英検®ライティング 減点対象になってしまうNG英作文5選

みなさん、こんにちは。

英検®のライティングパートは、採点者の先生がひとつひとつみなさんの英作文を読んで採点しています。

採点に際して、基準がきちんとあり、その基準に則っていないと、英語が優れていても減点されてしまうことがあります。

今日は減点対象になるようなNG例を5つご紹介します。これらのNG例に気を付けて、高得点をゲットしましょう。

お題に正しく答えていない

ライティング問題ではトピックが与えられます。そのトピックに対して、賛成・反対がはっきりしていないと減点対象です。

というのは、英検ライティングで求められている英作文は、賛成・反対を決めて書くタイプの英文ライティングだからです。

ここまで読んであまりピンとこない人は、まず英文ライティング入門のための以下の記事を読んでくださいね!

意見と理由が矛盾している

こちらのブログでも何度も書いていますが、賛成なのに反対の理由が書いてあったり、「どっちもアリ」みたいな書き方だと減点対象です。

次のようなケースにも注意。

「制服着用に賛成」の立場で書いているのに、最後に「私服も個性が伸ばせて良いと思う」のような一文を書いてしまった。。。

これは日本人がやりがちです。日本語だと、このようなフォローの一言を最後に付け加える習慣がありますね。でも、英作文ではこのようなフォローの一文は不要です。

関係ない話や自分の体験談のみ

トピックにまったく関係ない内容だと、英語が正しくても0点の可能性あり、と明記されています。

また、個人の感想ばかりというのもダメです。例えば「制服は必要か」というトピックに、自分の好みの制服や、自分の学校の制服の様子ばかりが書くのは適切でありません。

一般論として「制服は必要か」と論じるようにしましょう。

英語以外の言葉がそのまま使われている

これは、やってしまっている人が多いかもしれません。日本語をそのまま使う場合はカンマで区切って説明文を加え、日本語を知らない人が読んでも通じるように配慮しましょう。

例えば「伝統食は大切にすべきか?」というトピックでおせち料理を具体例に使いたい場合。

× Japanese people eat Osechi on New Year’s day.

〇 Japanese people eat Osechi, Japanese traditional festive food, on New Year’s day.

のように、カンマで区切って英語で説明を付け加えましょう。

また、ジャパニーズイングリッシュを無理やり使うのもやめた方がよいです。

例えば、「アルバイト」は英語ではないのですが、ローマ字のようなそれっぽいスペリングで英作文に使われていたのを見たことがあります(-_-;) 意味をなさないので、減点対象になります。(アルバイトは英語でwork part-time)

具体例がない

準2級や3級では語数が少ないので、理由のみを書いてしまうケースがありますが、具体的に書かないと減点対象になるようです。

具体例がないとは、例えば「野球が好きだから好きです」のような書き方です。

具体例を見つけるのはなかなか難しいですが、理由には具体例をつけるように練習しておきましょう。

心配な時は英検ホームページをチェック

英検®ホームページには、各級のNG例について詳しく書かれています。ぜひ受験前に一読しておきましょう。↓

ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級)

ライティングテストの採点に関する観点および注意点(準2級)

ライティングテストの採点に関する観点および注意点(3級)

ルールを守って、めざせ高得点!

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はじめての英検3級ライティング 対策と予想問題 行ってみたい国はどこ?

こんにちは!

2017年度第一回検定から、3級でライティング問題がスタートしました。
これまでは選択式問題ばかりだったのに、はじめての記述式問題でびっくりされている方も多いでしょう。

でも、だいじょうぶです。
3級のライティングはシンプルです。

質問に対して、ちょっとした感想を書くような短い英文なので、何度か練習すればだれでも書けようになります。

だれでも書ける英検3級ライティングのコツをご紹介しますね。

なぜ英検3級にライティング?

まずは、英検3級にライティングが導入された背景をご紹介しましょう。

「英語教育の4技能化」「発信力強化」が英語界のブームになっています。そのために英検の各級にぞくぞくとライティングが導入されています。

4・5級もいずれ導入される予定なので、近いうちにすべての級にライティング問題が実現するようです。

この流れは高校、大学受験なども同じです。受験でもライティングが必要になる流れなので、学生の方はいまから練習しておけば損にはなりません。

最近、小学生や幼稚園児の3級受験者もいますね。

英語を書くことに慣れていないお子さんに、どうやってライティング指導すればよいのでしょうか?

