英作文、何を書いていいかわからない!そんな時のライティング素材の集め方

英検の英作文はトピックにあった理由をつけて、あなたの意見を書かなければなりません。

でも、一体何を書いたらいいのか全然分からない!そんな悩みはありませんか?

安心してください。誰だって、いきなり書くことはとても難しいんです。

英検のライティングパートで高得点を取っている人は、たいていあらかじめトピックを予想して情報収集しているのです。

準備さえすれば、英作文は怖くありません。ここでは英作文の理由部分、いわば「英作文の素材」を調べる方法をご紹介します。

ライティング素材の集め方

まずは、情報収集しましょう。他の人がそのトピックでどんな意見を書いているのか調べましょう。

じつは、ネットにはさまざまなトピックについて、賛成・反対の両立場から、それぞれの理由や意見を紹介しているサイトが多数あります。

そのような「賛成・反対の両立場」のことをpros and cons(プロズアンドコンズ)と言います。

pros and consとは?

pros and consとは「賛否」という意味です。

pro=賛成、con=反対で、簡単に言うと、メリット、デメリットのことです。

海外には、様々なトピックについてpros and consを議論するサイトがたくさんあります。

Googleで school uniform pros and cons と検索してみてください。たくさんの検索結果がヒットします。

これらのサイトでは、専門家や一般の人が「学校制服の是非」について議論し、メリット、デメリットを書きこんでいます。このようなサイトからライティングのネタをもらってくればよいのです。

なぜ海外ではpros and consが論じられるのか?

人々がいろいろな問題に関心を持っているのはもちろんですが、海外の学校では、与えられたトピックについてpros and consを書いてくる宿題がよく出たり、クラスでディベート大会をしたりすることが多いからだそうです。

映画や海外ドラマで、成績優秀な学生がディベート大会で相手チームを見事に言い負かすシーンがよくありますよね。このようにディベートで議論ができることは学校の成績でも仕事でもとても重要視されているのだそうです。

pros and consの例

「制服」に関するpros and cons

例として、「制服」に関するpros and consをご紹介しましょう。

Pros(賛成)
お金が節約できる
School uniforms cost less.

しつけに役立つ
School uniforms encourage a discipline.

朝の準備時間が短時間でできる
Students have less time to get ready for school in the morning.

学校のメンバーとしての自覚が育つ
School uniforms develop a strong team mentality.
Cons(反対)
個性がない
Students lose their individuality.

制服代が高い
School uniforms are financial burden for low-income families.

自己表現の機会が奪われる
Students lose their opportunities to express themselves through fashion.  

いかがですか?説得力のある理由や意見がありますね。

書きやすい方の立場を選ぼう

pro and conを集めたら、それを見比べて、自分が書きやすいと思う方の立場から実際に書いてみましょう。

かならずしも自分の意見と違う立場で書いてもかまいません。英検ライティングはあなたの英語力を測るのが目的なので、本当の考えと違っていてもかまいません。書きやすい方の立場を選ぶとスムーズに書けますよ。

英検試験中にプロコンを検索することはできませんが、あらかじめ出そうなトピックのプロコンをチェックしておけば安心ですね。

このブログでもpros and consをたくさん紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

2016年6月から英検が大リニューアル

はじめまして、わたしは英語の先生をしています。

このブログを読んでくださっているということは、英検2級の受験をひかえていらっしゃるのでしょうか。

6月の試験から始まる自由英作文問題、いったいどうしたらいいの!?
そんなふうに、途方にくれて検索してくださったのかもしれませんね。

ご存じの通り、2016年6月の試験から英検の問題がいろいろと変わります。
英検2級にライティング(自由英作文=英文エッセイ)問題が追加され、一気にむつかしくなったと感じている方も多いでしょう。

わたしの生徒からも悲鳴があがっています。かなり英語が得意な人でも、英文エッセイを書いたことのある人なんてそんなにいませんから当然です。
でも、わたしは英語の先生として自信を持って言えます。

英検2級のライティングはだれでも書けます!

誰にでも書けるライティング

うそじゃないです。もちろん練習は必要ですが。
本当にだれでも書けるのです。

なぜかというと、

ちゃんと書き方が決まっているのです(^^)

つまり、書き方のルールがあるのです。
そのルールを知り、ちょっとしたコツを身につけ、何回か練習すれば、合格点をとれるライティングは書けるようになります。
ただその書き方を知るチャンスがなかなかないのです

そんなわけで、
このブログでは英検2級ライティングのルールやコツ、知っておくと便利な表現や役にたつサイトなどを紹介していきたいと考えています。

これから英検を受験する皆さん、また、英語で文章を書く必要のある皆さんの少しでもお役にたてば嬉しいです。

2016年英検リニューアル内容

ライティングの話をする前に、まずは英検がどんな風にリニューアルされるのか知らなければなりませんね。

英検の発表したプレスリリースによると、英検は6月の試験からこんな風に変わるようです。
英検協会の出したプレスリリース(2015年12月25日)

上のプレスリリースを簡単にまとめると以下の通りです。

1級 エッセイのお題がより社会性の高いものになる(むつかしくなる?)
準1級 ライティング問題がEメール→エッセイ形式(120-150語)
2級 ライティング問題が語句整序問題→エッセイ形式(80-100語)
大問3の空所補充問題が、複数語からなる選択肢に変更
筆記試験の時間延長(75分→85分)
準2級 2級同様、長文の空所補充問題が複数語からなる選択肢に変更
3級 変更なし
4.5級 スピーキングテストスタート。ただし任意で合否判定に関係なし。

いかがですか?なかなかの大リニューアルですね。なのにあまり宣伝していないところが英検らしいです…。

他の級にくらべて、2級の変更点の多さがはんぱありません。

かなり問題の難易度があがった感のあるリニューアルですが、心配ありません。次回より、エッセイライティングの基本をお伝えしていく予定です。

See you!