が大幅に減り、採点者がほしいと思っている英作文を書くことができるのです。

POINTSをうまく選んで活用すれば、ライティングスコアはぐっと伸びます。ということで、POINTSの正しい選び方・使い方について見ていきましょう。

POINTSは英作文のヒント

POINTSは英作文の難易度を上げるためにあるのではないのです。むしろ逆で、POINTSは英作文の貴重なヒントなんです。POINTSがある方が難易度が下がるのです。

例えば「普段の生活について教えてください」と言われたら、漠然としすぎて困りませんか?

しかし「食生活について」とか「家族との関わり方について」など、ポイントで質問されたら答えやすくなりませんか?

つまり、POINTSはトピックをあるポイントから、範囲を狭めて質問しているのと同じなのです。

そして、それらのポイントで考えれば具体的なイメージがわくので、与えられたポイントを理由として使えば、英作文が書きやすくなるのです。

理由が思いつかなくていつも困る人は、ぜひPOINTSを理由として活用しましょう。

POINTSの使い方

では、例題トピックを使って、POINTSの使い方を具体的に見ていきましょう。まず、予想トピック(2級)をご覧ください。

TOPIC
Do you think school rules are necessary?     
POINTS
●responsibility
●safety
●creativity

TOPICは「校則は必要か?」で、POINTSは「責任感」「安全」「創造性」の3つです。

この3つのPOINTSをどのように選べばよいでしょう?

POINTSには賛成用・反対用がある

実はPOINTSは、賛成用、反対用、両用に分類できます。

英作文は賛成か反対か、自分の意見を決めて書きますね。ですので、各サイドで使えるPOINTSが用意されています。

TOPICを読んで内容を把握したら、YES/NOか決め、それからPOINTSを見て、賛成用なのか反対用なのか、または両方で使えるのかを判断しましょう

今回の例ではPOINTSは以下のように分けられます。

●responsibility 責任感 ⇒ 両用
●safety 安全 ⇒ 賛成用
●creativity 創造性 ⇒ 反対用

賛成・反対両サイドのストーリーを考える

POINTSを分類したら、それぞれのストーリーをざっくり考えてみます

【賛成】
校則があると、責任感を養うことができる(responsibility)
生徒を危険から守ることができる(safety)
【反対】
校則は学生の創造性を殺している(creativity)
子どもはルールに頼ってしまい、責任感を養う機会を失う(responsibility)

このようにざっくり賛成・反対のストーリー展開を考え、どちらのサイドで書くかを判断します。(ここまでのステップは、頭の中でほんの数秒から1分程度で行います。)

もちろん、最初から賛成・反対を決めていてもよいのですが、POINTSから決めると例を思いつきやすくなるので、書くのが楽になります。

明確に違う理由を書くためにPOINTSは効果的

英作文に理由がふたつ必要ですが、それぞれの理由は似ていない方がよいのです。違う理由を考えるためにもPOINTSは効果的です。POINTS自体が別の角度からの視点を示したものなので、同じような理由を書くことを予防してくれるのです。

例えば、過去に実際に準1級で出題された「動物園」に関するPOINTSです。著作権上の問題で直接掲載できないので、日本語にしたものを見てください。

TOPIC 動物を動物園で飼育するのは正しい考えだと思いますか。
POINTS
動物の権利 ⇒ 反対
教育的価値 ⇒ 賛成
絶滅危惧種の保護 ⇒ 賛成
生息場所の状態 ⇒ 両方

このように、POINTS自体が多角的にトピックを解釈しているので、POINTSを利用することによって、いろいろな角度から英作文にまとめることができるのです。

まとめ

POINTS の効果的な使い方

1.POINTSを賛成用・反対用・両用に分ける

2.上記で分けたPOINTSを使って賛成・反対のストーリーをざっくり作る

3.より具体例が多く思いつく方のサイドで英作文を書く

4.理由が似通っていないか、クリアに切り分けられているかチェックする