そのヒントもご紹介しますね!

どんな形式?どんな質問が出る?

3級のライティングはとてもシンプルです。

・質問に関して、あなたの考えとその理由2つを英語で書きます。
・語数は25~35語。
・質問の内容は、家族や友達、好きなことなど、個人的な考えが中心です。(※CEFR A1レベル)

・英検のプレスリリースでは例題として「あなたの好きな季節はいつですか?」という質問が紹介されています。模範解答を見たところ、「夏が好き」「長い夏休みがあるから」「海で泳げるから」と、3センテンスくらいで構成されています。

どんな語いや文法を使えばいいの?

3級のライティングには中学1~2年生程度の文法力が必要です。

具体的に言うと、

・「主語・動詞・目的語」を使ってセンテンスを作ることができる
・現在形、過去形が書き分けられる
・受動態、現在進行形などが書き分けられる
・助動詞(can, will, mustなど)が使える
・正しいスペリングで単語が書ける

などです。

試験時間が40分→50分 受験料は600円アップの3800円

ライティング導入で、今までの並べ替え問題はなくなり、試験時間は10分延長の50分になります。

受験料は600円アップで3200円→3800円に。

ちなみに準会場受験だと400円割引があります。。学校や塾で受験できる方はぜひ準会場で。

予想問題作ってみました

英検3級に出そうなトピックとしては、「~が好きですか?」や「~をしたいですか?」など、好きなスポーツ、食べ物、趣味、週末の過ごし方…などのお題があげられます。

これをふまえ、予想問題を作ってみました。こちら!

英検3級予想問題:行ってみたい国はどこ?

外国人から以下のような質問をされました。あなたの意見と理由2つを英語で書きなさい。

語数の目安 25~35語

What country do you want to go?

(どんな国に行きたいですか?)

ライティングの書き方

・まず、どこの国に行きたいか考える

・理由をふたつ考える 具体的にどんなことがしたいかを考えると思いつきやすい

英語にまとめる

・この質問は、Do you want go ~?で尋ねられているので、I want to go … で書き始めます。行きたい場所を go の後ろに書きます。場所の前に to をつけるのを忘れないでください。

I want to go to America.

I want to go to China. など。

・理由を表す時は because をつけます。becauseは単独では使えないので、かならず I want to go to America because (理由). のように使います。

・理由2つを、First, Second, のように分けて書いてもいいです。また、二つ目の理由を書く時に、例のように Also,(また、)をつけてもわかりやすいです。

ライティング例

I want to go to America because my cousin lives in America. Also, I like American music. So I want to visit my cousin and go to a concert with him. (31words)わたしはアメリカに行きたいです。なぜなら、いとこが住んでいるからです。また、わたしはアメリカの音楽が好きです。いとこを訪ね、彼と一緒にコンサートに行きたいです。

小学生でもできる!ライティング練習方法

小学生(または幼稚園生!)に英検指導をしている先生、ご両親がいらっしゃいますね。まだ書くことに慣れていないお子さんに英作文を書く練習をさせる方法をご紹介します。

まずは口頭で練習

いきなり書くのは難しいので、まずは口頭で練習します。

大人が次のような質問を子どもにします。

What’s your favorite sport?

What do you like to do on weekends?

ある程度英語には慣れている子どもであれば、何か答えられるはずです。

何も出てこなかったら、Why?などと聞いて、理由を考えさせます。

「楽しいから(It’s fun.)」や「おいしいから(It’s delicious.)」など単純な理由でかまいません。質問することで、アイデアのまとめ方のヒントを与えます。

口頭で練習したら、それを文字にします。最初は大人がお手本を書いてあげて、真似して書く練習から始めるとよいです。

書き方の基本ルールを教える

・文頭は大文字

・ピリオド、クエスチョンマークの使い方 など

ある程度練習したら、理由部分を入れ替えたり(funをinterestingにするとか)First, Second,を使ったりバリエーションを増やし、その子が書きやすいスタイルを探すとよいです。

Good luck!

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はじめての英検準2級ライティング 対策と予想問題 定期的に運動すべき?

