20年以上ぶりの英検でしたが、ライティング満点でした【英検準1級合格記】

こんにちは。

先日の英検の合格記を2人の方が書いてくださいましたので、ご紹介したいと思います。

このブログを親子で利用してくださる方がけっこういるのですが、今回合格されたようちゃんさんは、昨年お子さんが英検2級に合格、今年はご自分が英検準1級にチャレンジして、みごと合格されました!英作文は満点だったそうです(#^^#)

合格記はこちら↓

英検準1級合格 ようちゃんさん

英検を受験した理由は?

子どもに教えたいと思い、20年以上振りに英検にチャレンジしました

ライティングは何点でしたか。

16点

CSEスコアを教えてください。

合計2541(R619 L642 W750 S530)

ライティングはどのタイミングで書きましたか。

問1から順番にやり、筆記の最後に書いた

何分くらいで完成しましたか。

30分くらい

苦労した点は?

ライティングは、トピックによっては、何を書けば良いのかさっぱり思い付かなかったことです。 トピックをネット検索して、使えそうな英文を利用したりしましたが、時間もかかり難しい英文は自分のものに出来ませんでした。

合格するまで、どれくらいの期間勉強しましたか。

半年前~パス単・文で覚える単熟語をスキマ時間にゆるーく覚え始め、1ヶ月半前~過去問解いて見直し・ライティング練習を、毎日2〜3時間くらい。 その他、家事や移動中に、単語や過去問のリスニング音声を習慣的に聴いていました。

どんな教材を使いましたか。

特に心がけた勉強法などあれば教えてください。

過去の二次面接問題No.3~5を英作文に見立てて練習しました(30トピックくらい)。 ですが、パソコン入力で練習してしまい、実際に書いたのは2回のみで文字数感覚が足りず、本番で25~30ワードもオーバーしてしまいました。 試験後に記憶を元に再現し文字カウントして真っ青でした。 二次面接は、ナレーションで失敗してしまったのですが、ライティングの練習は、二次のQ&Aに役立ちました。

このブログが役に立った点は?

子どもが2級受験の時から、モリーニョさんのblogを読ませていただいています。 導入部へHookを入れる、トピックを分類して整理するなど、たくさんヒントをいただきました! 勉強していて不安になったときにモリーニョさんのblogを読むと、モチベーションをキープできました。

今後英検を受ける方へのメッセージ

ライティングは、ワード数大幅オーバーの他に、自分で気付いただけでもスペルミス1ヶ所、文法ミス3ヶ所?、内容も脱線したり説得力もないしで、もらえても8点くらいだろう…と落ち込んでいたのですが、まさかの満点!で、減点法ばかりでないんだなと思いました。
モリーニョさん、今後もblog楽しみにしています!

ようちゃんさん、ありがとうございます(#^^#)

お子さんの合格の後、今度はわたしがチャレンジします、という宣言通りの満点合格でしたね!

ライティングの採点に文字数はあまり点数に影響しないみたいですね。細かいミスよりは、内容と構成重視でしょうか?ライティングの練習は二次試験にも役立ったようでよかったです。

大手がどんどん英検ライティング対策講座などを始めているので、わたしのブログはもうあまり需要がないかな~と思いつつ、それなりに安定したアクセスもあるので、これからもマイペースで書いていきたいと思います♪

ランキング参加中↓

「トビタテ!留学JAPAN」高校生コースの説明会に行ってきました

こんにちは。

本格的に寒くなってきました。年末まであっと言う間に進みそうです。

タイトル通りなのですが、先日「トビタテ!留学JAPAN」高校生コースの保護者説明会に行ってきました。そこで中高生、特に現在中3から高1の学生さんとシェアしたい情報をゲットしてきたので、レポートしたいと思います。

国から奨学金をもらってタダで留学?!

