皆さん、こんにちは。
久しぶりのpostになりました。
本日は英検から少し離れますが、実は多いに関係する内容になります。
英検のような資格検定試験対策で非常に重要なポイントである「過去問」の効果的な使い方や問題集の選び方についてお話しします。
目次
5か月で日本語教育能力検定試験に合格しました
昨年、「日本語教育能力検定試験」に合格しました(#^^#)
2018年の後半から日本語講師になるための勉強をしていました。
人生100年時代と言われる中、今後の人生についていろいろ考えた結果、英語だけでなく母語である日本語も教えられるようになりたい。日本語講師になって海外で働きたい。そんな理由から始めました。
さて、日本語講師の業界では「日本語教育能力検定」という資格試験があります。
これは国家資格ではないのですが、プロの日本語講師としてやっていくためには取得しておくべきと言われている資格。日本語講師を目指す方や既に日本語講師として活躍されている方が毎年たくさん受験されます。
日本語教育能力検定は、難易度高めの試験として知られています。それは以下のような理由です。
・合格率が25%前後(2019年度は28%と高め)
・試験が3種類、合計4時間 ・出題範囲がとても広い |
幸運なことに、私は約5か月の準備期間で一発合格することができました。
その理由は私が既に英語の講師をしていて「語学を教える」ことに関する知識が既にあったことが大きいのですが、もっと大きかったのはわたしが検定試験の勉強のやり方を知っていたからです。
どんな資格検定試験も勉強のやり方は同じ
私は語学関連の資格を複数持っております。
英検・TOEICはもちろん、教員免許(中高英語)、通訳案内士(英語)も合格しています。通訳案内士は完全にペーパーになっていますが…
このような資格試験は内容は違っても、勉強のやり方は同じだと分かりました。今回の日本語教育能力検定は、通訳案内士と同じプロセスで勉強しました。
大切なのは以下の2点。
・公式問題集(またはそれに準ずるもの)を3回やる
・過去問はやりっぱなしにする |
英検や高校・大学受験も基本的にはこのやり方で大丈夫と思います。
以下にそれぞれを詳しく説明します。
公式問題集を3回やる
かならず公式問題集を使います。理由は、試験にはかならず決まった形式や傾向があり、それが一番わかるのが公式問題集だからです。
公式問題集がない場合は、それに一番近いものを選びます。英検だと旺文社が出版しているものが事実上の公式問題集なので、それを選びます。
日本語教育能力検定は公式はなかったのですが、試験内容を網羅しているという声が高かったヒューマンアカデミー「日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド」とアルク「日本語教育能力検定試験 合格するための問題集」 の2冊を購入。完全攻略ガイドを参考にしながら、問題集を3回やりました。
なぜ3回やるのか
問題集を3回繰り返す、というのは受験でもメジャーなやり方です。
経験則ですが3回やるとだいたい定着します。
1回目:出題形式や問題の傾向を把握
2回目:また間違えたところを中心にしっかり復習 3回目:まだ間違うところをさらに復習して定着 |
問題集は毎回きちんと復習しましょう。
何度も間違う部分は知識があいまいなので、すこしひねった問題を出されると必ず間違えます。ですからそこを中心にしっかり学習します。
点数をかならず記録しておく
問題集は点数をかならず記録しておき、伸びを確認します。
下の写真は私の記録です。
字が汚いのはお許しくださいw
わたしの場合は、出題区分ごとの正答率を記録していきました。
日本語教育能力検定の場合、5種類の出題区分があり、区分ごとに正答率を記録しました。そのおかげで、得意分野と不得意分野がはっきり分かりました。
予想問題が4種類あり、各回の正答率と平均などを出し、2回目、3回目と上昇しているのを確認しながらやりました。
本番の試験では70%くらいの正答率で合格なので目標を72%に設定。得意分野は80%以上正解できるようになり、不得意分野でも70%を超えるところまでもっていくことができました。
次に過去問の使い方を説明します。
過去問はやりっぱなしにする
過去問は出題形式や問題の傾向を知るためにとても重要なので、とりあえず早い段階で一度やってみることをお勧めします。
でも、過去問は正答率を記録するだけにとどめて、復習せずにやりっぱなしにしてください。
なぜかと言うと、過去問を復習してもあまり意味がないからです。
一度出た問題はしばらく出ない
私も仕事でテストをよく作るのでわかるのですが、試験は基本的に過去に出した問題と同じような形で作ります。
しかし、まったく同じにすると簡単に正解されてしまうので、少しずつ変えていきます。そうなると、前回出した問題をそのまま使うことができないため、その問題が再び出題されるにはしばらく時間があいてしまうのです。
もしその問題が最重要で毎回のように繰り返し出題されるのであれば、公式問題集やよく当たる予想問題の中に必ず入っています。だからそちらで勉強した方が効率が良いので、過去問を復習する必要はないのです。
やりっぱなしなので、何度でも受けられる
復習してしまうと答えを覚えてしまうので、もう一度やった時に正解してしまいます。これだと自分の現在の実力を正確に測ることができません。
なので、あえてやりっぱなしにしておいて、定期的に過去問をやってみて、点数の伸びを記録していきます。
55%→62%→72%
のような感じで正答率が上がっていき、だいたい合格ラインを超える点数が取れるようになったら、実際の試験でも合格する可能性が高くなっていくのです。
合格のためのルーティーンはこちら
以上のことから、受験勉強としては以下のルーティーンを回すことになります。
公式問題集をやる → 過去問で実力チェック
このルーティーンを3回くらい回すと、合格点に近いところまで持っていくことができます。
通訳案内士試験を目指すなら
このルーティーンは、わたしが通訳案内士の勉強をしていた時に参考にさせていただいたサイトから教えていただいたことです。このサイトには大変お世話になりました。通訳案内士合格を目指す方にお勧めのサイトです。
試験直前に過去問を復習するとラッキーなことが!
過去問はやりっぱなしで、と書きましたが、試験直前は過去問を復習しておくとよいかもしれません。
というのはそっくりな問題が出る可能性もあるからです。
日本語教育能力検定でいうと、平成27年度(2015年)の問題が2019年度の問題と似ていた気がします。
わたしは平成27年度の問題を試験前日にもう一度やってみました。そして、答えをじっくり見て復習しました。すると当日、けっこう似た感じの問題が多かったように思います。験問題を作る人の気持ちを考えてみても、3~4年前というのはすごく良い線だと思うんです。
・前回と同じ問題は避けたい…
・前々回の問題も復習している人が多そう… ・3回以上前の問題ならそっくりと批判されることもないだろう… |
わたしが作成者ならそんな風に思います。ということで、3回くらい前の問題をしっかり復習しておくのは良いかもしれません。
まとめ
検定試験に合格するためには
・公式問題集を3回やる
・過去問はやりっぱなしにする ・試験直前にちょっと前の過去問をじっくり復習してみる |
今月末の英検まで残り2週間程度ですが、参考になさってみてください。
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