2017年度第一回検定から、準2級・3級でライティング問題がスタートします。これまでの並べ替え問題がなくなり、記述式の自由英作文になったのです。

準2級と3級ライティングの詳細は英検協会のプレスリリースご覧くださいね。

英作文なんてどうやって書けばいいの⁉とびっくりして、このブログを検索で見つけてくださった方もいらっしゃるかもですね。

でもだいじょうぶです。英作文は書き方が決まっている出の、事前に準備して練習しておけば、それほど難しいということはありません。

この記事では、準2級のライティングの傾向と対策について、わかりやすくご紹介します。

なぜ英検準2級にライティング?

「英語教育の四技能化」「発信力強化」のため、英検も英作文の問題を取り入れましょうということで、英検にライティングが導入されました。

1級はかなり前から実施されていました。準1級・2級は昨年スタート。そして、今年から準2級・3級でも始まります。

4・5級もなるべく早く導入と明言しているので、近い内にすべての級でライティング問題が実現しそうです。

穴埋めや並べ替えに比べると自由英作文は難しそうにみえますが、心配ありません。英作文は練習すれば誰でも書けます。それに、自分の意見を好きに書けるのでなかなか楽しいです。

どんな形式?どんな質問が出る?

与えられた質問に関して、あなたの意見とその理由2つを英語で書きます。

語数は50~60語。

準2級ライティングで出題される質問は、「自分の身の回りの身近な話題」が中心です。(※CEFR A2レベル)

例えば、、、

・自分や家族に関すること

・買い物

・地域

・仕事

など。

プレスリリースでは例題として、「学生は学校でクラブ活動をすべきだと思いますか?」というトピックが紹介されています。準2級は受験生の大半が学生なので、それを想定して学生にもなじみのある質問が出されています。

準2級は2級のショート版

過去問題の模範解答を見たところ、準2級のライティングは2級とそっくりです。2級の短いバージョンと思ってください。

どんな語いや文法を使えばいいの?

プレスリリースでは「中学校・高等学校の学習指導要領の目指す方向性と合致した設問」と説明があります。

実際の試験では、中学校1~2年生程度の文法と語いで書けるようなお題が出題されています。中学校の教科書の英語をお手本にすればよいでしょう。

試験時間が65分→75分 受験料は700円アップの5200円

ライティング導入によって受験時間が10分延長になり、75分になりました。

また、受験料は700円アップで4500円→5200円に(‘Д’)

ちなみに準会場受験を選ぶと、400円割引があります。学校や塾で受験できる方はぜひ準会場で。

予想問題作ってみました

準2級ライティング予想問題を作ってみました。こちら!

英検準2級予想問題:定期的に運動すべき?

あなたは外国人の知り合いから次のQuestionをされました。Questionに対し、あなたの意見と理由2つを英語で書きなさい。・語数の目安 50~60語

・かならずQuestionに対応した答えを書いてください。

Question

Do you think people should exercise regularly?

(質問:あなたは、定期的に運動すべきだと思いますか?)

いかがでしょうか?

よく体を動かした方がよいと思うか?という質問です。regularlyはevery day と同じような意味です。実際の試験では、Questionは日本語なしの英語のみなので、意味を取り違えないように気をつけましょう。

では、書き方は以下の通りです。

1.ストーリーを考える

質問に対して、「思う/思わない」のどちらかを選んで、その理由を2つ考えます。そして、次のような感じで意見をまとめていきます。

わたしは定期的に運動すべきだと思います。

まず、定期的な運動は身体に良いからです。強い体を作って、病気になりにくくなります。

次に、定期的な運動は心の健康に良いからです。例えば、運動すると気分がリフレッシュします。

以上の理由で、定期的な運動をすべきです。

2.つなぎ文字などを使って、分かりやすく英語にまとめる

・賛成の時は、I think ~、反対の時は、I do not think~、で文を始める。

・最初の理由には First, 次の理由には、Second, と順番を表す語をつける。Firstly, Secoundly, Also, なども使えます。

・最後のまとめの部分は、Therefore, や For these reasons, などをつける。

・テンプレートを使うと、簡単に書けますよ!

英検®準2級の英作文が、簡単に書けるテンプレート 朝食は毎朝食べるべき?

3.ライティング例

 I think people should exercise regularly. There are two reasons why I think so. First, regular exercise is good for our health. We can make a strong body and reduce illnesses.

Second, regular exercise is good for our mental health. For example, we can refresh ourselves by doing yoga.

Therefore, I think people should exercise regularly.