「トビタテ!留学JAPAN」をシンプルに言うと、奨学金で学生の留学を応援しようという国の制度です。

今回なぜこの説明会に参加したかというと、うちの子が海外に行きたがっているからです。

うちの子は高校生なのですが、今年の夏休みに海外研修に参加してホームステイや現地の高校の授業を体験してきました。それがとっても楽しかったらしく、また海外行きたい!とのたまうわけです。しかし、うちに潤沢な資金があるわけもないので、お得に海外に行く方法はないかリサーチしていた時に「トビタテ!」の制度を見つけたわけです。

・返済不要の給付型奨学金

・14日間から1年間までの留学で使える

・語学留学だけでなく、スポーツ、芸術、国際ボランティアなど、さまざまな留学をサポート

なかなか魅力的な特徴に加え、お国(文部科学省)のプロジェクトという安心感もあります。早速大阪の説明会に参加したのでした。

トビタテ!留学JAPANは、官民協働で取り組む留学促進キャンペーン

今回は保護者向けの説明会でした。会場に行くと思いのほか広いホールがすでにほぼ埋まっていました。定員300名とのことでしたが、ほぼ満杯という感じ。どの保護者も真剣な表情で配られた資料に目を通していました。

動画などを使って説明が始まりましたが、まず最初に言われたことが、

「トビタテ!留学JAPAN」は官民共働プロジェクトで、奨学金は協賛企業による寄附金ですべて賄われており、税金は一切使われていない、という点でした。

スポンサーにはSoftBankやTOYOTAなど、大手の有名企業が名を連ねており、私が関係している企業も含まれていました(#^^#) 説明してくれた方も、文科省の役人ではなく、一般企業から派遣されているとのこと。

つまり、このプロジェクトは日本の企業が日本の未来に投資する目的で行われている、ということなんだと思います。

また、税金を使っていないからこそ、比較的ゆるい基準で、やや冒険的な留学にも投資できるということなのかもしれません(税金を使うと何かと非難の対象になりますからね)

高校生に留学したいかどうかアンケートをすると、4割くらいが行きたいと答えるそうですが、実際には1%ちょっとしか行っていないということで…。奨学金でより多くに学生にチャンスを与えることを目的としています。

高校時代に留学する意義?

次に高校時代に留学する意義について説明がありました。

・日本の人口減少

・人生100年時代

・機械が人間の知性を追い越すシンギュラリティの到来(2045年?今の流行り言葉!)

…こんな不確実で複雑で曖昧な時代を乗り切るためには、海外に出て武者修行してきなさい!

簡単に言うと、そんな話だったように思います。

シンギュラリティと留学、なんだか取ってつけたような理由と感じましたが(笑)若いうちに様々な価値観に触れるのは良いことには違いありません。

そのために、夢と独自性と行動力のある若者に奨学金をあげます、ということです。

誰が利用できるの?

トビタテ!留学JAPANを利用できるのは、日本の学校に在籍している高校生・大学生(30歳以下)。

今回わたしは高校生コースの説明会に参加してきましたが、大学生向けの説明会も随時開催されています。

ここで大切なのは、「日本の学校に在籍している」という点です。例えば高3で一年間留学するとしても、日本の元の高校に戻って卒業しなければなりません。したがって、海外の高校を卒業してそのまま海外進学を考えている場合は対象外になります。

高1で申し込み、高2で留学が理想的なパターン

最も多いのは、高1時に申し込み、高2時に留学するというパターン。

申し込みから実際の留学まで約半年かかるので、高校1年生の冬に申し込み、高2の7月以降に留学するのが最もスムーズにいくパターンかと思います。準備期間もしっかり取れるし、日本での高校生活にも支障がでません。

ただし、高3で行ってきたという例も紹介されていました。中高一貫校で、すでに大学が決まっていたため、卒業前の1~3月に3か月間語学留学に行ってきたという例。

大学受験を控えていたけど、夏休みに2週間行って大学受験も成功したとうすごい方もいましたが、かなり例外的だと思います。

大学生より高校生の方が受かりやすい?

高校生用と大学生用のプログラムがあるわけですが、高校生の方が受かりやすい?という噂があるようです。

というのは、大学生用プログラムはかなり専門性が求められるからのようです。

海外の大学に学部留学して専門知識をより深めるとか、スポーツ分野だと本気でオリンピックを狙っているとか…

ハードルが高いのは事実のようです。

どんなプログラムがあるの?

では、実際にどんなプログラムに利用できるのでしょうか?高校生向けのものを中心に、みていきましょう。

高校生については、大きく4つの分野があり、期間もいくつかあります。

分野名 留学期間
アカデミック テイクオフ 14~21日間
ショート 14~106日間
ロング 107~365日間
プロフェッショナル 14~106日間
スポーツ・芸術 14~106日間
国際ボランティア 14~106日間

申し込み時に分野を指定して申し込みます。

例えば、「アカデミック・テイクオフ」は語学留学などのプログラムにあてはまります。夏休みに海外の大学付属の語学学校などに留学したい場合は、これで応募することになります。

また、海外のサッカーチームの参加したいとか、バレイやダンスの短期レッスンに参加したい場合は「スポーツ・芸術」など、語学以外でも応募可能です。

プログラムはどうやって用意するの?

「トビタテ!」の特徴として、用意されたプログラムがあるわけではなく、自分で探してくるまたは企画して申し込まなければなりません。

どのような留学にしたいのか、応募時に提出する「留学計画書」に書かなければなりません。

プログラムはあらかじめ用意されたものを利用するも可ですが、そのままだとなかなか合格しない事情があるようです。

OB、OGによると、ホームステイの部分だけをエージェントに依頼する場合や、海外語学学校のプログラムにプラスして自分で課外活動を企画する場合など、工夫して自主性や独自性を出すと受かりやすいみたいです。

わたしが話を聞かせてもらった方は、すべて自分でコンタクトも取り海外ボランティアに行ったそうですが、彼はもともと日本でボランティア活動に関わっていてコネがあったらしいです。普通は、エージェントも利用するらしく、国際ボランティアでは「プロジェクトアブロード」というエージェントが人気らしいです。

いくらもらえるの?

では、「トビタテ!」の奨学金は具体的にはいくらもらえるのでしょうか?

「トビタテ!」の奨学金は、参加するプログラム、留学期間、地域によって決まります。

説明会でもらった資料の一部を転記させていただきます。

語学留学のアカデミック(テイクオフ)の場合

北米、欧州、中近東など 大洋州、中南米、アフリカなど アジア
360,000円 320,000円 240,000円

例えば、夏休みにニュージーランドに3週間語学留学する場合は、32万円もらえます。

アカデミック(ショート)、プロフェッショナル、スポーツ・芸術。国際ボランティアの場合

北米、欧州、中近東など 大洋州、中南米、アフリカなど アジア
14~29日以下 450,000円 400,000円 300,000円
30~43日以下 640,000円 540,000円 400,000円
44~57日以下 710,000円 620,000円 470,000円
58~71日以下 780,000円 700,000円 540,000円
72~85日以下 850,000円 780,000円 610,000円
86~99日以下 920,000円 860,000円 680,000円
100~106以下 955,000円 890,000円 715,000円

例えば、フィリピンに3か月間ボランティアに行く場合は、68万円もらえます。けっこうな額ですね。

ちなみに、支給額は定額で、実際にいくらかかるかとは関係ありません。なので、うまく企画すれば本当にタダで行ける場合もあるし、持ち出しが必要な場合もあるようです。

年収が高いともらえない?

「トビタテ!」には年収制限があります。ただし年収が高くても、まったくもらえなくなるわけではなく、選ばれる確率が減るものの、合格すれば満額の6割程度が支給されます。

目安としては、年収1100万円程度。気をつけたいのは、家庭の合計収入なので、父母ともフルタイムで勤務していたりすると超える場合もありそうです。でも、あくまで目安なので、学校にまず相談してみてください、とのことです。

倍率は?どんな人が選ばれる?

さて、かなり魅力的な「トビタテ!」ですが、現在の倍率はどのくらいなのでしょうか?