(56 words)

対訳:わたしは定期的に運動をすべきだと思います。それには2つ理由があります。まず第一に、定期的な運動は身体に良いからです。私たちは強い体を作り、病気を減らせます。第二に、定期的な運動は心の健康に良いからです。例えば、私たちはヨガをすることでリフレッシュすることができます。よって、わたしは定期的に運動すべきだと思います。

いかがでしたか?

いろいろなトピックで練習してみてくださいね。

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英検®に合格するには、ライティングで何点取ればいいですか?

今日は世界が驚愕のアメリカ大統領が誕生しました。歴史が変わった日だったといつか振り返る日が来るのかもしれませんね。

ところで、日曜日は二次試験、お疲れさまでした!

二次試験の合否結果閲覧サービスは

11/15(火)15:00~(個人)

団体受験の方は14:00~です。

受験された方はあと6日間ドキドキですね。

ライティングは最も点数稼ぎできるパート

今回の試験で、リニューアルから2回の検定が終了しました。2回の検定の結果からはっきりしたことがあります。それは、

ライティング問題は一番点数が取りやすいパートだということ!

その根拠として、2016年第2回の英検2級一次試験のパート別正答率をご覧ください。

ライティングパートの正答率が断トツ高い!

【2級パート別正答率】

全受験者 合格者
Reading 約50% 約60%
Listening 約57% 約68%
Writing 約62% 約80%

ライティングパートの正答率は、リーディング、リスニングに比べて、明らかに高いです。

合格者に至っては、ライティングの平均正答率が80%もあり、ライティングが合格に大きく貢献しているのは間違いありません。改めて、ライティングを制することが英検の合格に近づくことだということですね。

ライティングパートは何点を目指すべきか?

CSEスコアと素点の関係

ライティング問題が他のパートに比べて高得点を取りやすいのは分かりましたが、では何点を目標にすればよいのでしょうか?

ご存知のように、英検は2016年度よりCSEスコアを採用しています。

CSEスコアとは、各パートの元の点数(ここでは素点と呼びます)をある計算式を使って調整した点数です。CSEスコアはその時の問題の難易度や受験者の正答率などが加味されるため、毎回変わるのが特徴です。

素点とCSEスコアは受験後に自宅に送られてくるスコアシートで確認することができますね。

CSEスコアの算出方法については公開されていないため、CSEスコアで目標を決めるのはなかなか難しいのです。そこで、素点で目標を設定するのが分かりやすくておすすめです。

CSEスコアと素点の関係については、こちらの記事で詳しく解説↓

英検®のCSEスコアの満点・合格点・素点の真実【英検®配点】

ライティングパートの素点は?

ライティングは以下の4観点が4点満点で採点され、合計16点満点です。

【ライティング】

内容 課題で求められている内容が含まれているか 4点
構成 英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか 4点
語い 課題に相応しい語いを正しく使えているか 4点
文法 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか 4点
合計 16点

ここでもう一度、英検2級のパート別正答率を見てみると、ライティングパートの合格者平均は80%となっています。

【2級パート別正答率】

全受験者 合格者
Reading 約50% 約60%
Listening 約57% 約68%
Writing 約62% 約80%

素点の満点が16点なので、16×0.8=12.8。合格者は13/16くらいの点数だと分かります。全受験者平均の約10点(62%の正答率)と比べて、かなり高くなっていますね。

また、当ブログに頂いた合格者アンケートでは、2級合格者のライティングの点数が以下のようになっています。(9名の平均)

合格者平均素点 12点
合格者最低点 9点
最多点数 10点と14点

合格者平均が12点で、最多点数が10点と14点が同率でした。

英検スコアシートのパート別正答率と当ブログの結果を合わせて考えてみて、合格するためにはライティングパートで12点取ればOK、と言うことができますね。

英検2級ライティングで12点(素点)を取るためには?

では、ライティングで12点を取るためにはどうすればよいのでしょうか?

ライティングが「内容、構成、語い、文法」の4つの観点で採点されることはすでにご存じですね。各観点は4点満点になっています。

なので、各観点で3点確保できれば12点を取ることができます。

また、どれかの観点で4点が取れれば、余裕が出てきます。

合格者アンケートなどを見ると、「構成」点はIntroduction-Body-Conclusionの構成がきちんと書けていれば4点満点の可能性が高いです。

構成点で満点を取るにはテンプレートの使用がおすすめです。テンプレート通りに書くように練習しておけば、本番でもあわてず型通りのライティングができます。

英検®2級の英作文が20分で書けるテンプレート 朝食は毎朝食べるべき?