このプロジェクトは2013年にスタートし、知名度もかなり上がっています。また、2020年で終了、という噂もあるらしく、倍率は年々上がっているとのこと。

現在の倍率は、およそ4倍、とのことです。

選ばれるのは、それほど簡単ではなさそうです。

ユニークさと熱意、将来とのリンク

では、どんな人が選ばれやすいか、OB,OGの人に質問してみました。

すると、ユニークな企画を持っている人、熱意のある人、だそうです。

このプロジェクトがそもそも「日本を元気にしてほしい!」という趣旨なので、個性的な人材に投資したいというのがまずあるみたいです。

また、特に高校生部門に関しては、留学とその人の将来がどのようにリンクしているのか、明確な目的意識がある人の方が選ばれやすいようです。

単に英語が学びたい…では難しいかも(*_*;

とはいえ、説明会の最初に見た動画では、「就職に有利と思って」とか「なんとなく」で参加した学生も紹介されていたので、「とにかく一度海外を体験したい!」でもよいのかも。

「トビタテ!」第5期申し込み締め切りは2019年1月29日17時

以上、「トビタテ!」の制度についていろいろ見てきましたが、現在第5期の応募が始まっています。

支援予定人数はトータルで800名。倍率が高いものの、チャンスはたくさんあるので、トライしてみる価値はあると思います。

「トビタテ!」は学校を通じて申し込むので、まずは学校の先生に「トビタテ!で留学したいです」と言うことから始めてください。

中3生も申し込める

新高校1年生(現在中3生)も申し込むことができます。

中高一貫校で、すでに進学先が決まっている人は、進学先の高校を通じて申し込むことができます。

まだ学校が決まっていない人は、2019年4月22日17時まで申し込み可能なので、進学先が決まったら申し込むことができます。

詳しくはホームページ、youtube動画で

詳しくは公式ホームページで。

トビタテ!留学JAPAN(文科省)

概要がよくわかる動画↓

twitter は #トビタテ で検索すると、OB、OGの体験談などが見つかりやすいそうです。

ランキング参加中

にほんブログ村

能動態と受動態の使い方 OK例とNG例をまとめてみました

こんにちは。

ライティングで使いたい文法について取り上げるシリーズ。

今日はわたしがずっと気になっている「受動態」を取り上げます。

すべての文は「能動態」か「受動態」

あらゆる文は能動態(Active voice)か受動態(Passive voice)に分けられます。

能動態動作主が文頭に来る文 例:The dog chased the cat.
受動態「される」側が文頭に、動作主が文末に来る文 例:The cat was chased by the dog.

上の例は、「犬が猫が追いかける」「猫が犬に追いかけられる」で、まったく同じ意味に見えますね。

ところが!

英作文では、受動態をなるべく使わない方が良い

という話を聞いたことはありませんか?

英作文では受動態を使わない方がよい?

・英語は能動態が基本の言語なので、なるべく受動態はやめた方がよい
・特にアカデミックライティングでは、受動態はなるべく使わない方がよい

こんな指摘をたびたび目にしてきました。

日本語が英語より受動態がよく使われる言語なのは知っていました。わたしが読者さんからいただく英作文にも、受動態は本当によく使われています。

これがアカンとなると困ります。実際、どうなのでしょう?

受動態にはOKとNGな場合が存在する

そこで、英文校正(proofreading)を普段よくしているイギリス人の先生に、この件について聞いてみました。するとやはり、受動態はあまり使わない、という答えが。

そのイギリス人曰く、

・ライティングで受動態を使う場合、受動態でなけれればならない場合にのみ使う
動作主がはっきりしている時は、能動態で書くのが普通
・日本人の英文校正をしていると、受動態がとてもよく使われている。例えば、It is said that… というのような表現を皆よく使う傾向がある

ほほー。

It is said that…なんて、モデルエッセイにも良く載っている表現ですよね。アカンのですか? (;’∀’)

しかし、ここで大切なことは、受動態がOKな場合とNGな場合があるということです。

そして、OKとNGがあるということは、能動態と受動態の文は100%イコールではないという事実です。

同じような内容でも、能動態と受動態では少しニュアンスが違うのですね。

このあたりは、ノンネイティブにはとてもハードルの高いことですが、ナチュラルな英文を書くためにはちょっと意識しなければなりません。

ということで、受動態がOKな場合とNGな場合について、できるかぎり調べたことをまとめてみたいと思います。

まずは、受動態の基本をおさらい

本題に入る前に、受動態の使い方をおさらいしておきましょう。

be動詞+動詞の過去分詞

「される側」を主語にし、動詞は「be動詞+過去分詞」の形にします。また、動作主はbyを前につけます。

能動態:My mother made the pancakes.
受動態:The pancakes were made by my mother.