英検準1級は13点(素点)を目指そう!

英検準1級も12点でよいかというと、準1級はもう少し高得点を狙いたいところです。

CSEスコアが採用される前、英検準1級の合格点はだいたい75%あたりの正答率が目安でした。この正答率が英検2級よりも高めです。現在も英検準1級は2級以下の級よりも合格ラインが厳しめになっています。

当ブログに頂いた合格者アンケートでは、準1級合格者のライティングの点数が以下のようになっています。(9名の平均)

合格者平均素点 14.11点
合格者最低点 12点
最多点数 13点

ここからもわかるように、13点を目標にするとよいでしょう!

13点取るためには、「構成」を4点、残りの観点が3点以上で可能です。

まとめ

ライティングで合格点を取るためには、以下の点数を目標にしましょう。

英検2級 12/16点(正答率75%)
英検準1級 13/16点(正答率81%)

事前に準備すれば可能な目標です。次の検定目指して練習しましょう。

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ライティング入門 Introduction-Body-Conclusion【例題オンラインレッスン】

 

英検で求められるライティングは、英文エッセイと呼ばれるジャンルの英作文です。

英文エッセイは形式が決まっています。この決まった形式で書かなければ、内容は良くても良い点数は取れません。

形式を理解して、合格エッセイを書けるようになりましょう。

英文エッセイは、導入→本文→結論、の順番で

英文エッセイの形式を図にすると、こんな感じです。

Introduction 導入
Body  本文
Conclusion 結論

各パートの役割は次の通りです。

Introductionトピックに対して、賛成・反対(Yes/No)を明言する
Body理由と具体例で、Introductionをサポートする部分
Conclusionまとめとして、もう一度最初の意見を言い直す部分

では次に、良い英文エッセイを書くための4つのコツをご紹介します。

良いエッセイを書くための4つのコツ

【コツ1】自分の意見(Yes/No)をはっきり

日本語の文章では Yes/Noは最後に書くことが多いのですが、英文エッセイでは、賛成・反対を最初の導入部分(Introduction)ではっきり言い切ります。

【コツ2 書きやすさ重視でYes/Noを決める

Yes/Noどちらの立場で書いても構いません。書きやすい方で決めましょう。英検のライティングは英語力をチェックされているだけで、あなたの本音を聞きたいわけではありません。「ウソは書きたくない」と迷うことはありません。早く理由2つを思いつく方で選ぶとよいです。

【コツ3 POINTSは使わなくてよいが、使った方が書きやすい。

POINTSで3つの観点が与えられます。これは使わなくてもよいのですが、使った方がトピックから外れた内容になるのを防げるので、使うことをおすすめします。

【コツ4 Yesの場合は I think…、 Noの場合は I do not think… で書き始める

Yesの場合は I thinkの後ろにTOPICのお題部分を続けて書きます。

Noの場合は I do not think で書き始めます。エッセイでは don’t などの省略形は基本使いません。(フォーマルな文章なので)

では、英検2級の例題TOPICを使って、Introductionを書いてみましょう。

例題TOPICを使って書いてみよう

TOPIC
Today, some people study English online. Do you think more people will do so in the future?(最近オンラインで英会話を勉強する人がいます。今後、もっと多くの人がそうすると思いますか?)
POINTS
convenience, cost, communication

Introductionの書き方

TOPICの下線部分を組み合わせて、Inroductionを作ります。

Yesの場合

I think more people will study English online in the future. There are two reasons.(15語)

NOの場合

I do not think more people will study English online in the future. There are two reasons.(16語)

Noの場合の注意

notの位置に注意!英語では否定語(not)は前に来ます。

× I think more people will not study English online in the future.

○ I do not think more people will study English online in the future.

Introductinはこれで完成。Yes/Noさえ決まれば、すぐ書けますね^^

Bodyの書き方

1.Bodyはサポート部分。IntroductionではっきりさせたYes/Noをサポートする理由を書きます。

2.First, Second, also などのワードを使って、わかりやすく書きます。

3.「理由+具体例」の順で書くと、わかりやすいBodyになります。

Bodyの例(Yesの場合)

理由1

POINTSからconvenienceを選び、理由①とします。

First, online English courses are convenient.

具体例1

People today are very busy. They do not have time to go to school to take lessons. Online courses are open early in the morning and late at night, so people can study whenever they like.

理由2

POINTSからcostを選び、理由②とします。

Second, online English courses are reasonable.

具体例2

Because of today’s bad economy, people do not want to spend a lot of money on studying.

上記すべてをつなげます。これで本文(Body)の完成です。

Conclusionの書き方

エッセイの「締め」であるConclusionでは、自分の意見をもう一度言います。Introductionと同じ内容を少し形を変えて書きます。

Yesの場合

For these reasons, more people will learn English online. (9語)

Noの場合

For these reasons, more people will not learn English online. (10語)

英作文例をまとめて見てみよう

例題トピックのエッセイ例をもういちど、通しで見てみましょう。

I think more people will study English online in the future. There are two reasons.

First, online English courses are convenient. People today are very busy. They do not have time to go to school to take lessons. Online courses are open early in the morning and late at night, so people can study whenever they like.

Second, online English courses are reasonable. Because of today’s bad economy, people do not want to spend a lot of money on studying.

For these reasons, more people will learn English online. (89語)

いかがですか?日本語のエッセイとはかなり違いますね。
しかしルールがきっちり決まっているので、覚えてしまえばむしろ書きやすいです。
形式と決まり文句を覚えて、本番で20分で書けるように練習してくださいね。

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英作文、何を書いていいかわからない!そんな時のライティング素材の集め方

英検の英作文はトピックにあった理由をつけて、あなたの意見を書かなければなりません。

でも、一体何を書いたらいいのか全然分からない!そんな悩みはありませんか?

安心してください。誰だって、いきなり書くことはとても難しいんです。

英検のライティングパートで高得点を取っている人は、たいていあらかじめトピックを予想して情報収集しているのです。

準備さえすれば、英作文は怖くありません。ここでは英作文の理由部分、いわば「英作文の素材」を調べる方法をご紹介します。

ライティング素材の集め方

まずは、情報収集しましょう。他の人がそのトピックでどんな意見を書いているのか調べましょう。

じつは、ネットにはさまざまなトピックについて、賛成・反対の両立場から、それぞれの理由や意見を紹介しているサイトが多数あります。

そのような「賛成・反対の両立場」のことをpros and cons(プロズアンドコンズ)と言います。

pros and consとは?

pros and consとは「賛否」という意味です。

pro=賛成、con=反対で、簡単に言うと、メリット、デメリットのことです。

海外には、様々なトピックについてpros and consを議論するサイトがたくさんあります。

Googleで school uniform pros and cons と検索してみてください。たくさんの検索結果がヒットします。

これらのサイトでは、専門家や一般の人が「学校制服の是非」について議論し、メリット、デメリットを書きこんでいます。このようなサイトからライティングのネタをもらってくればよいのです。

なぜ海外ではpros and consが論じられるのか?

人々がいろいろな問題に関心を持っているのはもちろんですが、海外の学校では、与えられたトピックについてpros and consを書いてくる宿題がよく出たり、クラスでディベート大会をしたりすることが多いからだそうです。

映画や海外ドラマで、成績優秀な学生がディベート大会で相手チームを見事に言い負かすシーンがよくありますよね。このようにディベートで議論ができることは学校の成績でも仕事でもとても重要視されているのだそうです。

pros and consの例

「制服」に関するpros and cons

例として、「制服」に関するpros and consをご紹介しましょう。

Pros(賛成)
お金が節約できる
School uniforms cost less.

しつけに役立つ
School uniforms encourage a discipline.

朝の準備時間が短時間でできる
Students have less time to get ready for school in the morning.

学校のメンバーとしての自覚が育つ
School uniforms develop a strong team mentality.
Cons(反対)
個性がない
Students lose their individuality.

制服代が高い
School uniforms are financial burden for low-income families.

自己表現の機会が奪われる
Students lose their opportunities to express themselves through fashion.  

いかがですか?説得力のある理由や意見がありますね。

書きやすい方の立場を選ぼう

pro and conを集めたら、それを見比べて、自分が書きやすいと思う方の立場から実際に書いてみましょう。

かならずしも自分の意見と違う立場で書いてもかまいません。英検ライティングはあなたの英語力を測るのが目的なので、本当の考えと違っていてもかまいません。書きやすい方の立場を選ぶとスムーズに書けますよ。

英検試験中にプロコンを検索することはできませんが、あらかじめ出そうなトピックのプロコンをチェックしておけば安心ですね。

このブログでもpros and consをたくさん紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。