動作主が分からない、または言う必要がない場合はby以下は省略可です。

This wall was painted long time ago.(誰が塗ったか分からない)

be動詞が使われているので、受動態はbe動詞を使った文のルールと同じです。

Were the pancakes made by your mother?
The pancakes were not made by my mother.

未来形や現在完了形もbe動詞を使った文と同じ作り方です。

English has been spoken around the world for centuries.
The task will be completed soon.

受動態がOKな場合とは?

では、本題にいきましょう。受動態がOKな場合、受動態を使うべきな場合とはどんな時でしょうか?それについて考えてみます。

動作主が分からない、またはどうでもいい場合

Osaka castle was built in 1583.
大阪城は1583年に建てられた

大阪城を建てたのは太閤秀吉ですが、実際に工事をしたのはもちろん大工さんなので誰かはわからないし、大きな関心事ではありません。なので、このような場合は受動態で書くのがふさわしいと思われます。

動作主よりも「される側」がメインの場合

Self-checkout machines have been introduced in many supermarkets.セルフレジが多くのスーパーマーケットで導入されてきた。

これは、「セルフレジ」がトピックの英作文の1文だと思ってください。

セルフレジを扱った英作文では、読者の関心はレジにあり、それを導入したスーパーのオーナーさんに興味はありません。そんな場合は、セルフレジを主語にもってきた方が目立ちますよね。

逆に、「革新的なオーナーたちはセルフレジを導入しつつある」というような文脈であれば、オーナーさんたちが興味の対象になるので、オーナーを主語に持ってきて、能動態で書いた方がよいのです。

Innovative business owners have introduced self-checkout machines.

動作主を意図的にぼやかしたい場合

次の使い方は、能動態と受動態でニュアンスがかなり異なる例です。(英検などのライティングではほとんど使わないと思います)

ある自動車メーカーが排ガスデータを改ざんをしていたというニュースを例に、能動態と受動態の使われ方を見てみましょう。

以下は、nippon.comというサイトから引用させていただきました。

Subaru Corp. <7270> said Friday it has concluded that fuel economy and emission data of new Subaru vehicles were manipulated during preshipment inspections…

Nippon.comより引用https://www.nippon.com/en/news/yjj2018042701157/

この記事は受動態で書かれています。ここでは、排ガスデータが操作されていた、と書かれていますが、誰が改ざんしたかは書かれていません。(実はわかっているのかも?)

同じようなニュースで、今度は能動態で書かれたものがこちら。

Subaru said some employees manipulated fuel economy data during final inspections for several years.

CNBCより引用

https://www.cnbc.com/2018/04/27/subaru-says-employees-manipulated-fuel-economy-data.html

こちらは能動態で書かれており、「会社が従業員がデータを改ざんしたと言った」と書かれています。

このふたつのニュースは内容的にはほぼ同じなのですが、受動態と能動態で、誰に責任があるのかが明らかに違います。

能動態の文は「従業員」の責任が明記されています(会社は従業員に責任をかぶせているのかも?)

受動態で書けば、誰がデータ改ざんの犯人なのかはぼかすことができますが、能動態ではできないのです。

この例を見ても、受動態は情報や責任の所在をぼやかしたいときに便利な形なのだということが分かります。

英検で求められるような英作文は、「あなたの意見」が求められているので、「誰がどうした」という責任の所在をはっきりさせなければならない。その点からも受動態より能動態の方が適している、ということになるわけです。

受動態がNGの場合

受動態がOKな場合を3つ見てきましたので、その逆としてNGの場合をまとめたいと思います。

動作主が明らかな場合

誰が動作主かがはっきりしている場合は、能動態を使うべきということになります。

明確さが求められる文章の場合

学校や試験で求められる文章は明確さを求められるため、あいまいさを回避するために能動態の方がよいということになります。

一方で、同じく明確さが求められるようなテクニカルライティング(技術文書)では、受動態がよく使われます。それは客観的事実を表すのに受動態が向いているからだそう。

ここからも、

自分の意見=能動態
客観的事実=受動態

というルールが見えますね。

以上、ライティングでの受動態のOK例とNG例について考えてみました。

ランキング参加中

にほんブログ村